天空城2
「ふぅ……やっと着きましたね」
「私は最初にレビテーションで飛んで行こうって言ったけどねぇ」
「普通こんなに遠いなんて思わないじゃないですか」
まさか1時間も歩くだなんて思いませんって。
私が「後どれくらいですか?」と聞いたら「丁度半分越えたくらいだよ」なんて言われたらそれはもう歩くしかないじゃないですか。
「まあ良い感じに汗もかけましたし、丁度良い運動だったと考えましょう」
天空城でも村娘と変わらないような格好しているセリスは私と違って脱ぐのが早い。
……というより、ボタンって外すの難しいですね。
「そうだね、最近は殆ど動いてなかったからね。
知っているかい?体は動かさないと血管の血が固まって最悪死ぬ場合もあるんだよ」
「………えっ!?」
「フフ、大丈夫。メリルは部屋を歩いたり私が軽いマッサージしてあげてたからそんな心配いらないから。
そうだ、はいこれ飲んで。
お風呂に入る前に水分を取るのは基本だよ」
「そうなんですか?では頂きますね」
セリスが出現させた水を受け取り飲む。
「あ……甘い」
ただの水じゃないようです。
混ぜてるのはレモン汁に砂糖ですかね?あと……塩かな?
甘いのにサッパリしていてとても飲みやすいです。
「ご馳走さま。しかしマッサージ……でも体をほぐされた記憶がありませんけど……もしかして寝てる間に?」
「体を拭く時に魔力を同調させて………それより手伝いいるかい?」
「うぅ……お願いします」
セリスはとっくに服を脱ぎ終えているのに私の方はスカートを外した所から進んでませんからね。
ボタンの付いた服を着たの生まれて初めてなんですから仕方ありませんって。
こんなにも仕立ての良い服を田舎娘が着れる道理なんてありません。
私が普段から着ているのは小さな店で働く見習いのような安い服で当然男物です。
一応大きな商談用の一張羅もありますが汚したくないのであまり着ませんからね。
大商会となれば制服としてボタン付きを来てるのでしょうけど、それでもこんなに沢山のボタンは付いてません。
そもそもこの服は何で手首の部分にもボタンが付いているのでしょう?謎です。
「それじゃ私は下から外していくからメリルも頑張って2個くらいは外そっか」
「その前に外すの見せてもらえませんか?できるだけゆっくり」
「あぁ、確かにその方が良いかもね」
セリスが手を伸ばしゆっくりとボタンを外していく。
……セリスって本当に器用だなぁ。そして綺麗。
指が細くて爪の形も凄く綺麗で何よりもマメが1つも無い。
私の手はペンだこができているし……
「メリル?」
「はい!?え、あ、わっ!?」
「メリル!?」
いきなり私の顔を覗きこんでくるもので驚いて後ろに倒れそうになりましたが支えてくれて助かりました。
「怪我は無いかい?」
「あ……はい、ありがとうございます」
「なら良かった。どうしたんだい?ぼうっとして」
「その……セリスの手が綺麗だなって思いまして………」
「手が……?ふむ……ならもっと見てみるかい?」
不思議そうな表情をしながらも手を出してくれる。
「えっと……ありがとうございます」
手が綺麗と思ったけれど、改めて見るとセリスは手だけじゃなくて全体。どこを見ても綺麗すぎる。
肩辺りまで伸びている月明かりすら反射して見える美しい白銀の髪。
膨大な魔力で僅かに妖しく光って見えるルビーのような赤い瞳。
全身スラッとしているけれど痩せすぎでなく、少しだけれど筋肉も付いているような、けれど筋肉だと強調するような付き方でなく、むしろそれが体を細く見させているようでバランスが凄く良い。
胸も着痩せするタイプなのか思っていたより大きいけれど、大きすぎる訳でもなくセリスの手でピッタリ収まりそうな、全身の美しさを壊さない絶妙な大きさ。
シルクの布のようにさわり心地の良さそうな白い肌。
傷やアザは当然、全身どこを探しても日焼けの跡すら一切見受けられない。
そして、ただ美しいんじゃなくてセリスの貫禄も相まって神々しさすら感じられる。
「…………」
………え、本当にこの人が私のパートナー?
私じゃ全然釣り合ってないんだけど……
いやいや、そんな外見だけで判断しちゃ駄目!
この人には私が必要!
セリスは強くて頼ってしまいそうになるけど弱い所を散々見てきて決めたのですからそこは曲げてはいけません!
