16プトラ サンドウィッチマンもプトラ

 早速、画面には、サンドウィッチマンの二人が映し出された。ボケの富澤とみざわ、ツッコミの伊達だてちゃん。


 なんて可愛らしいんだ。


 そして、よく分からないが何かが始まるようだ。どう見てもM-1と変わらないようなのだが。


『はい、どぉもぉ〜、サンドウィッチマンです〜。え〜、世の中にはね、興奮することが一杯ありますけど、一番興奮するのは、やっぱり日曜洋画劇場でハムナプトラが放送される時だね。』


『間違い無いね。』


『お、今日も日曜洋画劇場はハムナプトラか〜。今日、水曜日なんだけどな〜、興奮して来たな。』


『今週のォォォ!!!! 日曜洋画劇場はァァァ!!!! 』


『北斗の拳か! 北斗の拳の次回予告の人みたいになってるじゃねぇか! 日曜洋画劇場は、大塚おおつか 明夫あきおさんだろ! 有名な声優さんだ。間違えるんじゃねぇ。』


『北斗の拳か!って、ツッコミを入れた、小太りで、金髪でメガネをかけた小太りも観ているのかな?』


『……。俺のことじゃねぇか! なんで見えてるんだよ! 怖すぎるだろ! それに、なんで小太りを2回入れたんだよ! せめて1回にしろ!』


『ちょっと何言ってるか分からない。』


『コイツ、完全に俺と会話しているな! ほんと、怖すぎるだろ、ちゃんとハムナプトラやってくれよ!』


『なんとぉ、今週のハムナプトラだがぁ、残念なお知らせがあるぞぉ〜。』


『おい、どうした? ハムナプトラに何があった?』


『ハムナプトラの顔が濡れて力が出ないみたいだぁ!』


『アンパンマンか! 力が出ないってどういうことだよ!』


『でも、ここで良いお知らせが入って来たぞぉ!』


『お、何だ? 良いお知らせって?』


『アンパンマンの新しい顔が焼けたみたいだぞぉ!』


『もういいぜ! どうも、ありがとうございました〜!』


 こちらこそありがとう、サンドウィッチマン。


 俺は、そっとテレビを消して眠りに就いた。

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