ミザネクサの終焉

最終依頼:竜王の世紀

依頼主:第9コロニーマスター モナリザ・アライ

 第9コロニーのスポンサー集団の中でも、ミザネクサは非常に奇妙な存在だった。多くの派閥の「下」に位置し、好き勝手行う彼らの無茶な願いを叶え続けていた。

 高貴なる者たちに従順な騎士団……それが彼らの在り方だった。

 だが、私は知っている。彼らは、貴族たちに従うふりをして逆に利害調整を操り、食い物にしていたのだ。


 「リブート」の一員「星」出現、それに加え大規模な人身売買会場の壊滅により、今や大半のスポンサーが失脚した。それに呼応するかのように表れたのが――――上空に浮かぶ巨大な黒いドラゴンだ。

 あれはおそらく、我が盟友ヴェリテからいつか聞いた、暗黒竜というものだろう。果たしてそのようなものを滅することができるのだろうか? いや、しなければならないのだ。



勝利条件:

「暗黒竜」の撃墜


特殊勝利条件:

ガーデン・ローズの撃破

https://kakuyomu.jp/works/1177354054889074398/episodes/1177354054890026616


ターゲット情報


【名前】『黒竜王』エッツェル

【性別】男性

【出現場所】第9エリア

【手配度】★★★★★

【武器】破滅のブレス

 生物を死に至らせ、物質を崩壊させるどす黒い瘴気を圧縮して放つ。本来の威力なら都市一つ丸々消し飛ぶが、覚醒したばかりなのでそこまでの威力には達していない。だが、コロニーの壁に穴をあけるくらいは平気でできる。

 実は結界などの魔術系障壁なら威力を軽減できる。神竜はブレスでこの攻撃を相殺できる。


【特殊能力】

超巨大生命体:おおよそ生命とは思えないすさまじい大きさ。町一つが背中に乗るくらい大きい。

暗黒竜術:破壊を司る暗黒竜の力。様々な形の破壊を行使する。ただし、暗黒竜自体はまだ動けないため、ガーデン・ローズが代理でこの力を使用することになる。

影を引きずる…足元から手の形をした無数の影が現れて、足に絡みつく。暗黒竜の体内に引きずり込まれることはないが、初見だとたぶん焦る。

機動力が奪われるのはもちろん、触れていると徐々に体力が奪われる。

質量のある闇…ブレスとはまた異なる、かなり広範囲に広がる黒い霧の攻撃。包まれると体がマヒする恐れがある。

イッティハット…着弾地点から渦を巻くように連鎖的に爆発が広がる攻撃。

血塗られた瞳…暗黒竜、迫真のガン飛ばし。瞳が光るとまるでバジリスクのように対象が石化する。ただし単体にしか効果がない。

アルマゲドン…大技。空中に無数の隕石を召喚して雨のように降らす。1回使うと5分程度のクールタイムが必要。


暗竜術士の援護:上記の攻撃はガーデン・ローズが操る。

ガーデンローズの能力は以下を参照↓

https://kakuyomu.jp/works/1177354054889074398/episodes/1177354054890026616


配下招集:ガーデンライラック及び配下の亡霊兵を200体召喚する。

ガーデン・ライラックの能力は以下を参照↓

https://kakuyomu.jp/works/1177354054889074398/episodes/1177354054889438369


【容姿】

 全長1,600m 全翼1,200m 光を全く反射しない、漆黒の巨大な竜。巨大な瞳だけ血のように赤く、睨まれたらひとたまりもない。巨大な二翼をはためかせ、第8コロニー上空に浮かぶ。

 本来エッツェルは人間の姿だったはずだが、それは仮の姿。伝承の暗黒竜が、コロニーを地獄に引きずり込む。


 宙を巡る原初の竜にして、すべての竜を束ね、すべてを破壊する支配者。

 暗黒竜エッツェルは、太古の世界をいくつかの竜と共に支配していたが、その世界に引っ越してきた神々との激烈な争いを繰り広げた。神をも打ち砕く強大な力を有していたが、その暴虐極まる性格故、配下の竜からも離反者が現れ、最後は初代神竜に肉体を滅ぼされた。

 だが、魂は滅びていなかった。増長して神を打倒した人間を利用する形で、徐々に肉体を再構成し、最終的にガーデン・ローズの意思と共鳴することで、仮初の肉体を取り戻した。

 世界の存亡を掛けた二度目の大戦は痛み分けに終わり……それにより世界の理が崩れ、竜種は生きていけなくなった。生き残った数少ない竜たちは、様々な手段で異世界に渡っていった。


 暗黒竜エッツェルは、カンパニーを隠れ蓑に復活する時を待った。だが、もう待つ意味はなくなった。

 伝承は伝承で終わる……それでは味気ないではないか。 


台詞候補:喋らない


・メタ情報

 FE覚醒のラスボスのように、巨大な暗黒竜の背中で戦うことになる。つまりエッツェル代表はステージであり、足場である。これはひどい。

 ハンターは、自分で上空1000メートルまで飛んでいくか、あるいはモナリザ・アライから転移装置を借りて、第9コロニー上空に浮かぶ暗黒竜の背中に乗り込み、そこで強力な亡霊兵とガーデン・ローズを相手に戦うことになる。

 エッツェルのメイドさん、ガーデン・ローズは暗黒竜の首の後ろの付け根辺りに立っている。

 暗黒竜の頭はガーデン・ローズの指揮でマップ兵器のようにPCを攻撃してくるので、その猛攻を潜り抜けて、クッソ硬いガーデン・ローズを倒す必要がある。メイドさんさえ倒せば、彼女とつながっている暗黒竜も滅び、巨大な骨が第9コロニーのあちらこちらに墜落する。被害を最小限に抑えたいのであれば、倒した後のことも考えておこう。


 なに、暗黒竜自体を撃墜したい? HAHAHA、大人をからかっちゃいけないよ。

 一応方法としては、太陽が3つくらいぶっ飛ぶほどの威力の攻撃を叩き込むか、吸えば即死する濃度の瘴気が充満する体内に潜り込んで、心臓に地球を破壊できるくらいの威力の攻撃をぶち込むか、お好きな方法をどうぞ。

 そうすれば、ガーデン・ローズは一応助かる。



 余談だが、本来このボスはミザネクサメンバーのうち、三連星以外を殺害すると、亡霊兵の一体として出てくる予定だったが、その条件を満たすメンバーが奇跡的に誰も死んでいないので、その前のイベントがおきなかった。残念。

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