第2章 静岡旅行

第6話「朝ごはんでトラブル!?」

骨休みの当日、私と彼は荷物を持って彼氏の家をでた。


「忘れものはないか?」


この問いに関してで言えば、朝飯を忘れたと言いたい…。

何せ、昨日のカレーは残っていないから通常の朝ごはんぐらいは、

あるかと思ったのが甘かった。


「ねぇ、どこかで食べていく?朝ごはん。」


念のため優しく聞いてみた。その答えが…。


「この時間だと、フラードバックなどの24時間営業しかないな。」


都会でもやっているところは、同じなのだと私は再度認識した。

向こうに行ったせいか、あまりにもその感覚がなくなっていた。


「そうなると新幹線の弁当狙い?それとも駅弁?」


かなりの出費にはなるが、ここは我慢して聞いてみた。

コンビニのおにぎりとは嫌だからだ。


「駅弁だな。新幹線の弁当はもうないよ?」


「え?なくなったの?」


「少し前だがな。」


このような情報にも疎いとはなおさらショックを受けてしまった。


「じゃあ、駅弁だね。」


「昨日のお詫びで、好きなもの選んでいいよ。」


「やった!今の言葉忘れないでよ~!」


ウキウキ気分で、新幹線の駅である東京駅に向かった。


東京駅~駅弁売り場~


駅弁売り場に到着したのはいいが…。


「駅弁がな~い!」


「まじかよ!?この時間でもうないのか?」


くまなく探してもどこの商品棚は空っぽ。


「おばちゃん!弁当もうないの!?」


近くにいた販売のおばちゃんに聞いてみた。


「ごめんね。今日は仕入れが悪かったからもともと少ないんだ。」


これはどうしよう…。本当にコンビニのおにぎりしかないの?


「すまん、新幹線の時間もないしコンビニの弁当で許してくれ。」


「うえ~ん!(涙」


私は心の中で泣いた。

しかし、これだけの駅弁屋さんをすべてこの時間事9時台で完売させるとは…?

一体どれだけの団体客がいたのだろう?

コンビニで二人でおにぎりを買い、新幹線に乗ることにした。


続く

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る