第3話 机の奥に押し込まれた教科書

「毎回忘れ物されるこっちの身にもなってもらいたいわ。いつもあんたが教科書忘れてくるから、隣のわたしが見せてあげなきゃいけないでしょ。机もくっつけなきゃいけないし。ホントいい迷惑! で、今日は何忘れたの? え……忘れてないの? ふ、ふーん、珍しいこともあるじゃん。……あ、あれ? ……算数の教科書忘れたみたい。な、何よ、その顔、わたしにだってそういうこともあるわ。今日はそっちが見せてよ。ホラ、机くっつけて!」

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