君のこと
現在、俺の自宅にて少女を寝かせてる。
よっぽど疲れていたのかソファに座った瞬間横になり寝てしまった。
学校にいた時も寝てたのにまだ寝るのか。
それにしても、女の子を家に連れ込み寝かすって事に少し悪い気がしてくる。
やましい気持ちなんて一切ないが。
もしかしたらこれ誘拐か?
俺はスマホを取り出し検索画面を開く。
すると右側に書かれているニュースに目が行った。
[少女行方不明から3日]
俺は唾を飲みそのニュースをタップする。
読み込まれた記事には顔写真も貼ってあった。
「お前じゃねえか」
行方不明の少女は俺の前にいる少女だった。
「夏樹夕美」
この少女の名前も記事には書かれていた。
驚いた事に夏樹は京都に住んでいるらしい。
ここ、東京だぞ。
しかも「コンビニ行ってくるね」って家族に言って家を出たらしい。
確かにどこのコンビニとは言ってないからね。
東京のコンビニだったんだね。
ってそんな事考えてる場合じゃない。
警察に連絡を。
俺はスマホで警察に連絡する。
そういえばこういう時なんて言えばいいんだ?
「行方不明の子見つけた」かな、なんて言えばまとまってないのに電話かけちまった。
もっと具体的にわかりやすく。
「はい、こちら警察です」
「あの、京都のコンビニ少女拾ったんですけど」
焦って完全やっちまった瞬間である。
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