第9話 結婚前後
仕事から帰ると、先に帰っていた彼女。
ソファに座ってビールの缶をごくごく豪快に傾ける。
「お帰り、あなたもどう?」
ぼくは床に散乱した服を拾いながら、
「清楚なお嬢さんだと思ってたのになあ」
いつもの皮肉。
彼女は笑って、「プロポーズしたあなたの負けよ」なんて言う。
そう、その通り。
しかも、だらしないところも好きなのだから、救われない。
そのうちに彼女はソファにもたれてうとうとと。
その寝顔に今日もまただまされる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます