コンビニの預かりキー

POSレジと呼ばれるレジシステムがある。

POSは、別にコンビニに限った話ではなく、小売業ならどこにでもある。

私が入社する何年も前から、ある程度の規模の会社なら導入されていたと思う。


他人から自分が何歳に見られているか?

自分では、なかなか、わからない。


当時、私の店の預かりキーは、男女に分けられ、さらに、10代、20代、30代、40代、50代以上の10個のキーで構成されていた。

決済をするとき、店員が客の顔を見て主観的に判断し、どれか1つを押すしくみになっていた。

客がレジで清算するとき、店員がどのキーを押すかなんて、誰も見ていないし、気にもしていない。

だが、当時、客として小売店を訪れるときの私は、店員がどのキーを押すか、毎回見ていた。


今は、小売業を離れて、かなりの時間が経過しているので、最新のレジシステムはよくわからない。

今も年齢判別は主観による手作業なのか?AIによる判別なのか?決済時におけるカードや電子マネーの登録情報なのか?どういう形でデータ化しているのか、ちょっとわからない……。


私は、外見が極端に若いので、まぁ、そういうのはずっと気になっていた。

最近になって、ようやく、どうでもよくなったかな?

正直、今でも、髪を黒に染めて、若者風のウィッグで盛って、モデル事務所所属時代にやっていた若干厚めのメイクをすれば、充分、10代・20代のキーを押される可能性はある。(まだ、そういうレジシステムを使っているのであれば……)

女性は見た目が若いに越したことはないと思うけど、男性は違う。

だから、若さに固執するつもりはない。

今は、『全力を出して若作りすると、何歳に見られるか?』という好奇心があるだけだよ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る