迷宮の中の迷宮
漆黒の壁をすり抜けると、そこは根の国と全く違う空気に包まれていた。なぜか、瘴気を含んだ根の国独特の空気ではなく、どこか神聖さを残している。そんな不思議な空間だった。だが、壁は脈打つように所々で動いている。まるで、壁が鼓動しているようなものだった。
「これは……、生きてるみたいに温かい……。気味が悪いな……」
その壁を触る
「ここが、
「そう。ここに国生みの神がいるの。そして、もう一人……。
「じゃあ、今頃、
「そうね、戦っているでしょうね。
「ただ? ただ、何ですか?
すがるような目で見つめる
「もう気にしても仕方がない事よ。
「つまり、
目を瞑り、天を仰ぐ
「つまり、手詰まりってわけだね? どうする? 帰る? そんなわけないよね? ここまで来たんだ。まずはその
肩をすくめ、話しだす
「行くわ、あたりまえでしょ!」
根の国に来るまでの
だが、それでも
それがわかる仲間たちは、皆お手上げといった顔で頷いていた。
「さあ、いくわ。とりあえず、
『
「あっ、
「いいえ、
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