でないと………セリスがひとりぼっちになってしまう。
「………あの、そんなにマジマジ見られると流石にテレるんだが」
「あ、ごめんなさい」
「いや、良いんだけどさ、前にもこんな事あった気がするね。
ただ、その……認めた相手に誉められるとこそばゆいな……
うん、悪くない、悪くないね、この感じ……恥ずかしいとはまた違う、うん………」
腕組みしながら右手を口許へ近付けて考え込むようなポーズをしつつも照れたように笑う。
私に褒められるのが本当に嬉しくて、もっと褒めて欲しいと魔力が語りかけている。
……なんというか。
「綺麗なだけじゃなくて可愛いって反則みたいですよね覇王様って」
あ……覇王呼び不味かったですかね?
セリスの雰囲気が一段階重い感じになった。
「う~ん………その言葉は嬉しいが何でだろ、冗談でもメリルから覇王呼びされるのは何か嫌だな。セリスって呼んでおくれ」
「構いませんけど……嫌ですか?」
「メリルとは……可能な限り対等でいたいからね」
「なるほど、分かりました。
………あの、外すの手伝って」
「ん、そうだったね」
ふう、セリスの手助けもあってようやく……ようやく………もうちょっと…………
「取れた!」
「おめでとう」
「これくらいで拍手しないで」
ボタン2つ外すだけに拍手って流石に恥ずかしいですよ。
「ういーっす、なんか楽しそうだな」
「あ、ターニャ」
私がボタンに苦戦しようやく外し終えたらターニャが入ってきた。
なんか全身ベトベトになってるんだけど何があったんだろ?
「……と、後ろの青い髪の人は初めて見ますね」
「初めまして、天使Cですメリル様。では、私はこれで」
「ちょっと!?あ~……逃げられた」
ターニャが手を伸ばしたけどCさんは慌てた様子で転移魔法で消えてしまいました。
何かあったのでしょうか?
「まあ良いや。風邪の具合は良いのか?」
「はい、エリクサー飲んだので」
「え……メリルがか?」
ターニャとはそれなりに長い付き合いですからね。
行商人として過ごした時間の半分はターニャが側にいますから私の考えを理解しているのでしょう。
これに関しては私というより商人の考えという方が正しい気もしますけど。
「はい……セリスに心配かけるよりマシかなと………」
「まあなぁ~。初対面でナイフ突き付けた奴とは思えないくらい過保護だもんな」
「過保護……過保護というよりもメリルが弱すぎて目を離すといつ壊れてしまうか分からなくて怖いだけなんだよ私は」
「そりゃ~……なあ?」
「はい」
ターニャの言いたい事は良く分かります。
セリスを基準にしたら皆弱すぎでしょうに。
やっぱりセリスは過保護ですよ。
「なんか引っ掛かる言い方だねぇ。
まあ良いけどさ。それじゃお先に」
「あ、私もすぐ行きますね」
セリスは指に白や黄金色の何かが入ったビンを挟みながら手を振り先に行ってしまいました。
「少し意外だな」
「ん?何がです?」
「いや、風呂入る時でも普通は胸とか隠そうと布で覆うんだろ?
セリス程周囲を良く見ている奴はそう居ないのに、それが少し意外だなと」
言われてみれば……あまりに堂々としていて疑問に思わなかった。
セリスを見て恥ずかしいより先に美しいという感想しか思い浮かびませんでしたし。
「確かに……でもまあ、単純にセリスの世界にはそういう文化が無かったというだけかもしれませんよ?」
「そうかもね」
「それじゃ私も先に行きますね」
「はいよ~」
服を脱ぎ、タオルで体を隠しながらセリスを追うように扉を開ける。
「…………えぇ?」
「やっぱりそういう反応するよな」
少し先まではタイルで綺麗に整っていて、ここまではとても豪華の一言で片付くのですが、タイルの先、湯の張ってある場所はまるで洞窟。
今いる位置が1つのホールのような形になっていて、複数の通路がある。
「あの通路1つ進んでみたんだけどさ、かなり入り組んでいて10分くらいで諦めて戻ったんだよ」
「何でそんなに広いんですか」
なんと言いますか、驚きすぎて何も込み上げてこない。
こういうのを思考が停止したと前にセリスが言ってましたね。
天空城は何から何まで無駄に広いですね……
「メリル」
「今行きます」
セリスに呼ばれて近づくと木でできた椅子に座らせられる。
「それじゃこれから始めるけど、メリルは髪が長いから時間かかるけど我慢しておくれ」
「はい」
これから何をするかを1つ1つ丁寧に教えてくれながら髪の処理をしてくれる。
髪を洗い流し、水気を取るまでは良かったのですが、その後が大変。
トリートメントと呼ばれる油や蜂蜜なんかに果物なんかを混ぜて作ったものを髪に馴染ませるように指で丁寧に丁寧に丁寧に……
「あの……セリスみたいに髪を光らせるのって大変なんですね」
「私のは魔力で清潔な状態を保たれているから手入れなんてしてないよ?」
「え?それじゃ……」
「私が好きでやってる事だから気にしないでおくれ。
