第14話 BEAT-LAND Live alive eve

 〇朝霧沙也伽


 紅美とノンくんに連れられて行った『あずき』で。

 四人でご飯を食べて、きっちり打ち合わせをして。

 あたしと紅美は先に帰った。


 衣装はなるべくラフな物。

 でも、だらしなくない物。

 ま、あたしは力仕事だから、体が動きやすい物ね。



 沙都が帰って来たのは、それから二時間後だった。

 ノンくんとのバトルはどうなったのかよく分かんないけど、帰って来た沙都は少し酔っ払ってて。

 どちらかというと…


「うはっ。沙也伽ちゃんっ。明日、頑張ろうねぇ~っ。」


 ゴキゲンだった。



「うー…緊張して来たー…っ。」


 お風呂上り。

 ドレッサーの前で、あたしは顔をプルプルと小刻みに振る。


 何だか今夜は、我が家全員浮足立ってて…寝る前に軽く飲んじゃおうかな…ってキッチンに降りると、リビングに…


 おじいちゃん、希世、沙都…。


「…ミーティング?」


「何となく集まった。」


 そこへ…


「ただいまー…」


 お義父さんが帰宅。


「おかえり。おそなったな。」


「最終リハだったからな…」


「バッチリか?」


「当然。」


 お義父さんとおじいちゃんが、ハイタッチなんてしてる…


 そして…


「…明日、朝霧家からは…」


 おじいちゃんがそう言うと…

 自然とみんな立ち上がって…なぜか、円陣なんて組んでしまった。


「五人プラスワンの参加や。」


「プラスワン?」


 あたしと沙都が問いかけると。


「瑠歌の親父、丹野廉が映像出演すんねや。」


「えっ!!」


 噂に聞いた事ある!!

 伝説の映像があるって!!


「ど…どうしよう…ますます緊張して来た…」


 あたしが足を震わせると。

 左側で希世、右側で沙都が。


「俺も。」


「僕も。」


 ステレオ放送になった。


「沙都と沙也伽はトップだからな…盛り上げてくれよ?」


 お義父さんはあたし達の緊張ぶりを楽しそうに笑うけど…


「光史もトリ任せたで?」


「あ、やべ…俺も緊張して来た。」


 …大役だよね…トリ…!!


「あと、あれも頼んだで?」


「あっ、しーっ…」


「あ。」


「…あれって?」


 おじいちゃんと、お義父さんの内緒話…

 あれって…?


「ま、あれは明日のお楽しみ!!さ、チーム朝霧、バンドは違えど、イベントは成功さすで!!」


「お…おー!!」



 ……眠れる!?あたし!!




 〇朝霧沙都


『あずき』でご飯を食べて。

 紅美ちゃんと沙也伽ちゃんは先に帰って。

 僕とノンくんは…


「沙都、立ち飲み屋行かね?」


「…立ち飲み屋?」


「腰据えて飲んでたら、朝になりそうだし。明日のために、立ち飲み屋で軽く飲んで帰ろうぜ。」


 …明日の事考えたら、飲まずに帰った方がいいんじゃ?って思ったけど…



「あははは!!ノンくんて、そういう所天然だよねー!!」


「俺はいたって真面目だけどな…」


「ひーっ!!あはっ!!あはは!!お腹痛い!!」


「おまえ、笑い過ぎ。いい加減にしないと、この店出る時に唇を奪うぞ?」


「やだよ!!そんな事したら…」


「間違いなく、ビートランドの乱れた恋愛事情って見出しで出るよな。」



 バトルどころか…楽し過ぎた。


 ノンくんは、大人だな…って思った。

 所々で、僕のダメな所を指摘しながらも…


「それを一本調子でやるんじゃなくて、武器に変える手段を考えろよ。」


 とかさ…

 …まいったな…

 ノンくんの事、普通に好きだったけど…大好きになっちゃったよ。


 よし!!


 明日は頑張るぞ!!って息巻いて帰って。

 お風呂から上がると…リビングで朝霧家の集会ぽくなってて。

 自然と円陣組んで。


「チーム朝霧、バンドは違えど、イベントは成功さすで!!」


 おじいちゃんの掛け声と共に。


「おー!!」


 僕達は、心を一つにした。

 頑張るしかない!!



