第2章 11話

陽の暖かさを感じる昼下がりに、帝国の軍人がよく通う喫茶店で、若い少年少女がなかむつまじく話をしていた。


「はぁ... 折角給料貰ったのに... 」

「ふわっふわだこのパンケーキ!ノルもいる?」

「ん、一口頂戴... って僕の驕りだからね!?」

「いいじゃんか!別に!」

「やっぱり推理小説は面白い...!」

「... そのくせ、いつも情報の整理には随分苦戦しているようだけど?」

「推理と、情報の整理は違うよ、ボルネシア」

「推理だって、情報を整理して解き明かすものじゃない。私間違ってる?」

「...そ、そうだけどさぁ」

「皆、怪我は大丈夫なの?痛くない?」

「そんな心配しなくていいんじゃナイ?」

「でも先輩、まだ三日しかたっていないから」

「ほら、四人を見てみナ?軍人さんは強いんだからネ。すぐに治るんだヨ。」

「そうよ!ユー!私超元気なんだから!ほら!」

「セザンヌ、椅子の上に乗ったらダメ!」

「っ!そこ怪我したとこだから触らないで!」

「あ、ごめん、って、怪我直ってないじゃん!」

「そうそう、セザンヌのいう通りだ、」

「ほんとかな、ロイさーん?」

「いった!殴るなよボルネシア、あのとき俺が助けなかったら」

「それいじょう言うな」


「... うん、皆元気そうね。」

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