第17話

 一条戻り橋の欄干の上に足の裏を乗せ、膝を折ってしゃがみ込むようにして降り立った大天狗は、彼を見上げる三足烏を見下ろして、呆れるように言った。

「お前、ついに狸まで食うのか。烏の癖に鬼畜生だな」

 大きな黒い双翼が空を隠すように広がっているが、困る者は誰もいない。相変わらず、この場所は死の匂いが漂って、愚鈍な雲が厚みばかり増して覆う灰色の裏側であるからだ。天狗の手には、紙袋に包まれている林檎が入っている。鮮やかに赤く、ずっと曇ってばかりいる空の下では、瑞々しく生きていたことを感じさせた。退屈そうに三足烏を眺めた天狗は、しゃくり、と音を立てて、片手に持った林檎に歯型を残す。

 三足烏は、瞬間的にぽかんを口を半開きにさせてから、我に返ったように憤慨した。

「師匠、あまり人聞きの悪いことを言わないでくださいよぅ。僕は悪食ですけど、分別のある烏なのですよぅ」

 少年の姿をした三足烏は、地団駄をしながら大天狗を見上げる。いつもの間延びした口調の語気が強まっているのは、そんな三足烏の腕の中にいたタケキリにとって、珍しいものだった。

「なんだ、お前が仕留めたんじゃねえのか」

「仕留めたなら、抱えたりしませんよぅ! その場で丸呑みにしますよぅ」

「鬼畜生じゃねえか」

「だから違うんですってば! もう、タケキリさんからも説明してくださいよぅ」

 師匠の分からず屋、と三足烏は更に地団駄を踏みながら、胸に抱えたままの一匹の毛玉を差し出しように、前に突き出した。その姿はまるで人間の子供が、小さなペットを抱えて自慢するような素振りにも見えて、大天狗は少しばかり吹き出してしまう。前足の付け根に少年を模した手を差し込まれ、恐ろしいはずの大天狗の前に突き出されたタケキリは、ぼんやりとした丸い瞳を開いてから、鼻をひくひくと動かした。

「これはこれは、大天狗様。お久しぶりでございます」

 毛に覆われた丸い頭が、小さく会釈をするように下げられる。それを見て、大天狗は少しばかり目を細める。

 いつもは毛玉が縮み上がる眼差しを向けても、タケキリはぐでぐでと、前足を垂らしたままだったからだ。



「化けられなくなった?」赤い着物の裾を欄干に垂らしたまま、驚嘆するわけでもなく大天狗は、意味が分からないという表情をして眉を寄せる。

 大天狗のしゃがみ込む欄干に背を預ける三足烏は、狸の姿のタケキリを抱いたまま「そうなんですよぅ」と間延びした返答を寄越した。普段は三本足の烏の姿を気に入ってる三足烏が、ずっと少年の姿のままでいる原因も、どうやら腕の中で丸くなるタケキリにあるらしい。一匹の毛玉は、狸らしく鼻を動かして、大天狗を見上げている。

「それが、どうにも上手くいかへんでようで。化けようとしても、うんともすんとも」

 タケキリはぼんやりと三足烏の腕の中で丸まったまま、どうしようもない、と溜息を吐き出した。

 タケキリが狸に戻ったのは、最後に百合子に会った日の夜のことだった。百合子の邸宅を後にしたタケキリは、ふらふらと伏見の山まで帰ってきた。山の中にさえ入ってしまえば、人間の体は邪魔になる。ボロを着た青年に化けていたタケキリは、山野の中で狸の姿に戻り、四本の足で草の間を縫うようにして、ぽてぽて、と巣穴に帰還した。

 妙に疲れていたのを覚えている。いつもと変わらない日常を歩み、好奇心に促されるままに迷子の案内をし、百合子にへんてこな話をして、山に帰ってくる。ただそれだけのことだったはずなのに、その日は何故だか体が重い。タケキリは、よもや自身が石に化けているのではないか、と疑ったが、目を開いても、見えるのは毛に覆われた狸の足だった。