 部屋に入って、明日の衣装をチェック。

 一応ベースラインのおさらいをしてると…ノンくんの事を思い出した。



「…楽しみだなー…」


 すごく緊張してたのに…今は楽しみだ。

 それもこれも…

 別れ際にノンくんが…



「明日、楽しもうぜ。」


 僕の肩に手を掛けて歩きはじめた。


「…キスはさせないよ?」


「するかよ。」


 ノンくんはすごく楽しそうに。


「俺、沙都のステージング好きなんだ。」


 夜空を見上げながら言った。


「え?」


「おまえ、自分では意識してないと思うけど、めちゃくちゃ楽しそうにベース弾いてる。」


「う…うん…弾くの楽しいよ…」


「おまえの足元、歌ってるみたいに見える。」


「……」



 カーテンを開けて、夜空を見る。


「歌ってるみたいに…見える…か。」


 初めて言われたな…あんな事。


 明日…

 見てるみんなが、楽しいって思ってくれるといいな。

 …曲は、やーらしいのと…バラードと、ハードなやつ…だけどね。


 ♪


 ふいにメールが来て。

 開くと…


「…ふふっ。」


 ノンくんから。

 立ち飲み屋で二人で肩組んで撮った写メ。


『待ち受けにどうぞ。おやすみ。』


 ってメッセージ付き。


「しないよ…」


 なんて笑いながら、ノンくんからの着信画面に設定した。



「さっ、寝よっと。」


 いい気分で眠れそうな気がする。

 ノンくん、ありがと!!



 〇二階堂紅美


「ただいまー……と…」


『あずき』で食べて、あたしと沙也伽は一足先に帰宅。

 玄関に入ると……


「ああ、紅美。おかえり。」


 出て来た母さんに、目配せする。

 あたしの足元に…大量の靴。



「…大人数だね。」


「最終リハだからね。」


「え?もしかして…SHE'S-HE'S…?」


「ええ。」


 うちの地下で、SHE'S-HE'Sが最終リハしてるのーーーっ!?


「うわーっ!!観たい聴きたい踊りたいーーーっ!!」


「ダメ。」


「母さーん!!」


「ダメったらダメ。明日のお楽しみ。それより、早くお風呂入って明日の準備したら?」


「はっ…そうだ…」


 明日は入り時間はそんなに早くないけど、大勢に観られるわけで…

 実はあたし達。

 アメリカのカプリで演奏して以来…ライヴ経験が、ない。


 なんて残念なバンドなの~!?


 …そんなあたし達が、いきなりトップ…

 ああ…ステージング大丈夫かなあ…

 昨日一番広いスタジオでリハした時は、沙都とノンくんはすごく楽しそうで、ノリノリって感じだったけど…

 あたし、まだ固いよね。


 うん…お風呂でほぐそう!!

 お気に入りの入浴剤使おう!!

 沙也伽がくれたやつ!!


『下呂温泉』



「ん~…いいねえ…」


 湯船に浸かって、あたしは独り言。



 …前は、二階堂仕切りの温泉旅行なんてあったけど…

 海くんが渡米してからはなくなったし…

 温泉なんて、もう何年行ってないのか…

 イベント終わったら、一人でぶらっと行って来ようかな…



「……」


 明日の事を考えると、やっぱ…ちょっと身震いする。

 ビートランド所属のアーティスト、全員参加だよ…?

 今まで映像で見た事はあっても、会った事ない大先輩たちもいるし…

 …Deep Redなんて観たら…あたし、泣いちゃうかもしんないな…



 それに…

 今まさにうちの地下で最終リハをしてるという…SHE'S-HE'S…

 事務所の周年パーティーで演る事があったりしたけど、明日は特別だ。って聞いたし。


 あと、ちさ兄のF'sも久しぶり。

 …て言うか…

 同じイベントに出るって…敷居高いーーー!!


 …でも。

 頑張るしかない。



 明日のチケット…本当は慎太郎にも送りたかったんだけど。

 長距離移動は体に良くないと思って…諦めた。

 先週、『I'm horny』のPVを見た。ってメールが来た。

 おまえ、少し腰回り太ったんじゃねーか?

 なんて。

 バカっ。



 …地下から音が漏れて来ないかなー…なんて

 耳を澄ましてみるけど。

 聴こえない。

 もう終わったのかな…


 …ちょっと靴が多かったような気がする…

 誰かゲストでもいたのかな。



 お風呂から上がると、玄関に並んでたたくさんの靴はなくなってた。

 携帯を手にすると…メールが入ってた。


『明日の事考えて、今夜は美肌の湯の元使ったわ』


「ふふ…沙也伽。あたしもー。」


 沙也伽にもらった下呂温泉の元を使った。って、返信。


『明日、紅美ちゃんの最高の歌、楽しみにしてる!!』


「プレッシャーかけやがって…」


 あたしも、沙都の最高のベースを期待してる。


「送信…っと。」


『楽しもうな。おやすみ。』


「……もう寝たかな。」


 少し悩んで…


「おやすみ」だけ送信。


 すると…すぐにメールが来た。

 誰だ?


