第1話

「兄妹なのに全然似てないわよね」

「よく出来た妹さんね」

昔からずっとそう言われてた。

俺の妹は昔からなんでも出来て頭も良かった。それに比べて俺は全てが平均的で全てが妹に劣ってた。俺はそんな妹にいつからか距離を感じていたんだと思う。

…ピピピピ

「…んー」

ピッ

「朝…か」

俺は重い瞼を開くと布団から出た。

クローゼットにかけてある制服を手に取ると急いで着替える。

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