第5話 誰もが幸せを願うだろう

 何度も落ちて、その度に怪我を負うのに治ってしまうなんてありえない。


 その禍々しい槍で貫かれれば、絶対に死ぬだろう。きっと治るよりも早く絶命するはずだ。


 はずだった。


 どうしてだ?


 誰も俺を殺せないのか?



 心の奥底から苦しみと哀しみが許容量を無視して泉のように湧き出す。許容量を超えれば内側からの圧力に耐えきれなくなり爆発してしまう。


 普通ならそうだ。


 風船に空気を入れ続けているかのようでもその性質は全く違う。どれだけ限界が来ても割れることは無い。外側から針でつついたとしても、破裂する前に何かの力が働いて元へと戻る。


 もはや笑うことさえ出来ない程呆れてしまう。


 いらない。欲しくない。無くなってほしい。


 こんなもの、望んでない。


 死ねば何も考えることも感じることも出来なくなるだろう。でも、それでいいんだ。


 このまま不幸を感じ続けるよりも、ずっといい。


 


 ただ、終わりを望んだだけのこと。


 それだけのことが、叶わなかった。



 何のために生きているのだろうか。何のために生かされているのだろうか。


 これほどの不幸を感じ続けても生きていかなければならない理由は何なのだろうか。


 ……。


 答えは出ない。分からないことと知らないことが多すぎた。


 あの銀髪の男は何者なんだ?あの黒い槍は何なんだ?


 分からないけれど、知っておかなければいけない気がした。


 知らないまま終わらせてはいけない気がした。






 男は丸い円の中へ飛び込み、この場から去った。


 似ていた。俺がこの世界に来ることになった要因であるあの水に。同じものかは分からないが、二度にわたって円をくぐり抜けてはいなかったように見える。


 明らかに人間離れした能力を操っているが、魔法か何かだろうか。そんなものが実在するのか?

 漠然とし過ぎていてこれ以上思案を巡らせてもそれこそ堂々巡りとなるだけだろう。



 無駄に考えることは止め、俺は部屋にいたもう一人の方へ顔を向けた。


 肩にかかる程度のセミロングの金髪、整った顔立ちをしている青い目をした女性がいた。苦しそうに歪んだ表情で。


 その女性の下半身へ目を移すと、左脚の膝から下が無くなっていた。痛々しそうな断面からは骨が露出し、血が床に溜まっていた。


 その姿に酷く衝撃を受けた。


「可哀想に…」


 可哀想だ。


 とても痛いはずだ。俺はどれだけ傷を受けようが治っていく。だから痛みはすぐに消えてしまうし、傷痕なんてどこにも残らない。

 そんな自分とは違って彼女は脚を失ってしまった。見ている限り、自分のように治ることはなかった。勿論それが普通なのだが。


 どうして彼女がこんな酷い目に遭わなければならないんだ?彼女が辛く苦しんでいるのを見ると、どうにかして救ってあげたい、そう思ってくる。


 不幸なのは、でいいのに。


 誰かの不幸な姿を見ると心が痛む。それは決して感情移入や同情から来るものではない。

 自分が不幸だから、こんな辛い思いは誰にもして欲しくないから、誰もが幸せでいて欲しい。


 特に彼女には、その思いが強かった。彼女のことを何も知らないのに。


「大丈夫?」


 自然と言葉を口にしていた。彼女に言葉が伝わるか分からないが、ここで苦しんでいて欲しくなかった。こんな不幸なまま終わってほしくなかった。

 何も出来ないから、少しでも安心してもらえるように優しく彼女を見つめる。


 彼女は自分を少し困惑したような表情で見ていた。何か言葉を掛けようと何かを呟いていたが、話す言語が違うことを彼女も理解していたため、そのまま二人の間に静かな時間が流れる。



 そう長くはない時間が過ぎた後、彼女の柔らかい手が自分の手の平に触れた。


 触れた直後、彼女は急に失った左脚に視線を向けていた。痛むのだろうか――と思ったがそうではなかった。


 そこに映る光景に目を疑った。


 彼女の脚の骨や筋肉や血管が断面の先から見る見るうちに再生しだした。無かった筈の脚が生えていく。きめ細やかな美しい肌で覆われた、傷も血の跡さえない脚が新たに現れた。


 なんだこれは。


「怪我が治った……?」


 何故治ったんだ?