ほら、メリルの髪は背中まで届きそうなくらい長いじゃないか。
私はね、自分の髪をこの長さを保っているのは1つの誓いの表れでね。たまに、髪を伸ばしたいなんて考えもするんだけど"彼等"に誓ったからには破りたくないんだ。
だからこうやって長い髪を触れるのも楽しくてね」
誓い……それに"彼等"か。
セリスのお父さん達の事はあまり触れない方が良いでしょう。
触れるにしても今じゃない方が良いかもしれませんね。
「なるほど……ところで、話が変わるのですが良いですか?」
「ん、構わないよ」
「聞きたかったのですが、セリスは体を隠したりしないのですか?」
「ん?………そのタオルは拭く目的じゃなくて体を隠す目的なのかい?」
「はい、私のはそうです」
「ふ~ん……まあ良いんじゃないかな?個人の自由だし。
私は自分の体に恥じる部分なんて無いからね。
メリルも可愛らしいから隠す必要なんて……
さて、そろそろ手ぐし使うよ」
「あ、はい」
「……恥ずかしくは無いけど、強いて言うならメリルみたいに認めた相手に褒められるのは慣れてないから照れてしまうくらいかな。
他の
嘘偽りの無い自信に道溢れた言葉だった。
セリスの身に纏う魔力が白銀の剣のように鋭く、美しいものへと変わっていき、この人は自分自身の力に絶対の自信があるのだと確信させられる。
「あの……私が言いたいのは………いえ、何でもありません」
「……そっか。それじゃ話したくなったら聞かせておくれ?」
「はい」
これ、もしかしなくても大きな食い違いがありますよね?
セリスは完全に武力として考えているのでしょう。
魔力からそういう雰囲気を出しています。
それに前に「肉体から読み取れるモノは基礎でしかなくいくら見せようが構わない。敵の根も分からず最初から全力で行っても仕方ないだろうにねぇ」とターニャに言ってましたから。
敵の実力も分からず最初から全力出してどうするって言うの、戦闘に限らず商談だろうが当てはまりますから、凄く納得したのを覚えてます。
納得した話は置いといて、私が言っていたのは武力でなく当然羞恥心的な意味です。
話すのを止めたのは………セリスは理解できないから……………たぶん。
セリスって感覚が違いすぎて感性を理解できない事がたまにあるんですよねぇ。
「………ところで私も聞きたかったのだけれど、ドリーミーはもしかして不器用な種族なのかい?」
「個人差はありますがそうですね……って、話してませんでしたっけ?」
「正確な詳細は聞いてないよ。
だからヒューマンやエルフと身体能力は同程度だと思ってたのんだけど、メリルはどうもバランス感覚や器用さが並よりずっと低くて疑問に思ってね。
それが種族的なのか、メリルだけがそうなのか」
「そこに気付くとは流石セリス……」
「私でなくても気付きそうなものだけどね」
「コホン、ドリーミーは人種と呼ばれる種族の中でも身体能力がとても低い代わりに魔力への理解力がずば抜けて高いです。
ドリーミーとしての特性に特化した人なら魔力察知で他人の病気の有無まで把握できる程です」
「現にアカシックレコードを使ってたしそれくらいできそうだね」
「私もあの現象は初めての経験ですけどね。
私はドリーミーとしての能力は並より少し高い程度ですけど、天才とは間違っても言えない程度ですね。
身体能力だけでなく、ドリーミーは全体的に身長が低いです。
実を言うと私はドリーミーとしてはかなり大きいんですよ?
エルフとのハーフだというのもありますけど、私は父親より少し大きいです」
「ん?ハーフならハーフドリーミーと呼ぶんじゃ?」
「同じなんですよ。ハーフだろうがそうでなかろうがこの羽がドリーミーの証明。
ドリーミーの羽は悪魔の象徴、魔力関知能力の高さもあって魔族だなんて言われて国単位で迫害を受けていた時代がほんの数百年前まであったそうです。
今でもその考えを持つ人が多くて……
ドリーミーの能力は確かに商談としては有利に働きますが、同時にドリーミーである事が商売の妨げになるんですよ。
その中で私はとても運が良かったと自覚しています」
「なるほどねぇ……さて、次は髪をこのタオルで包むよ」
「はい。……あの、本当に髪の手入れってこんなにも大変なのですか?」
なんていうか、見た目も凄い。
これ、ターバンを被っているみたいになってます。
「そうだよ~。はい、これで完成。
これはお風呂から出る時に外すとして次は体を洗おっか」
「は~い……って、体くらい自分で洗いますよ」
「まあまあ、ここまでやったんだから最後までやらせておくれ」
む……確かに、正直ここまで面倒な事をさせてしまったのですから本人がやりたいというなら少し恥ずかしいですけど……
されるがまま体も洗われましたが、これがまた気持ち良かったです。
タオルで擦るのでなく、手で泡立てた泡を均等に手早く撫でて広げる感じで。
しかしセリスは何でこんなに楽しそうなのでしょう?
