第4話 忘れていく時とともに

一輪挿しの花を

わたし達はただ愛で

やがて枯れたならば

裏の畑に埋めて


忘れてしまうでしょう

なぜ、忘れてしまうのでしょう


そうして人々はまたこともなく

明日の朝を、明後日の夕をむかえて


(忘れるというのは

癒されていくことだもの

そうかしら……)


花を愛でるのです

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