 …ノンくんだった。


『オマケ。おやすみ。』


「…ふっ…」


 そのオマケは…沙都とノンくんが二人で肩を組んで、乾杯してる写メ。

 なんだ…バトルなんて言いながら、飲みに行ってたのか。


「よーし。頑張るぞーっ。」


 そう言いながら冷蔵庫からビールを取り出すと。


「うちのお嬢は余裕かましてるな…」


 ソファーでクタクタになってる父さんがボヤいた。




 〇桐生院華音



「ただいまー………あれ?」


『あずき』の後、沙都と軽く飲んで帰ると。

 リビングに、咲華と華月と聖。


「三人か?」


「うん。」


 親父と母さんは最終リハだとしても…


「ばあちゃんは?」


「友達とご飯だって。」


「友達?」


「胡散臭いよね~。」


「おっちゃんならいいんだけどな。」


 ギターを置いて、聖の隣に座る。


「明日、みんな来んの?」


 テーブルに置いてあるリンゴに手を出しながら問いかけると。


「もちろん。大イベントだし。」


 三人は同時に言った。



 うちの事務所のイベントは…だいたい、いつも身内と招待客しか入れない。

 しかも、カメラや録音機器は一切持ち込み禁止。

 顔出ししてないアーティストもいるからな…

 その辺の徹底ぶりは、すごい。



「明日、高原さんも歌うんだって?」


 咲華が紅茶を飲みながら言った。


「ああ。」


「おじちゃま…結局あたし達がおじいちゃまって呼ぶのも拒否して…同居も考えるばかり言って…こんなに延ばして…おばあちゃまとはどうにもならないのかな…」


 華月がローズヒップティーを飲みながら言った。


 …我が家の女性陣は紅茶好きだ。

 そんなわけで、新しい物が入って来るたびに、俺も飲まされる。

 だいたい美味いと思って飲むが、このローズヒップだけはダメだった。

 …隣で聖は普通に飲んでるが…。



「明日、ばあちゃんも見に来るんだよな?」


「行かないなんて言わせない。」


「うん…頼んだぞ。」



 高原さんの歌を聴いて…揺れないはずがない。

 あの二人の頑なな気持ちが、明日…

 解放されて結ばれる日になればいいんだけど…



「ただいま。」


 玄関から声がして、俺が立ち上がると。

 なぜかみんなついて来た。


「おかえり。」


 ばあちゃんは大きな紙袋を持って帰宅。


「まあ、みんなで出迎えてくれるなんて、嬉しい。」


「持つよ。」


「ありがとう。」


「こんな時間まで、どこ行ってたの?おばあちゃま。」


 華月がばあちゃんと腕を組んで歩き出す。


「ちょっとお友達と話が弾んじゃって。」


「…男の人?」


「まさか。女性よ。」


「荷物、部屋でいい?」


 みんなとリビングに向かってるばあちゃんに問いかける。


「ええ、ありがとう。」


 ばあちゃんは笑顔。



 客間の横を通って階段を上がる。

 下の部屋に移ればいいのに。って思うけど、ばあちゃんの部屋は二階の角部屋。

 遠いんだよなー…

 うちは元々大きな家だったのに、親父が婿養子に来て増築してるし。

 まあ、家じゅうインターホンで繋がってるけど、これ以上年取ると、足腰も心配だし…

 何より、インターホンで返事がなかった時に探すのが…



 ばあちゃんの部屋に紙袋を置いて、リビングに向かう。

 じいさんが亡くなった今、二階を使ってるのはばーちゃんだけ。

 …俺、こっちに移ろうかな。

 なんて、長い廊下を歩きながら考えた。



「華音、明日に備えて早く休まなきゃ。」


 リビングに降りてすぐ、ばあちゃんに言われた。


「ああ…」


 俺は…基本甘えん坊だと思う。

 こうやってみんなが集まってるのに、一人だけ寝るのは寂しい。

 それに…


「ただいまー…」


 裏口から、親父と母さんも帰って来た。

 駐車場があるからだけど、この二人が玄関から入って来るのは何年も見た事がない。



「あー疲れた…風呂入る。」


 親父がそう言うと。


「華音もまだだから、早くね。」


 咲華が言った。


「あ、いいよ。俺、シャワーだけで。」


 増築した時に、風呂が一つじゃ足りないんじゃ?って、うちには風呂とは別にシャワールームがある。


「じゃ、一緒に入るか。」


 親父に首を掴まれる。


「遠慮しとく。母さんと入れば。」


 そう言って腕を外すと。


「ああ、そうしよう…知花、風呂行こうぜ。」


 母さんを振り返ると。

 若干…


『一人でのんびり入りたかったのに。華音のバカ。』


 と言われてるような気もした…


 こんな、緊張感のない桐生院家の夜。

 それでも明日は…

