応援コメント

第26話 信じること」への応援コメント


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    人間の欲望が産み出した狂気。純粋な礼路なら人間不信になっても不思議ではなく、このまま戦い続けていたら、彼は致命的な歪みを抱える事になっていたかもしれませんね。そうなることを寸前で防いだのは、ほんの僅かな時間で得られた共感から来る友情。それこそ在り来たりな「友達を助けたい」そんな想いだった事は、狂気に精神的に打ちのめされていた礼路にとっては衝撃的だったでしょう。それと同時に嬉しかったのでしょう。礼路がウールに懐いた「信じられない」と言う想いは「信じるに値しない」ではなく「信じたいけれども裏切られたくない」の裏返しなのですから。
    ウールもそれが(礼路が傷付き追い詰められている事が)分かっているからこそ、不可逆な自身の能力の解除を行い、自分の気持ちの証明としたのでしょう。相棒のアキもそんなウールの気持ちを酌んでいました。ウールとアキが今後どう関わってくるのか、とても楽しみです。

    それにしても、ウールの能力は足止めと不意打ちを行うにはこれ以上無いほどの物ですね。特に陣地作成型や遠距離狙撃型、広範囲殲滅型に一撃必殺の高速戦闘型の能力のを持った相手と組ませると手が付けられなくなりますから。ただ、この戦法を行うとどれだけ戦闘を繰り返しても、ロクに成長出来ない。それだけ一方的な蹂躙になってしまう。例え相手に対して武器を構えれば、状態異常が解けるとはいえ、相手の認識圏外から攻撃すればいいので、大した欠点にもならない。この能力を戦闘では普段使いしているのか、それとも切り札や奥の手としてここぞと言う時しか使わないかで戦闘面のウールの評価は大きく変わりますから、どの様な戦闘スタイルなのか、とても気になるところです。

    作者からの返信

    応援コメント、誠にありがとうございます!

    仰るとおり、彼が足を止めないで戦うことを選択してしまっていたら、きっと勇者たちとの間に消えない溝が出来ていた、そう自分でも思います。
    そのことを考えると、ネイシャや美穂だけでなく、ウールたちの存在は礼路にとってとても大きい物でした。

    現実でもそうですが、一人だけで考えた事には、多少の歪みが生じます。
    良くも悪くも、見る視点が一つしかありませんからね。
    それを正し、よりよい結果を導くためにも、仲間は必要なのでしょう。
    そういった意味で、ウールの行動はとても良いものに出来たと思います。
    ウールを信頼できた礼路と、礼路の信頼を勝ち取れたウール。
    そんな彼らの道中、これからもご覧いただきたく思います!

    ウールの能力に関してですが、確かに佐藤一郎様の仰るとおり、彼の能力は使いようによっては凶悪そのものです。
    ただ、ミストという特性故に生じる弱点など、他にも弱点がありますので、その点も踏まえ、彼の戦法を楽しみにしていてください。

    それでは、ありがとうございました!