第2話

コンコン

「お兄ちゃん、朝だよ。起きてる?」

「ああ、」

「ご飯用意出来てるから早く来てね」

朝、いつも真央が起こしに来てそれから起きるが今日は珍しく1人で起きることができた。

俺は鞄を手に持つと顔を洗うため洗面所へと向かった。

シャー…

「ふぅ…」

俺は鏡を見る。そこには当然ながら俺の顔が映っている。生まれて17年間毎日見てきた顔だ。…自分で言うのもなんだが平凡だ。

「…俺もオシャレとかした方がいいのかな」

最近のオシャレ男子高校生みたいに髪型とかをかっこよくした方がいいのだろか。…だが、俺は少し考えすぐにやめた。下手にやったらかっこいいどころか近所の人に「あの子とうとうグレちゃったのね…」とか言われかねん。

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