第27話 別れのあと

 1年間の無理が終わり、3日目の夜。

 スマホに着信無し。

 告白はわたしから、その逆もわたしから、この先はわたしからする気はなくて、それも先があればの話。

 自分で決めたリミットは今夜。

 冴えた月とにらめっこ。

 そのうちに夜は明けて、4日目の朝。

 着信があった。

 男友達からのもの。

 心配そうな声にわたしの胸の温度は上がり、でも、そのぬるさがこの人じゃないことを告げている。

 わたしは電話を切って、期間を延長することにする。

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