第14話 インスタントの味を知ってしまったラスエル

「じゃ~ん!今日はインスタントラーメンを作ります!」

「わぁ!おとうさんの手抜きっ!」

「そうです!ではまず、もやしを茹でて、鶏肉とキャベツを炒めます」

「手抜きじゃない!」

「じゃあ、ラスエルはラーメンを作ってもらおうかな!」

「お湯を注ぐだけでできるという・・・!?」

ラスエルにラーメンお椀並べさせ、それぞれにチキンラーメンを入れる。

「じゃあ、ポットからお湯を注いでごらん」

「うひぃ~~~!」

お湯を注いで蓋して2分!

恐る恐る蓋を取るラスエル。

「箸でほぐしてごらん」

「で、できた~~~!」

「Wow!ジャパニーズ変態技術っ!」

「国籍どこですかー?!」

そこに具材を載っけて

「できました~!チキンラーメンです!」

「おとうさん、生なのに食べられるんですか?!」

「事前に油で揚げてるから大丈夫です!」

「「いただきます!」」

「んー!おいひいれーす!」

「インスタンはね。袋麺から容器付きから、生麺タイプから色々あるからね。生麺タイプはインスタントラーメンとは呼ばないかな?」

「おとうっさっん!はい!ラスエルは全てのインスタントラーメンを制覇したいです!」

「栄養が偏るからダメです!」

「うわあああ~~~~ん!」


インスタントの味を知ってしまったラスエルは、スーパーに行く度にインスタントコーナーを見物するようになってしまった。

「しまった・・・食べさせるんじゃなかった・・・」

次はマクドナルドのハンバーガーである。

「しまった・・・食べさせるんじゃなかった・・・」

サラマンおとうさんの苦悩は続く。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る