第17話 親父と飲んで本部に戻ると。

 〇二階堂 海


 親父と飲んで本部に戻ると。


「お送りします。」


 富樫が車を出してくれた。

 そして、まずは俺を下ろして、それから親父を施設まで送って行ってくれた。


 …そう言えば、この家の前に車が停まっても、親父は何も言わなかったな…

 もしかして…さくらさんと親父がつるんで…?



「……」


 深夜にも関わらず、リビングに明かりがついている。

 そう言えば、俺は鍵を持たされてないが…玄関の鍵は…開いてるんだろうか。

 そんな事を考えながら、ゆっくりと玄関に向かうと。


 ガチャ


 待ってましたと言わんばかりに、ドアが開いて。


「え。」


「おかえり。」


 沙都が顔を覗かせた。


「…まだ起きてたのか?」


「ううん。時差ボケでさー…早く寝れたのはいいけど、すぐ目が覚めちゃって。」


「そうか…」


「あれ?お酒飲んでる?」


 沙都は俺に顔を近付けて、くんくんと嗅いだ。

 …身長は俺より高いが、子犬のようだと思った。



「ああ。親父が来てて。」


「へえー、そうなんだ。いいなあ、親子でお酒って。僕は父さんと飲みに行った事ないなあ。」


 沙都はキッチンに行くと。


「はい。」


 水を持って戻って来て、ソファーに座ってる俺に渡した。


「…サンキュ。」


 沙都は…可愛い奴だな。

 長年、紅美の癒しになってたのが分かる。

 …これからも、そうであってくれたらいいのかもしれないが…



「ここってさ、さくらばあちゃんが若い頃に住んでたんだって。」


「え?」


 そう言えば…なぜこの家なのかなんて、気にもしなかった。

 ただ、ハナオトと沙都がいた事に驚いて…。



「僕のおじいちゃんにあたる、丹野廉さんって人と、浅井晋さんって人と一緒に。」


 その名前に…衝撃を受けた。

 丹野廉…

 じいさんが死なせてしまった、一般人の名前。


 シンガーだったのは知ってる。

 だけどまさか…さくらさんと繋がってたなんて。

 それに…

 浅井晋。

 …早乙女さんの、実の父親…



「さくらばあちゃんって、不思議な人だよね。一緒にいると、元気になれる。」


 沙都がコンロにかけてた鍋から、ホットミルクをカップに入れた。


「…確かに。」


「いきなりこういうのって…ちょっと戸惑ったけどさ。」


 沙都はカップを持ってソファーに座ると。


「なんか、楽しいかなって。」


 笑った。


「…楽しいかな。」


「だって、まあ…海くんとノンくんは全然タイプが違うけど…ノンくん、ああ見えて、すごくいい人なんだよね。」


「…それは分かるよ。」


「ほんと?なら良かった。すごく厳しいし、言葉も乱暴だったりするんだけどさ…」


 カップのホットミルクは少し熱過ぎたのか、沙都は一度口をつけて、すぐにテーブルに置いた。


「今まで何でも出来過ぎて、人に合わせる事ばっかりして来て、自分のやりたいように出来てなかったみたい。」


「人に合わせるタイプには見えないけどな。」


「ははっ。確かにね~。でも、いつも人の気持ちの先に立って、考えてくれてるって思うよ。僕はよく叱られるけど、それも僕を思っての事だなって分かるし。」


「…沙都は、あいつの事好きなんだな。」


 俺が水を飲み干して言うと。


「好きって言うと…ちょっと恥ずかしいけど。まあ、でもそうかな。ノンくん、ほんと…いい人だよ。」


「……」



 それからシャワーをして、俺の部屋らしい階段を上がってすぐのドアを開けた。

 数時間前に詰めたキャリーケースがそこにあって。

 その上に。


『在宅中は極力みんなと一緒に食事をとる事♡さくら』


 さくらさんからの、可愛らしいメッセージカードがついていた。


 * * *


「おはようございます。」


 翌朝、仕事に向かおうとして玄関のドアを開けると、すでに富樫がいた。


「…なぜここに?」


「お車を持ってまいりました。」


 確かに、俺の車がガレージに。


「…おまえは?」


「今から、さくらさんと先代の所にまいります。」


「さくらさん?」


「はい。もうじき頭が到着されます。」


 ん?

 親父と?


