第3話
「お兄ちゃん?いつまで鏡とにらめっこしてるの?」
リビングからしびれを切らした真央が覗きにやってくる。
「あ、ああ。すまん」
俺は鞄を持つと妹のあとに続いてリビングへと向かうのであった。
「早く食べないと遅刻しちゃうよ、お兄ちゃん」
そう言われて俺は時計を見る。急いで食べないと遅刻しそうな時間帯だった。
「まったく、そんなに自分の顔に見惚れてたの?お兄ちゃんは」
「そ、そういうわけではない!」
「まあ、どっちでもいいけどね」
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