 ビートランドあげての大イベント。

 最高の一日にしたい。



 高原さんの誕生日。





 〇浅香 彰


「……」


 遅くなった。

 もう佳苗が寝てたらいけないと思って、こっそりとドアを開ける。


「あ、おかえりなさい。」


「…起きてたのか。」


「だって、明日の事考えると、ワクワクしちゃって。」


「別におまえが出るわけでもないのに。」


「そうなんだけど…話したい事もあるし…」


「…疲れたから、風呂入る。」


「……」


「何だよ。」


「ううん。じゃ、先に休むね。おやすみなさい。」


「……」


 寝室に入った佳苗を見て、溜息をつく。


 …どうも俺は…言い方が冷たい。


 以前は親孝行のつもりで、許嫁の佳苗と結婚するつもりだったが…

 気が付いたら、惚れてた。

 許嫁と言うからには…俺の思うタイミングで結婚してもいいよな。


 って事で…

 佳苗の高等部卒業を待って。

 それから、佳苗の女優業のキリのいい所を待って。

 先月、入籍した。

 式は挙げていない。

 派手な事は嫌いだ。

 …バンドはどうなんだと言われると、それはまた違うんだが。



 明日は…ビートランドの大イベント。

 口には出さないが、ビートランドには尊敬するアーティストが山ほどいる。

 両親共にバンドマン。

 その絡みで、昔から近い存在ではあったが…その存在の功績を知れば知るほど…俺には雲の上の人達だ。と思えた。



 義理の父である島沢真斗氏も。

 義理の祖父である島沢尚斗氏も。

 鍵盤奏者としては世界に名を知られている人物たちだ。(義父さんはメディアに出てないから『SHE'S-HE'SのM』って知られ方だが)


 そんな人達を父と、祖父と呼ぶなんて…恐縮過ぎる。

 俺はギタリストだが、どの楽器もスペシャリストと認められる人は心から尊敬する。


 うちのドラマー希世の家族も…

 俺から見たら、口もきけないほど恐れ多い。

 明日は、そんな人達と、肩を並べる。

 夢のようなイベントだ。

 絶対…成功させたい。



「……」


 風呂から上がって、冷蔵庫を開ける。

 ビールを手に取ろうとして…麦茶にした。

 たまには飲まずに寝るか…。



 …ふと。

 テーブルの上に何かが置いてある事に気付いた。


「……」


 俺は視力が悪い。

 今まではメガネなんてかけなかったが、去年の暮れぐらいから時々はメガネをかけるようになった。

 洗面所に置いてたメガネをかけて、テーブルに戻る。


「……………」


 それを手にして、しばらく見つめた。


 ……え?



『話したい事もあるし…』



 これの事か?

 そうだとしたら…

 俺、本当に冷たい。



 そっと寝室のドアを開ける。

 佳苗はベッドの半分に、横向きで寝ていた。

 …つまり、俺に背中を向けて寝る…と。



「…起きてるか?」


 俺の問いかけに、返事はなかった。

 寝てるか…



 ゆっくりと佳苗の隣に入って、頭を撫でる。

 …本当、こいつ…俺のどこが良くて一緒になったんだろう。

 いくら惚れてても…優しくできない。

 俺は俺のペースを守ってて、佳苗のペースに合わせる事はない。


「…ほんっと…俺なんかのどこが好きなんだよ…」


 小さくつぶやいた。

 佳苗が俺のパワーになっている事に間違いはないのに…

 素直にそれを伝えられない。



「…佳苗…愛してる…」


 消え入りそうな声でそう言って、髪の毛にキスをした。


「…俺と佳苗の子供なんて…夢みたいだな…」


 左手を腰に回して抱きしめると、少しだけ…佳苗の体が動いた。


「…起こしたか?悪い…」


「…ううん…起きてた…」


「…ちっ…」


「彰ちゃんの…そういう所も好き。」


「…あ?」


「俺なんか、じゃないよ…彰ちゃんは、あたしにとって…世界一素敵な人だもん…」


「……バーカ。」


「ふふ…そんなバカに、愛してるって言ってくれて…ありがとう。」


「……」



 ああ…女優なんて辞めさせて良かった。

 こんな可愛い奴…

 いくら演技とは言え、他の奴に抱きしめさせたくなんかない。



「明日、観に来て大丈夫なのか?」


「大丈夫。行かない方が身体に良くないと思う。」


「…こっち向くか?」


「…恥ずかしくて向けないかも…」


「…バーカ。」



 明日のイベント…

 実はすごくすごく緊張してたけど。

 これで大丈夫だ。



 佳苗、サンキュ。

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