★★★ Excellent!!! 王者の翼、大西洋を翔ける 世の中ヒロシ リンドバーグ……ああ、確かに、リンドバーグ氏の小説だ。間違いない。それはともかく、チャールズ・リンドバーグは、飛行機開発に加え、今日の人工心臓の基礎設計をも行った、偉大な発明家だ。 しかし、どうにもその影は薄い。ライト兄弟が、その功績とは裏腹に、激しい葛藤と憂鬱として抱く、あのドラマ性の影に隠れてしまったからなのかもしれない。 飛行機は多くの人が知る通り、その後、ロマンを戦乱の熱で空の果てに追いやり、浅ましい現実を地上に撒き散らす。その渦中に、多くの発明家や、パイロットたちの葛藤があった。世界大戦という、未曾有の大破壊を経た後、事の焦点は、ここに集中している部分がある。 けれど、先駆の光から目を背けない事も、勇気ある行動のひとつと言える。 レビューいいね! 1 2019年4月1日 23:59