雲雀の歌

何にもしたくない


何にも聞きたくない


何にも食べたくない


誰の存在も受け付けない 


それが君の勝手



最初からそこにいるわけないのにね


君はどこに向かうのか


どんな雲雀になるのかな


あの日の歌は


饒舌でなんだか熱っぽかった


あの日の色は


淡いなんかでは済まされなかった



鳥籠の記憶も


餌の味も


木漏れ日も


全部置いて


何もかも忘れて


何もかも切り捨てて




真夜中の三月に消えてほしい


クラクションの合間 新宿に消えてほしい




友情と感情の狭間で消えてほしい


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る