狼と嘘つきの羊飼いの少年という童話がある。みんなよくご承知の話だ。その顛末はわざわざ言うまでもない話だが、そもそも羊飼いというのは非常に孤独な仕事で、 ある意味では世捨て人に近い職業とみなされていた時期もあった。そんな次第だから精神に支障をきたす人間もいないわけではなかった。 いくつかの余禄があったとはいえ、荒れた寂れた場所での灯台守というのは神経を徐々にすり減らす仕事ではなかったかと拝察する。栄転おめでとう。 詳細本作。