青龍の洞窟3
再び少年を見つめる
だが、次の瞬間。
「どうかしたか? お嬢?」
その変化が気になったのだろう。
「何でもないわ。考え事してただけ」
意図しない注目に、
だが、もう一度目を開けた
続けて、
頷きあった二人はお互いを暗黙に理解したに違いない。それを自らの自信としたのだろう。
「青龍は、一番奥にいて、その前が竜人という訳ね。その前には魚人と言った感じよね。数は全部で五体。なんだか思ったより、数が少ないのよね……。普通の守護者って六、七体くらい待ち受けているって聞いてたけど……。まあ、それはこの場所の狭さが関係しているのかもね。青龍達は狭い場所で、青龍が一番奥。それに対してアタシたちが陣取るこの場所は、結構広い。これってやっぱり、『術が連続できます』って言ってるようなものね。
「そうですね。竜人というのは術に秀でていると聞きますが、魚人はおそらく術を使わないでしょう。いわゆる盾の役割ですね。この地形です。くびれた部分を守れば、この開けた場所に向けて術を打ち放題ですね。
黙って頷く
その沈黙は、皆の同意と感じたのだろう。
「そして、
だが、その作戦に異を唱える者が立ち上がる。
それを予期していたかのように、
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