 何故俺のように?先程まで治っていなかったのに……。



 起きた出来事を一つ一つ思い出していく。



 まさか……、俺に触れたから?


 分からない。分からない事が多すぎる。


 この力は何なんだ何のために誰がこんな化け物のような力を与えたんだ、一体全体―――。



 これ以上の思考は許されなかった。


 自分の世界に入り込んでいた時に目の前の彼女が喋りかけていたが、それに気付かなかったほどに考えることに夢中になっていた。そして、脳を撃ち抜かれた事すら気付かないまま、意識は真っ黒に染まっていった。











「例の者の容態はどうなっている」


「驚くべき事に、何処にも異常はありませんでした」


「信じられんな……。頭を撃たれて異常無しとは」


 病室に武装した初老の白髪混じりの栗毛の男性と白衣を身に纏った濃い赤色の髪をした医者らしき人物、そしてその後ろからアリアも入室する。今のアリアは武装はしておらず、私服のようなラフな格好でこの場に訪れていた。

 ベッドで眠っている黒髪の青年、正体不明の彼の前でその様子を確かめに来ていた。


「彼は治癒能力と瞬間移動の異能スキルを持っている事で間違いないのだな?」


 背後のアリアに首を向けて確認を取る。その問いにアリアは、はいと一度肯定する。


「シーマ・エイゼルの霧によって私の左脚が破壊されたのですが、私が彼の手に触れた瞬間に脚が再生しだして、見ての通り今では何ともありません」


 ズボンの裾を上げ肌を露にする。彼の持つ治癒能力について説明をしたアリアは、ですがと一度言葉を区切る。


「シーマ・エイゼルがゲートと呼ぶものと私が見た彼のゲートのようなものは今考えると、その……、見た目が違っていたんです」


 そうアリアが事実を述べると目の前の二人は驚いた表情をしていた。


「えっ…、同じじゃないことなんてあるんですか!?」


「聞いたことがないな。メルディルとは別の異能スキルであれば説明が付くが……」


「性質の似た別の異能スキルなんて、聞いたことがありませんね……」


 三人とも黒髪の男に視線を向ける。言葉を素直に受け止めきれ無かった二人はうーんと声を出し、疑わしいような表情をしていた。

 すると初老の男性はまたアリアに振り返り、


「確認だが、どういう違いがあったのだ?」


 と疑問を問いかける。


「何というか水面が発光しているような…、というよりもあれは水だったかもしれません」


 水?と医者は聞き返し、そうですとアリアは頷いた。


「天井の一部がその水面に変わり、彼がそこから現れました。全身が濡れていたので水中にいる時にゲートを使ったのかもしれませんが、水と一緒には流れ落ちてはいなかった事と、シーマ・エイゼル自身の発言から同一のものでは無いかと……」


 そうか…とアリアの言葉を聞いた初老の男性は顎を手で触り考えるような仕草をする。

 暫く考え込んだ後、口を開き二人へ向き合い命令を告げる。


「分かった。詳しい話は彼が目覚めてからにしよう。とりあえず上にこの件は知らせておくが、指示があるまでは他言無用としててくれ」


 分かりましたと二人は返事をし、その言葉を聞いた男性は部屋を後にした。そして医者も異能スキルの資料を探してきますねと伝えその場を去った。


 部屋にはアリアと黒髪の男だけになった。


 アリアは部屋にある椅子をベッドの横に動かして座った。




 静かに眠っている彼の顔を見て、数時間前の出来事を振り返る。目の前で即死級の攻撃を受けていた姿が鮮明に脳裏に浮かぶ。


 破壊の霧と呼ばれているエイゼルの異能スキルはその名の通り破壊力に特化したものである。黒い霧の形や大きさを自由自在に操り、その暴力的な力であらゆるものを破壊していくため、防御するよりも避けることに重きを置くのが圧倒的によい。


