応援コメント

第30話 VS雨の勇者」への応援コメント


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    基本的に、「刺す又は切る事も出来るが、本来は鎧の上から殴打する事」が主目的の鉄の棍棒の様な扱いの剣とは違い、あくまでも「断ち斬る」事のみを追求した刀。刃筋を通さなければ何一つ斬る事が出来ず、非常に扱いが難しい。しかし、使い手の技量次第では鎧や防御ごと真っ二つにすることも可能な武器(日本刀に至っては、刃の先端の厚みは単分子の領域になる)。其を振るう事が出来るシグレの強さは、勇者の力がどうとかではない長い鍛練に裏打ちされた本物です。その彼女が昨日今日で力を手に入れた礼路に負けるとは、まともに考えれば有り得ない。けれども、前述したように刀を扱う技術は繊細な物で、それ故に使い手の精神状態を良くも悪くも強く反映してしまう。以前のシグレから観れば、技量そのものは兎も角として、今の彼女は目を覆わんばかりに(集中力の持続時間や相手との駆け引きの際に必要とされる粘り強さ、窮地に活路を見出だそうとする諦めの悪さ等、そしてなにより技が雑になりやすい)弱くなっている事でしょう。逆に自身の弱さを認めその上で決意をした礼路。だが、ただそれだけで勝てる程、彼女の積み重ねて来た物は軽くはない。そしてただ勝つだけでは彼女は救えない。礼路の勝算は何なのか? この方針次第で礼路の強さの方向性が決まりそうですね。

    シグレと言う名前からして、雨に因んだ能力だとは考えていましたが、デバフ系の能力だとは思っていませんでした。私が考えていたのは、「雨が銃弾の様に襲い掛かってくる」だとばかり思っていたので、「どうやって勝つんだろう? てか、勝つの無理じゃね?」こんな状態だったので、実際の能力のあまりの大人しさに驚いた次第です。まあ、よく考えたら屋外限定とはいえ、雨を媒介して発動する時点で殆ど回避不能。敵が多ければ多い程その真価を発揮する、対軍団用の能力(敵味方の識別が出来るかは分かりませんが)。デバフですら厄介なのに、直接攻撃だった場合は彼女の存在価値は戦略的決戦兵器扱いで、彼女の待遇は聖勇者では収まらなかったのではないかと思われます。それどころか以前の彼女ならば無法極まる勇者全てに対して喧嘩を吹っ掛けてたかもしれませんしね。勝てるかどうかは別として、勝ち筋が見えてしまうと理想に燃える人ほど、リスク度外視で早期解決をしたがりますからね。

    あと、もし良ければ、シグレとシュウの年齢を教えて戴けると有り難いです。

    作者からの返信

    ご感想、誠にありがとうございます!

    確かに、佐藤一郎様の仰る通り、シグレの力は並大抵のモノではありません。しかし、逆に今の彼女は全盛期と比べると劣っています。それでも礼路が勝てる確率は果てしなく低いですが……。
    それでも勝とうとする礼路と、圧倒的な力で完全な敗北を与えようとするシグレ。どちらが勝利するのか、楽しみにしていただけたら幸いです。

    実を言うと、シグレの能力は最初からこれにしようと考えていました。それに付き人が何かしらの補強をかける……的な展開をしようとしていたのですが、シュウはそのまま普通の人間にした方が良いと思い、今の彼女が出来上がったのです。
    佐藤一郎様の言う通り、場合によっては大規模な戦略的能力になりますねこれは……(汗)

    シグレ達の年齢に関しては、シグレが20歳、シュウが16歳くらいを想定しております。その点に関する描写が無かったので、新しく改稿したいと思います。

    あと、今回は外野の描写を入れたくなったので、決着は次回になります。
    お待たせして申し訳ないです……。

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