『俺達はヤクザだ。他にどんな生き方があったっていうんだ』……『蒼天の拳(原哲夫、新潮社、敬称略)』で、あるマフィアのボスがそう語った。なお、個人的な記憶なので詳細はご寛恕頂きたい。 本作の主人公達はヤクザでもマフィアでもない。それどころか、明確な記述は全くない。ただし、どんな稼業なのかは読めばかなり明確に想像できるようにはなっている。 そんな主人公達に下されたあの命令は、誰がどんな風に決断したのだろう。主人公達が自分で自分の人生を選べる日はくるのだろうか。 詳細本作。
倫理的に考えれば、実の両親はもちろん、先生もアウトの部類でしょうが、それでもそこに愛情があるかないかで大分印象が違います。物悲しいけどどこか優しいお話でした