 それを彼は防御すらせずに直撃した。にもかかわらず、何も起きていなかったように立ち上がっていた。明らかに他の異能スキルよりも特異であることは間違いなかった。



 存在しないとされている異能スキルの内の、治癒能力と瞬間移動。その効果はやはりと言うべきか、どちらも他と比べて異彩を放っていた。


 彼は一体何者なのか。


 改めてその恐ろしさを再確認していたそんな時、彼の瞼がゆっくりと開かれた。


「……!」


 ばらばらな瞳の焦点が次第に合わさっていき、黒い瞳がアリアを認識する。そして仰向けの姿勢から体を起こした。


 感情の籠ってないような目が周囲を見渡す。何も喋らない黒髪の青年に、アリアは言葉を掛ける。


「…あのっ、大丈夫?体におかしなところは無い?」


 アリアの言葉を聞いて男は、手を開いたり閉じたりを何度か繰り返した後、右の側頭部やお腹の部分に手を当てて身体の状態を確認した。


「ああ……、残念なことにな」


「残念……?」


 男が溜め息をついて暗い顔をする理由がアリアには分からず混乱してしまうが、すぐに気持ちを切り替え話を進めようと一度咳をしてから話を切り出す。


「えっと……、私の名前はアリア。セルシア・アリアっていう名前なの。…あなたの名前を教えて貰っても、いい…?」


 自分の名前を伝え相手を伺う。それを聞いた男は、俺は……と一度空白を置いてから語った。




「…オトノ?」


「そう、俺の名前だ」


 黒髪の男、オトノはアリアの目を見て、しっかりと名前を答えた。アリアはそれに微笑みを返した。その言葉を待っていたかのように嬉しそうに。


「オトノ…、それがあなたの名前なのね。ありがとう、オトノ。私の命を救ってくれて…」


 その笑顔は、心の底から幸運に感謝しているようで、その幸せそうな表情がオトノには眩しくも美しく感じられた。


「…どういたしまして」


 オトノは特に感情を顔に出すこともなく感謝の言葉にあいさつをした。



「それでねオトノ、あなたに聞きたい事がいくつかあるのだけれど、いいかしら?」


 オトノは頷き肯定を示した。アリアはそれじゃあと呟き、脳内で順番に質問を決めていく。


「オトノは、どこから来たの?」


「…………」


 オトノはその質問に即答することなく、何かを探すように視線を部屋の隅や窓などあちこちへ動かした。自身の記憶を直接見て確認しているかのような雰囲気を思わせた。そして軽く息を吸い込み、