 意味はよく分からなかったが、とりあえずガレージに向かおうとすると。


「ボスは今日はお休みですよ。」


 富樫が声をかけた。


「え?何言ってる。俺は」


「海さん、おはよう。」


 声を掛けられて振り向くと、俺の真後ろにさくらさんがいた。


「…おはようございます。」


 その見事な気配のなさに…富樫までもが首をすくめた。



「海さん、ちょっと働き過ぎ。リハビリがいるわねって話になったから、華音たちのオフが終わるまで、あなたもオフね。」


 さくらさんは何でもない事のようにそう言って、俺の背中をポンポンと叩いた。


「……って、えっ?」


 待て。

 待ってくれ。

 ハナオトと沙都のオフって、あと何日あるんだ?

 って言うか…

 どうしてあいつらのオフに俺まで?



「仕事があります。」


「大丈夫ですよ、ボス。志麻も来ましたから。」


「いや、そういう問題じゃなくて。」


「少しはお休みください。」


「先週二日休んだ。」


「海さんのリハビリに二日は少なすぎるわねー。はい、家入って着替えて、あの子達と朝食とってね。」


 庭で押し問答していたが、さくらさんはそう言いながら俺の腕を掴んで。


「さっさと戻る。」


 関節を軽く押されただけなのに…


「え…っ。」


 くにゃっ。と…俺の体から、力が抜けた。

 その様子を、富樫が目を丸くして見ている。


「ほら。力入り過ぎ。いい仕事がしたかったら、ちゃんとオフのスイッチも作る事。じゃあね~。」


 そう言いながら、さくらさんは富樫の隣に行って。


「来た。」


 さくらさんの指差した方を見ると…二階堂の車。


「早いですね。」


 親父が、窓を開けて言った。


「年取ると長く眠れないのよね。」


「まだまだお若いじゃないですか。」


 そんな会話をしながら、親父が富樫と運転を代わり。

 さくらさんは、後部座席に乗り込んだ。


「ああ、海。しばらく休め。」


 親父が思い出したように、立ち尽くした俺に言う。


「いや、休めって言われても。」


「いいから。楽しめ。」


「楽しめ?」


「こう見えて、富樫だって大学では随分…」


「か、頭、何を」


「えー富樫さんて遊び人だったの?意外ー。」


「違いますよ!!私は全然…その…」


「ほら。おまえもこれぐらい遊べ。」


 車の中では、富樫が目を白黒させていたが…


「じゃあねー。」


 さくらさんの声と共に、車は発進した。


「……」


 楽しめって…


 この状況に頭を悩ましていると。


「…何やってんだ?」


 眠そうな顔をしたハナオトが玄関から出て来て。


「朝飯。」


 短く、俺にそう言った。



 とりあえず…

 スーツを脱いで、着替えた。

 テーブルにつくと、沙都はまだ時差ボケの痛手から立ち直っていない様子だった。


「いただきます。」


 ハナオトが低い声でそう言って、箸を手にした。


 …夕べは沙都が作った洋食だったが、今朝は和食。

 さくらさんが作ってくれたのか?