………なら
「次は私の番ですね。体洗うくらいならできますよ」
「ん?私には必要無いよ?」
「それでも何かお礼がしたいですし」
「そうかい、なら頼もうかな」
私と入れ替わるようにセリスが座る。
「…………」
セリスはとても機嫌が良いようで赤みがかった頬に加え薄く笑みを浮かべていて、髪の先から僅かに水が滴っている。
そして何より背中の綺麗なライン。
セリスの魅力が全面に出ているようで、同姓だというのに色気を感じてその……凄くドキドキするというか……躊躇すると同時に考えてはいけない考えが過った。
もしかして私……かなりエッチな事をセリスに許してた?
「メリル?」
「あ、はい!ちょっと待って」
けれどセリスはそんな事思ってない様子で、なんかこの考えが自分一人のものだと思ったら馬鹿らしくなってドキドキも無くなってしまいました。
実際洗ってみるとそれに集中して色気がどうのなんて考えてられませんでしたしね。
そしてようやく入浴です。
「お疲れさん、長かったな」
「本当ですよね、まさかこんなにも大変なものだったなんて」
ターニャは先に湯に浸かり私達の話を聞いていました。
入ってみるとお湯は熱くも無く冷たくも無くとてもぬるいです。
一肌より少し熱いくらいで長く入っていられそうな温度ですね。
「終わったみたいに言っているけれどこれを毎日だからね?」
「え?」
「何かを手に入れるには必ず代償が必要なんだよ。
私みたいに魔力的に強くなればそんな手間は無くなるけれど、それはとても過酷な道。
自身の身と時間を犠牲に武力を伸ばし力に見合う美しさを手に入れるか、金と時間を犠牲にして美しさを手にし保ち続けるかのどちらかだよ」
「元々そんな美人じゃない私ではセリスみたいな美女になる場合前者しか無いじゃないですか」
「メリルは可愛いのだから良いだろうに。ねぇ?」
「私に共感求めるな。まあ可能性は無くないんじゃないか?
魔法使いとしての適正でドリーミーの右に出る種族は無いと思うし」
「なるほど、それ良いね。
だとしたら優れた指導者が必要だ。
私はメリルなら喜んで弟子にするよ?」
「絶対甘やかすだろ」
「当然。種族魔法使いにする訳じゃないんだから楽しい所と触れてはいけない所だけ教えるつもりだよ」
「それで良いのかよ……」
弟子……セリスの弟子ですか……
魔法使いになるつもりは今でもありません。
しかし前と比べて魔法に対する抵抗はありません。
むしろとても魅力的で綺麗で、楽しいものだと思っている。
セリスの語る魔法に関する雑学の数々がとても面白くて……
「あの……私は完全に魔法使いになるつもりはありませんけど、セリスの弟子というのは少し興味あります。
セリスが教えてくれる雑学は凄く面白いですし、もう少し魔法に詳しくなって、使えるようになればもっと面白くなるんじゃないかと思って、そんな動機なんで、それでも良いなら弟子にしてください」
「本当かい?嬉しいね、それじゃ何から教えるか考えておこう」
「ならついでに私にも教えてくれよ魔法」
「ターニャは……まあ一人受けたら二人も変わらないから良いかねぇ……」
「何でそんなにテンション下がるんですか……」
ターニャの扱い雑すぎません?
二週間の間に何があったでしょう?
「そういえばセリスの体ってぷにぷにして触り心地が良いのにどうして武器を自在に使って近接戦ができるのですか?」
「ん~それはねぇ……」
お風呂に浸かりながらそんな雑談をして過ごしました。
ちなみにこの質問に対しての答えは魔力で筋肉を代用してるから可能だからだそうです。
「はい、これで完成」
「こりゃ……確かに凄いな」
お風呂を出て数十分、タオルで念入りに水分を取ってから魔法による温風で髪を乾かして続けてようやく完成。
「光ってる……」
髪の手触りも全然違う……こんなに綺麗になるんだ………
「そうだね、それじゃ記念に一枚」
「え?」
私が振り向くとカメラに納められる。
「うん、良く取れてる。可愛い」
「お、そうだな」
「むぅ……私一人の写真を撮って楽しいですか?」
「すっごく」
満面の笑顔で即答ですか。
セリスが楽しそうで何よりです。
「なあ、せっかくだし庭に出て3人で写真撮ろうぜ」
「あ、それ良いですね」
「それじゃ移動しようか、テレポーテーション」
覇王セリスの後日談 @Akamimi
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