「――忘れた」


 とため息混じりになりながら一言伝えた。先程とは違い、アリアからは目を反らしていた。

 アリアは暗い表情や雰囲気から何か言いたくないことがあるように感じたので、あまり深く追求はしなかった。


「そう……。それなら次の質問ね。何故ここに?」


 オトノは左手で首の後ろを触り、いや…、と困ったように答える。


「ここがどこかは知らないし、俺の意思では来た訳ではないんだ」


 アリアは驚きえっ、と思わず口にした。


「あなたの異能スキルでここに来たのではないの?それなら、一体誰があなたを送り込んだの?」


 アリアが驚きのあまり、早口で質問を投げ掛ける。


「…待て、スキル…ってなんだ」


「あなたが持っていると思っていた瞬間移動の事、なんだけど……」


 オトノはアリアの言葉が理解できず、眉間に皺を寄せる。


「…スキルそのものの定義について説明してくれるか」


「え…、ええ、分かったわ」


 アリアは戸惑いつつも、常識とも言える異能スキルについての説明を始める。


異能スキルっていうのはね、私達は魔力と呼んでいるものがあって、魔力を用いることでそれぞれの異能スキルの効果を発揮するの」


 例えば…とアリアは具体例を上げる


「炎や水や風や電気を操ったり、空を飛ぶことも出来たり透明な剣を出現させたり、色々な異能スキルが存在しているの」


 オトノは更に顔をしかめる。


「ちなみに魔力は人の身に宿っているとされているけど、まだ観測はされてないのだけれどね」


「魔力…、が存在していると何故分かるんだ?」


異能スキルを使うと、だんだん疲れていくって他の人は言ってたわ」


 オトノはアリアのどこか他人事のような言い方に疑問が生まれる。


「……?アリアは異能スキルを使っても疲れないのか?」


 アリアはそうじゃなくてと一度区切り訂正をする。


「私は異能スキルを持っていないの」


「そうか。……異能スキルを持ってない人にとっては縁の無い話なのか」


「オトノ、少し違うわ。この世界で異能スキルが無いのはきっと私一人だけ」


「アリアだけ……?」


 そうと顎を引いて肯定する。オトノはアリアが先程の男に左脚をやられていたのはそのせいかと察した。


「話を戻すけど、あなたは治癒能力の異能スキルを持っているけれど、瞬間移動の異能スキルは持っていない、ってことなのね?」


が…、異能スキル……」


 オトノは驚きつつもどこか納得したようにその言葉を自分の中で繰り返した。だがすぐに疑問が生まれる。


「…異能スキルは、自分の意思とは無関係に発動するのか?」


「いいえ、意識的に発動させようとして初めて使える、はず…」


 自身が異能スキルを持っていないため断言することは出来なかった。オトノは無表情から一変させて不安そうな顔をする。


「じゃあ…、なんで治るんだ?望んでいないのに勝手に……?」


「望んでいないって……、どういう…こと……?」


 オトノは視線をアリアから外し背を向けて窓の外の景色を見る。すっかり暗い夜空を見ながら口を開いた。



「俺は死にたかった。今でもずっと。不幸を終わらせるために何度も塔から飛び降りた。落ちて折れて落ちて砕けて落ちて破壊されて落ちてぐしゃぐしゃになって、何度も何度も頭から背中から肩から足から地面に落ちても、死ななかった。死ねなかった。死ぬことを許してくれなかった」


「……」


「何度落ちたかさえ覚えていないくらい自殺を図って、その度に怪我は全部治っていく。それがだからじゃなくて、その異能スキルとやらのせいだったなんてな」


 オトノはアリアの顔を見ないまま、一人でふふっと笑った。


「悪夢が終わってほしいと願ってた時、地面に光を放つ水面が現れて、そこに落ちたんだ。これが終わりだと思った。悪夢が終わると思ってた。現実に戻ってこれたんだと思ってた」


 目線は自分の気持ちと同じように下へ下へと動いていく。


「でも、あの男の槍を穿たれても、結局何も変わらなかった」


 オトノは暗い表情をしたままゆっくりアリアに向き直る。


「俺は死にたいのに死ねない。不幸を終わらせたいのに終わせらない。そんな矛盾した人間なんだ。誰が俺をここへ来させたのかは……、俺にもわからない……」


 胸の奥底に宿る呪いのような不快な感覚が常に発生し続ける。これがなのだろう。それを除去することは不可能で完全に思考を停止させること、すなわち死ぬことが絶対の条件だと考えていた。