「…いただきます。」


 俺もハナオトのように手をあわせて、箸を持った。

 和食は…久しぶりだ。


「ん、美味い。」


 味噌汁を一口飲んで、つい言ってしまうと。


「だろ。ばーちゃんの味噌汁は世界一美味いからな。」


 ハナオトが…

 まるで自分が褒められたかのように、少し嬉しそうな顔をして言った。


 …沙都に言われたからじゃない。

 二人でバーで飲んだ時から、ハナオトの事はいい奴だと思っていた。

 だが…

 紅美と別れて。

 終わらせて。

 紅美は…きっとハナオトのものになる。

 そう思っている時に…一緒に過ごさなくてはならないっていうのは…

 正直、キツイ。



「沙都、落ちるぞ。」


 座ったまま眠ってる沙都の袖を引っ張って。


「ったく…何回こっち来てんだよ。いい加減時差ボケとか慣れろっつーの。」


 ぼやきながらも…ハナオトは沙都の世話を焼く。

 結局、沙都はソファーに寝かされて。

 俺とハナオトだけの、静かな朝食となった。



「…あんた、休みの日って何してんだ。」


 ふいにハナオトに聞かれた。


「え?休みの日…寝てるか、資料読んでるか。」


「つ…つまんねー休みだな。」


 ムッ。


「そういうおまえは何してる?」


 俺の問いかけに、ハナオトは。


「そーだなー。曲が作りたければそうする事もあるけど、極力オフは違う事してるね。」


 俺の目を見て言った。


「…違う事?」


「音楽じゃない事。美術館行ったり映画行ったり、出掛けるのがめんどくさい時は、ごろごろしながら漫画読んだり。」


「……」


 美術館は…捜査で入る事が多い場所でもある。

 個人的に絵画を観に行ったのは…こっそり行った、早乙女園の個展…ぐらいか。

 映画も…最後に行ったのは…

 かなり昔、朝子とのドライビングシアター。

 …何の映画だったかも思い出せない。


 漫画も読まないし…

 何より…

「ごろごろしながら」のやり方が分からない。



「…沙都もあんな調子だし、今日はお宝映像でも見るか。」


 ハナオトはそう言って。

 きれいに食べた食器を前に、手を合わせた。



 朝食の後、結局…ずっと寝ていた沙都は。


「もう、好きなだけ寝て来い。」


 とハナオトに叱られて、部屋に上がった。

 洗い物は俺がする。と言うと、素直に「じゃあ」と任された。

 すると…


「あんた、洗濯物は。」


「え?」


「三人分まとめて洗うから。」


「いや、俺は…」


「何だよ。俺らのと一緒に洗われるのは嫌かよ。」


「いや、全部クリーニングに出してる。」


「……そりゃすげーな。でもここでは洗うから出せ。」


 目を細めてそう言ったハナオトは。

 俺に背中を向けても、まだ何かブツブツ言っていた。


 昨日脱いだ物を渡すと、俺が洗い物をしている間にハナオトはテキパキと洗濯と掃除を始めて。


「あ、洗い物済んだら裏庭に物干し台出してくれ。」


 俺に指示をした。

 …少し笑った。

 俺は、指示を出す方で…出されることはめったにない。


 ハナオトは本当に動きを止めない奴で。

 昨日越したばかりだから当然だが…使い勝手が良くなるように、あちこちを点検していた。

 俺が物干し台を倉庫から出した頃には洗濯も終わって。


「天気いいから、早く乾きそうだ。」


 なんて独り言をつぶやきながら、手際良く干し始めた。


「…主婦みたいだな。」


 ハンガーの向きや干した衣類の色の並び。

 めちゃくちゃ几帳面に思える。


「どうせなら見た目がきれいな方が、干すのも楽しいからって。」


「…さくらさん?」


「良く分かったな。」


「あの人らしい気がする。」


「俺のばーちゃんだからな。とるなよ?」


「ははっ。ガキか。」


 洗濯物を干し終わった所で…

 テレビを前に、何やら色々セッティングを始めたハナオトに、問いかける。


「…バカな質問かもしれないが…」


「あ?」


「ごろごろする…って、基本、どういう事なんだ?」


「……」


 俺の問いかけにハナオトは一瞬黙ったが。


「テレビ見る時、どういう格好してんのさ。」


 俺に、ソファーに座るように促した。


「え?」


 テレビ…

 だいたいテレビは本部でしか見ない。

 事件のニュースが主だ。


「普通に座って見る。」


 俺が普通に座ると。


「…ソファーって、リラックスするためでもあると思わねーか?」


 そう言って、ハナオトは…ソファーに横になったり。

 床に座ってソファーに肘をついてみたり。


「これで、ビールとつまみがあるとサイコーだな。」


「……」


「ソファーに寝転んだ事は?」


「寝転ぶならベッドだ。」


「あ、そ。」


 ハナオトは首をすくめて。


「よし。昼飯はばーちゃんいないし、ジャンクでいこう。」


 どこかに電話をかけた。



 そして、始まったお宝映像鑑賞会。


 それは…

 ハナオトにもお宝だったのかもしれないが。

 俺には、かなりの…相当な、お宝映像だった。



「すげーだろ。」


 ハナオトがそう言ったのは…SHE'S-HE'Sのライヴ映像で。

 もちろん…世には出ていないやつで。

 いつだかの周年パーティーの物は俺もこっそり持っているが…これは…去年の夏に行われた、特別なイベントだったらしい。


 その頃の俺は…朝子と婚約解消があったり。

 全然気持ちに余裕がなかった頃だ。



「おふくろ、家では全然こんな風に歌う人間には見えねーんだけどな。」


「…カッコいいよな。」


「でも、やっぱなんてったって早乙女さんだ。」


「え…」


