MNから
俺達の組織は忍者だけで出来ている。
組織名は、『MODERN NINJA』そのまま現代の忍者ってことだ。
略して『MN』とよく呼ばれている。
俺達はどんな依頼も受けるし、どんな依頼人でも受ける。
勿論、仕事に見合った報酬を出せる依頼人であることが条件だ。
俺達は法律にも縛られない。
人を殺しても逮捕ということにはならないし、そういう風に国内では認められている。
だが、俺達とよく似た組織がある。
それは、俺達と同じ忍者だけで構成された集団だ。
俺達のリーダーと繋がってはいるんだけど、どうやら向こうはこっちと手を組むことを渋ってるらしいし、会っても素っ気なくて冷たいんだ。
攻撃もしないけど協力もしない、って言い張っててどんだけリーダーが手を組もうと誘っても向こうの
そろそろ折れてくれてもいいのに。
規模はこっちの方がデカいと思うが、なんで組みたがっているかっていうと、技術というか能力的な話で向こうの方が勝ってるから。
内容は依頼人の依頼を受けてそれを達成、そんで報酬を得るって流れで同じなのに、向こうは拒否ってる。
向こうの組織名はあるのかないのか、名乗らないし何処に拠点置いてるのかも不明。
けど、『忍隊』とだけは言うし呼ばれてるからもうそれでいいんじゃないかな。
忍者だから忍術使えるんじゃないかって?
そう、それだよそれ!
一番大きい理由で、向こうの忍隊と手を組みたいのは、あっちが忍術をがっつり使える奴らだから!
俺達は忍者っていっても忍術が使えるわけじゃねぇ。
それにしても、驚きなのがこっちの情報は全部向こうの忍隊に筒抜けだってことと、向こうの忍隊の忍者全員、戦国の時代から生きてることとか。
時の流れというか、寿命というか、をガン無視してる長生きしちゃってる集団ってわけ。
それじゃぁ、老人の集団かていうと全然そんなんじゃない。
この前、偶然依頼の仕事で会った時はびっくりした。
だって、まだ二十代くらいの若い奴で、こっち見るなり溜め息。
そんで、いつの間にかいいように利用されてさっさと姿消されたわけだけど、若作りなのか、不老なのかわからない状態。
おっと、時間だな。
長話しちまって悪いな!
それじゃ!
あぁ、依頼するならMNの拠点に来てくれ!
殺しも、情報も、どんな仕事でも受け付けるからな!
さぁ、ご依頼をどうぞ。
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