青龍との戦い1
誰かに肩をつかまれた感触がした途端、
大岩で集合と呼びかけたのは他でもない
だが、
「来やがれ! この水蛇ども!」
勢いよく飛び出すと、そのままくびれ部分まで走り出す
普段からよく通るその大声は、洞窟の中を反響する。今まで
その瞬間、小部屋の中で何者かのくぐもった悲鳴が聞こえていた。
それと同時に
だが、それは
「不動明王火炎呪!」「雷帝雷鳴術」
二つの術が完成した瞬間、
おそらく、自分の五倍ほどはあるかと思える巨大な竜。その小部屋はいかにも狭いのだろう、とぐろを巻いた状態で宙に浮かんでいる。艶やかな鱗に守られたその姿は、本物の龍神のような気高さを見せる。だが、その体にはいくつもの
おそらく
竜人をしびれさせた後、
火炎が
二つの術の中心点。急制動をかけた
術の効果が吹き荒れる。
その小部屋のような空間を、爆炎と雷鳴が乱舞する。しかし、それも長くは続かない。立ち込める煙が、代わりにその空間を支配する。
もともと暗いその中は、煙のためにさらに見えなくなっていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます