蜃気楼の詩

死ぬ間際の


砂の摩天楼


きっと消えてしまう


真水のオアシス


うっかりすると消えてしまう月明かり


誰も諭してはくれない


そんな三日月夜



君には才能がある


あの熱帯夜で泳ぐ人魚たち


幻想の碧が好きだった


騙されてただの砂の城



酔い覚めることないこの砂漠で


私は今日も死の風を生きる


君がいたなんて全部心綺楼


籠城してやろうか


砂上の城で




死の風が砂を溶かすまで


灼熱が碧を溶かすまで


角膜が蜃気楼を溶かすまで

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