 寝床にしている木の根の隙間に体を丸め、タケキリは気を失うように目を閉じた。思考がすぐに奪われて、睡魔が押し寄せるのを感じながら、夜風の香りに鼻をヒクつかせ、ぐうぐうと眠ったのだ。

 それが、タケキリが人間に化けられた最後の日だった。陽が昇り、オサキの代わりを務めるために山を降りたタケキリは、どんなに頑張っても丸い毛玉から、何一つ変化を起こせなくなっていた。もう何日も二本足で立っていない。こうして京都の裏側に入り込み、オサキの代わりを務めるために迷子探しに奔走する間も、ずっと毛玉のままだった。

 三足烏の腕の中でタケキリがぼんやりとした口調で語ると、天狗は一層に眉を寄せた。

「お前、そんなになってまで、人間の真似事が好きなんだな」

「……はい?」

「自覚がないのか。狸は阿呆だな」

 天狗は鋭い眼光のまま、呆れたように息吹く。そうして、欄干に背を預ける三足烏に袋に入っていた林檎を一つ放り上げると、毛玉の首根っこを強引に掴んだ。食欲の権化であるらしい三足烏は、驚いた声を上げながらも、狸より林檎を優先するために両手からタケキリを放り出す。

 ぶらり、と垂れ下がるようにして、タケキリの体は宙に浮き、目の前に朱色に染まる天狗の双眼がやってきた。怪訝そうな顔をしながら、天狗はくまなくタケキリを眺め、更に不機嫌そうに眉を寄せる。タケキリは、腹を見せてしまっていることが恐ろしく、人間の姿であったなら、きっと冷や汗を流していたことだろう。天狗に睨まれるというのは、それだけで大きな台風の最中に身を置いてしまったかのような恐怖が沸き起こるものだ。

「お前、狸は辞めたのか?」と、天狗は狸を掴んだまま、さも退屈そうな声で言った。

「へ?」

「野生ってやつは、烏も狸も、もうちょい生きることに疑いを持たないはずなんだがな」

 まるでつまらないものを見た、とでも言いたげに、天狗は掴んでいたタケキリを放り投げる。飽きたおもちゃを捨てるように手放され、一匹の毛玉が宙を舞う。瞬間的に手を伸ばしてくれるだろう、と期待した三足烏は、タケキリのことなど気に留めずに林檎を頬張っていて、その間に三回は、空と地面が眼前を行き来した。普段であれば、少しばかり高い場所から落ちようとも、急勾配の獣道から滑り降りようとも、持ち前の四本足で華麗な着地を見せたものだったが、やはりどうにも調子が悪いらしかった。

 ぐるん、と宙に放り投げられたタケキリは、そのままべしゃり、と音を立てて、橋の上に顎から激突した。

「なにしはるんですかぁ……」タケキリは、やってきた衝撃的な痛みに涙目になりながらも、関節の柔らかさに救われて立ち上がる。

 それでも、タケキリが地べたに落ちた分だけ、高さを増した天狗は、じっと見下ろしたままだった。

「見聞きした知識も、所詮真似事だな。俺は中途半端な奴が嫌いだ」

 鋭い天狗の言葉が、まるで槍のようにタケキリに降り注いだ。見えてもいない何かが、刺さったような気がして、タケキリは飛び上がる衝動を抑えながらもたじろぐ。空気の流れの存在しない裏側の京都の街に、小さな風が沸き起こる。踏ん張っていないと逃げ出しそうな足で体を支えたままの狸の前に、重力を無視したように体重など感じさせない軽やかさで、天狗が欄干から降りてきた。

 天狗の不機嫌な顔は、怒っているようにも、呆れているようにも見える。そうして、僅かに馬鹿にされているようにも感じられた。

 大天狗の起こす風を思い出し、タケキリは背筋を凍らせたまま口を結んだ。余計なことを言えば、天狗風に巻き上げられてしまうかもしれない。空気すらも裂くという鋭い風に、八つ裂きにされるかもしれない。本能的な恐怖に耐えながら、一介の狸であるタケキリは、鞍馬山の天狗を目の前にして、じっとしているしかなかった。

