喉
彼は喉を撫でられるのが好きだ。彼の口から直接そう聞いたことは無いけれど、彼の筋の通った綺麗な喉を撫でているときが一番反応が良い。
「君は喉が弱いんだね」
そう言うと、彼は屈託の無い笑みで答えた。
「うん。もしかしたら、君がその綺麗な手で、僕の首を絞めてくれるんじゃないかって、期待して」
「残念だけど僕って天邪鬼なんだよね」
君が望む殺し方なんて誰がしてやるもんか。
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