 不幸を終わらたい、そう伝えてアリアの顔を見ると頬に涙が流れていた。慈しむような憐れむような目をしていた。


「どうして…、泣く……?」


「何でだろう…。あなたを見ていると…、悲しくなるの」


 涙を手で拭う。涙が止まるとアリアはオトノを見て口を開いた。


「…私の両親はね、私が5歳の頃に…、殺されたの」


 アリアの言葉をオトノは静かに聞いていく。


「14年前、あなたに槍を刺した男の国が私の生まれ故郷に攻撃を仕掛けてきたの。人を躊躇いなく殺し始め建物を跡形もなく破壊して…、目の前にあるもの全て、私達の家族も故郷も全部壊されて……。私と生まれたばかりの弟を逃がすために父と母は身を呈して守って、亡くなったの……」


「何の、前触れもなく…?」


 オウム返しの質問に、うん…と答える。


「有りもしない事実を理由にこの国に戦争を仕掛けたの。未だに何故この国を、あの場所を、何の目的で襲ったのか、何も分からず、ずっと対立が続いてるの」


 オトノは不自然な戦争の成り立ちに首を捻る。話を聞いた限りでは戦争を起こす動機も利点も感じられなかったからだ。

 そんなオトノを置いてアリアは話を進める。


「私は、あなたの話を聞いて、どこかと思ったの」


 どこが、と言葉を出す前にオトノはアリアがそう思う理由を考える。

 自分の話を聞いて涙を流したこと、幼い頃に両親が亡くなったこと、命を救ってくれたことに心から感謝の意を示したこと、その事実から一つの推測を出す。


「……幸せじゃない、ってこと?」


「…うん、そうだと思う。私は幸せじゃないわ」


 言葉は弱々しくも、確かな意思を感じられた。


「オトノと比べるつもりはないけど、あなたと同じで私は不幸なんだと思う。でも私は、幸せになりたいの」


「ああ、そうだよな……」


 オトノは普通はという言葉を飲み込み自分の中に抑え込んだ。


「私は、この戦争が終わるまでずっと幸せになれないと思うの。私も皆も不安や恐怖を抱えずに、笑って過ごしている時間が私にとっての幸せ」


 だから、と言い再度オトノの目を強く見つめる。


「私はあなたも一緒に幸せになってほしいの。あなたが幸せなら私も……。いや、目指そう!あなたが死にたくならない幸せで素敵な未来だって、きっとあるはずだから!」


「俺が……幸せに……?」


 オトノに詰め寄りアリアは力強く頷いた。アリアの青藍色の瞳に脆く儚い黒い輝きが映る。


「俺の……」



 俺の幸せって、なんだ?何をすれば幸せなんだ?何があれば幸せなんだ?不幸が終わることが、一番の幸せじゃないのか?彼女の言う幸せが、本当に訪れるのか?


 分からない。分からないけれど彼女は、アリアは――。


 今まで考えたことも無かった自分にとっての幸せを考えて、俺は…と小さな声で呟いた。






「俺は幸せになれないと思う。どれだけ幸福を感じたとしても、溢れんばかりに増え続けるこの感情に勝ることは絶対に無いと思う」






「……でも」






「この力で誰かを幸せにすることなら、出来る。きっとアリアも……」






 何かの確信を持ってそう答えた。もし彼女が望む幸せがそこにあるなら、放ってはおけない気がした。誰も自分のように不幸にならないようその時まで彼女を助けたいと思えた。


 オトノの言葉を聞いたアリアは自然とその顔が優しいものに変わっていき、オトノへ右手を差し出した。


「よろしくね、オトノ!」


 差し出された右手を、大切なものに触れるように優しく触れる。アリアはそのオトノ手をしっかりと感触を確かめるように握った。


「…ああ。よろしく、アリア……」




 死を求めた者と幸せを求めた者が、ここで巡りあった。















「……アリア、……頑張ってね」


 水の中で、誰かが気泡と共に言葉を発した。それは、まるで死に際に放つ遺言のように弱々しかった。

 眩く光る円が縮小し、次第に暗くなっていく。完全に闇に包まれた水の中で、そのエメラルド色の瞼を閉じて深い眠りに就いた。

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