「知ってるか、狸。人間の死というのは、お前らのいう死だけじゃねえんだ」

「何の話ですか?」

「アレらは肉体の停止を死を呼び、頭の中が壊れることを死と定義し、そうしてどちらが正常に動いていようとも、心の虚無感を死だと言う。それは人間特有のもんだ。お前は野生の狸じゃねえのか」

「……私は、狸ですよ」

「なら、この冬を目の前にした時節にお前を何をしてやがる? もうあの娘のところに行くわけでもねえのに、これからどうやって冬を越していくつもりだ?」

 まるで気づかせるような天狗の言葉に、タケキリは息を詰まらせる。もしもいつもの調子であったなら「痛いところを突かれたものだ」と苦笑を浮かべられたのだが、現在のタケキリは反論を持ち合わせていなかった。

 化けられなくなったあの日から、タケキリは食事をいうものへの感心を失った。百合子に届けようと息巻いていた頃は、木々の間を駆け回って集めた秋の実りも、凍るように冷たい川の中を泳ぐ魚も、難なく仕留めていたものだ。百合子に届けた余りを巣穴に隠して貪っていた。しかし、今は果実の味を忘れそうなほどに食べていない。オサキの代わりを務めるために寝床から這い出ても、仕事が終われば、またすぐに薄暗く狭い巣穴が恋しくなってしまう。空腹に耐えかねた胃が音を立てると、気持ちばかりの寝座に伸びた木の皮を齧っている。

 冬を越すためのふくよかな身体は、荒む秋風は吹き荒れても出来上がっていない。人間に化けられたのなら、持ち前の化術を駆使して、金銭のやり取りでどうにかなるだろう、と考えていたが、それも毛玉のままではどうにもならない。それなのにタケキリは、必死になるべきであるはずのことが、不思議と何も出来ずにいた。

 全てを見通したように鋭い視線を向けてくる天狗に、言い返すことも、誤魔化す言葉も思いつかず、タケキリは肝を冷やすしかなかった。

「お前、そのうち出られなくなるぞ」

「仰っている意味が……」

「心が死ねば人間はこちら側に来る。肉体を持ったまま、死の淵へと自ら歩み寄ってくるんだよ。帰るやつは、あんまりいねえ。そのまま、どっかで肉体を手放して、隧道を通っていく」

「私が、それと同じやと……?」

「巣穴でじっと丸まってるだけで冬が越せるなら、お前はもう狸じゃねえよ。社会形成の出来ない獣が、生きることに飽いてしまったら、隣にあるのは俺達の領分だ」

 天狗の眼光は、どんどん研ぎ澄まされていく刃のようだった。どこで見ていたのか。どうして知っているのか。タケキリは胸中に疑問を抱きながらも、図星である事実に抗うことが出来ない。こういう時、どうやって誤魔化していたのか思い出せないからだ。

 まるで蛇に睨まれた蛙のような心地を味わっていると、サク、サク、と小気味の良い咀嚼音が耳に届く。欄干にもたれたままの三足烏が、赤い林檎を齧っている。

「まあ、これは師匠が正しいですねえ。実際に、タケキリさんはここ何日も向こうに帰ってないのですよぅ」

 果実の汁で手を汚しながら、少年の姿をした三足烏はもごもごと口を動かす。特に抑揚を感じさせない間延びした声に、タケキリは振り返った。

「おやおやおや? 僕は元より烏の一派なのですよぅ」

「何もここで言わんでも……」

「タケキリさん、死ぬのですか? なら、僕が食べて差し上げますよぅ」

 少年の姿のままである三足烏が、林檎を飲み込んだ小さな口を開けると、まるで猛獣に飲み込まれる寸前なのではないか、と錯覚する。死体を啄む烏の集団を横目にした時のような、嫌な感覚にタケキリは本能的に後退った。

