頭のおかしいラブコメ。。
ダンチ
教室にて
「その人は20才以上?」
悩むなぁ。
確かに20才以上は魅力的だが自分が16と言うのを考えると……。
アリか。
「はい」
俺の目の前にいる男、笹原智也はカリカリっとメモをとる。
「その人は背が高い?」
そうだな。
背が低い場合、外で一緒にデートとか行ったりした時に「お嬢ちゃん、お兄ちゃんとお散歩かい?」と言われたりしそう。
それでその子がほっぺ膨らませて怒っててくれたらいいな。
背が高い場合は、なんかぎゅーで抱いて貰いたいな。
それで外ではしっかりしてるんだけど家ではだらしなくて、それは俺にしか見せない。
とかだったら。
「はい。でも背が高いって言っても俺と同じぐらい。だから170ちょい」
智也は頷きながらメモをとる。
メモをとり終わると真剣そうな目でまた質問してきた。
「巨乳?」
……。
「はい」
メモをとる智也。
「何、俺の性癖そんなに知りたいの!?さっきから何聞かれてんの、俺。性癖アキ◯イターでもやってんの!?」
バンっと立ち上がり智也に怒鳴る。
智也はむくっと顔をあげる。
「はい」
やる気のなさそうな智也の目を見て俺は椅子に座った。
放課後に残るやつなんて早々いない。
俺だっていつもならそうだが智也に呼び止められ仕方なく残っている。
「なんで俺が隆太に性癖アキ◯イターやってるか本当にわからないのか?」
こいつも性癖アキ◯イターとか言ってるし。
それ正式名称なんだね。
だが性癖アキ◯イターをされる理由なんて。
「わかんない」
「そうか……なら、さっきからそこにいる女の子は誰なんだよ!」
さっきから俺の後ろの席で眠たいのを我慢して白目になってる銀髪アホ毛少女。
「誰だろうね。俺もよく知らないんだけど、朝、道に居たからチーカマあげたらついてきた」
「は?」
確かに意味わからないだろう。
だがこれは本当の事。
嘘などついてない。
だけど俺がこの説明されたら絶対信じないだろうけど。
「嘘じゃ無いよ」
今朝、道端で丸くなって座ってるこの子を見かけ「お腹空いてんのかな」って思って、俺のおやつのチーカマをあげたらそのまま懐いた。
学校まで連れてきたが銀髪は目立ってしまった。
俺が他校の女子を連れてきたみたいな雰囲気になっていた。
別に気にしてない感じだったから俺も気にしないで今日一日過ごしていた。
担任に見られたらめんどくさいと思って保健室の先生に事情を説明し(信じてもらえては無いし呆れ顔だった)保健室で寝かせてた。
放課後になった今一回家に連れ帰ってどうしようか考えようとしたところ智也に捕まり性癖アキ◯イターをされた。
「ねむ。眠い帰りたい」
「わかった。もう帰るよ。じゃあな智也、また明日」
俺は右手で智也に手を振り左手には女の子を手を引き教室を出た。
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