第8話 赤ん坊の会話
太郎父さん、花子母さん
親ばかぶりを発揮している。
太郎父さんは紅葉に、花子母さんは俺についているのは、
やはり、性なのか・・・
俺達の未来を楽しみしているんだろうが、4年後には・・・
「うん、事故で死んじゃうね」
「あっさり言うな、紅葉姉ちゃん」
「紅葉でいいよ。双子だし」
「そうなのか・・・」
紅葉は楽しんでいる。
「やけに嬉しそうだな」
「うん」
「なぜだ?」
「4年後にわかるよ」
「紅葉は知っているのか?」
「神様からきいているよ」
あの老いぼれ、女には甘いな。
「悪かったな、老いぼれで」
「うわっ、神様」
「上から見ておるからな」
「で、うちの両親はどんな事故で死ぬんですか?」
「それは言えぬ」
「なぜだ?」
「歴史が変わると困る」
いえ、もう変わってます。
「ところで、勇気」
「何ですか?神様」
「赤ん坊らしくな・・・」
へいへい
「20歳までは、普通に生活しろといったな」
「覚えたますよ」
面倒くさい、神様だ・・・
「細かい指令は、少しずつ出して行くからな」
「で、今は指令はあるんですか?神様」
「あるぞ」
あるのかよ
「紅葉にもなんじゃが」
「なあに、神様」
「かわいいの、紅葉は」
神様、あんたが寄り好みするな・・・
「今、同じ時間にひとりの男の子が生まれた」
「ああ、よくあるな」
「20歳の時に、パートナーとなる。仲良くなっておけ」
「その男の子は、知ってるんですか?」
「教えてない」
いい加減な神様だ。
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