「俺が師と仰いでる人なんだ。」


「……」


「ほんと、あの人の弾き方って言うか、独特のスタイル…たまんねーんだよな。」


 胸が…高鳴った。

 ギタリストを生業としているハナオトから…そんな風に言われるなんて。

 早乙女さんは…本当に、ホンモノなんだな…って。

 俺が思うのもおかしいけど…


 でも…

 それで、母さんと結ばれなかった意味がそこにあると思えて。

 全てに納得がいく。



 ハナオトがサイモンバーガーという、昔からあるバーガーショップに電話をして。

 20分後に、ハンバーガーやコーラ、ポテトにソーセージ…

 胸焼けしそうな量のジャンクフーズが届いた。


 最初は、ソファーで横になってたハナオトも。


「ここ。このソロがかっちょいいんだよな~。」


 …早乙女さんのソロが来ると、起き上ってリズムを取る。

 俺は床に座って…ソファーを背もたれに。というパターンを試してみてるが…

 これは、なかなかの物だった。

 時々、クッションを置いて横になってもみたが…

 ハナオトじゃないが、早乙女さんのソロになると…つい起き上ってしまった。



「…うちのバンドも観るか?」


 SHE'S-HE'Sが終わった所で、ハナオトが言った。


「……」


 ソーセージに食いついた状態で聞かれて、その動きを止めたまま…何も答えずにいると。


「紅美が歌うとこ、観てーだろ。かっこ良かったぜ?」


 ハナオトは、俺の返事も待たずにリモコンを操作した。


 …こいつ。

 終わらせてやれって言ったクセに。

 俺には…終わらせないつもりか?

 それとも、終わったのを知ってて…

 拷問のつもりか?



 だが、紅美の歌う姿を観たいのは事実。

 それを見たからと言って、感情に変化があるとは思えない。

 …もう、俺は終わらせた。



「…あれ、いい匂いがすると思ったら…」


 沙都が二階から降りて来て。


「あっ、しかも僕らのじゃん。見よう見よう。」


 沙都は、ハナオトが斜めになっている所にくっついて座って。


「おまっ…広い方に座れよ。」


 ハナオトに邪魔者扱いされてる。


「いいじゃん。この角度で見たいんだよ。」


 …結局…


 ハナオト。

 床に座った俺。

 沙都。

 そんな感じで…映像鑑賞、再度スタート。



『Six,Five,Four,Three,Two,One,all engine running,Lift off!!』


 その瞬間、幕が落ちて…


「……」


 とりあえず…出だしで鳥肌を立てた。

 ハナオトと紅美と沙都。

 三人が、飛び跳ねた。


「うはーっ!!俺達、かっけーな!!」


「ほんと!!」


 俺の背後で、二人がハイタッチを交わす。

 …それは認める。

 自画自賛も仕方がない。


 …俺は…

 画面に釘付けになった。


 紅美が…すごく、すごく…楽しそうで。

 本当に、イキイキしていて。

 それは、俺と一緒にいる時に見せる顔とは…全然、違って見えた。


 無言でDANGERの映像を見てると。


「うわー!!僕、我慢できないや!!弾いていい!?」


 沙都がそう言って…ベースを持って来た。


「あ、ずりーな、おまえ。」


 そう言って…ハナオトも、ギターを手にした。

 …俺を挟んで、二人が足でリズムを取ながら楽器を弾く。

 それは…今までの俺の生活には皆無な事だったし、想像もしなかった事で…

 正直…刺激された。


 俺が二階堂の仕事をするのと同じだとは思う。

 こいつらのこれは、仕事だ。

 だけど…この楽しそうな目は何だ?


 DANGERのステージは三曲ほどだった。

 だが、仮にもプロの演奏を生で聴けたわけで…俺は二人に拍手をした。


 それから、コーラはビールになって。

 沙都が。


「海くん、さくらばあちゃんが歌ったの、観たい?」


 と…


「え?このライヴで?」


「うん。」


「観たい。」


「じゃ…特別版を出さなきゃねー。」


 沙都がそう言ってディスクを違う物に変えると。

 ハナオトは大きく欠伸をしながら立ちあがってリビングを出て行った。


「…見ないのかな?」


 俺が沙都に聞くと。


「ノンくん、これ見ると泣いちゃうんだよ。」


「え?なんで?」


「おばあちゃん子だから。」


「……」


 最初は意味が分からなかったが…



「……」


「海くんまで泣くとは思わなかったなあ…」


 俺は、その映像を見て、泣いた。

 そんな俺を見た沙都も、少し泣いた。

 これは…ハナオトが泣いても仕方がない。

 きっと、号泣レベルに違いない。

 さくらさんの…愛に触れて、涙が止まらない。


 泣いたついでに、トイレに行こうとリビングを出ると。


「…何やってんだ?」


 バスルームの隣にある納戸に、ハナオトがいた。


「あ?ああ…アイロンかけてた。」


「……」


 ハナオトが手にしてるシャツは…俺の。

 きれいにアイロンがけされた物が二枚、ハンガーにかけてある。

 おまけに、洗濯物も取り込んで…きれいに畳んであった。


「…主婦か。」


 ニコリともせず言ってしまうと。


「無駄に出来ちまうのが悲しい。」


 ハナオトも笑わずに答えた。


 あんな…圧巻なステージを見せられた後で…これ。

 俺は、こいつのギャップにハマりつつある。


 俺に足りないものは、友達とライバル。

 …ライバルは、もういたとして…

 友達…。


 年齢なんて関係ない。


 俺は…


 ハナオトと友達になりたい。

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