第8話

キーンコーン…

「ようやく、昼休みか」

俺は教室から離れ中庭にいた。大抵いつも昼はここで1人だ。

「さて、弁当弁当っと」

俺は鞄の中を覗き込む。そこにはあるはずのものがなかった。

「あれ?…ない」

弁当が鞄の中には入ってなかった。もぬけの殻だ。

「…仕方ない。購買でパンでも買うか」

俺は諦めて財布の中身を見た。…こちらもなかった。

「おい、まじかよ!昼飯抜き!?」

午後は体育もあるのだ。流石に昼飯抜きはキツイぞ!?

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