第11話 玉ねぎとお父さんを軒下に干す

サラマンでの実家でのこと。

畑で収穫した玉ねぎを軒下に干していた。

「ラスエルも干すぅ!」

おじいちゃんに抱きかかえられてラスエルは上の伸びた部分を括り付けた玉ねぎを竹の竿に引っ掛けていった。

ゴロゴロゴロ~

急に天気が悪くなり、雨が降ってきた。

「あらあらあらまあまあまあ」

おばあちゃんは急いで洗濯物を取り入れた。

しばらくしてサラマンが家に帰ってきた。

「雨に振られちゃったよ。濡れてしまった」

「お父さん干すぅ~!」

「え?どういうこと?」

軒下に引っ張られるサラマン。

「濡れてるから!畳が濡れちゃうから!やめなさいっラスエルぅ」

「はい、お父さんを干すぅ!」

「あらあらあら、干されちゃうのねぇ」

「ラスエル、お父さん着替えないといけないから・・・」

「干すったら干すぅ!!!干すぅ!!干すぅ!!」

「む~~~ん」

しばらくの間、サラマンは軒下にぶら下げられていたのであった。

「あ~お父さん干されちゃったよ~」

「むふ~」

満足そうに鼻息をふんふんするラスエル。

その後、一緒にお風呂に入りました。

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