 三足烏は再び林檎を咀嚼しながら、面白そうに肩を揺らしている。

「やっぱり鬼畜生じゃねえか。悪食も大概にしろ」

「ええ、今のは師匠を援護したのですよぅ。そんな怖い顔ばかりでは、タケキリさんが縮み上がってしまいますよぅ」

「お前にビビってんじゃねぇか」

 尻尾を丸め、足を折り、本能的に身体を小さく見せようとしている毛玉が足元で震えているのを見て、天狗は盛大に溜息を吐き出した。怒気を含んでいるような声は、実際のところ面倒さの方が際立っているが、一介の獣であるタケキリは気づかない。

 ブルブル、と震える狸の前に、赤い着物の裾を揺らした天狗がしゃがみこんだ。天狗の影に覆われて、狸がまた飛び上がりそうなほどに怯えている。

「お前は、狸の癖に、そんなにあの娘が気がかりなのか?」と、嘆息するように天狗は言った。

 タケキリの丸いつぶらな瞳が、瞬間的に輝いたような気がする。我に返ったように、タケキリの震えが止まり、丸まった身体が伸びた。名前を呼ばずとも、タケキリにとって、関わりのある娘は、一人しかいなかったからだ。

「百合子さんは、私の命を拾ってくれたお方です。あの方がおらへんかったら、私は随分前に、この裏道を歩いて、隧道の向こうへと駆けとったんです」

「だが、それも人間の気まぐれだろう。命を救われたからと、獣が命をかける必要はねえよ」

「狸は義理堅いもんですから」

 怒気の少ない天狗の言葉が頭上から降り注ぎ、タケキリも落ち着きを取り戻していく。そうして、思い出すのは、オサキの代わりに闊歩しているこの街の裏側で、天狗は何度も、タケキリを助けてくれているということだ。迷子の案内道中に鬼に追われた時も、常に嵐のような風は吹いた。話せば分かるのが、鞍馬山の天狗である。

 事実として剣呑な雰囲気を保ちながらも、大天狗の両翼が風を吹かせる素振りはない。

「嘘つけ。お前が、勝手に義理堅いだけだ。そのくせに、お前はお前のことを、何一つ省みてねえだろう」

 今も天狗は、まるで子供に言い聞かせるような口調だった。

「へ?」

「人間の真似事ばかりしてやがるから、狸のくせにそんなことになるんだ。生きることに必死になっていればいいものを、一介の狸が寂しさを持て余してどうする」

「……寂しい、ですか? 私が?」聞き慣れない単語に、タケキリは小首を傾げた。

 寂しさなど、狸が持つはずがない。自由で、阿呆なのが狸であって、群れるのも、孤高に生きるのも、咎められたりしないのが狸だ。かつて山を追われたタケキリだが、故郷を懐かしむことがあったとしても、孤独に涙を流すことはなかった。

 不思議そうなタケキリに見上げられ、天狗は何度目か分からない溜息を吐き出した。

「あの娘は、もうじき死ぬんだろ?」

「いや、死なんてもんは、一律どんなもんにも訪れるもんで」

 長短の違いでしかない生死の道は、タケキリにとってすぐ傍にある当然のものであり、最後には必ずやってくる平等な世の理だった。だからこそ、百合子が死ぬことに疑問はない。孤独もない。タケキリは、天狗の言いたいことを飲み込めずに、オロオロとした。

「お前は見届ける気だったのに、来るな、と言われたんだろ? だからやる気がなくなった。簡単な話じゃねえか」

 吐き捨てるように狸を見下ろした天狗の顔は、何故だかタケキリを見ていないような気がした。

 領分の異なる大天狗は、生死の道を歩まない者だ。それはタケキリと同じくして、もうずっと誰かを見送ってきたのかもしれない。天狗に集まる烏や、もしかしたら天狗に気づいた人間が、今のタケキリと同じように隧道を通っていくのかもしれない。

 暴風の中から降り注ぐ音吐に、タケキリは小さな耳を寄せた。

 そうして、ゆっくりと、一介の狸を掬い上げてくれた百合子という人間を思い出す。檻の中から見上げた諦念を抱いた表情に、婚姻が決まり二条に移り住んでから、そっと屋敷の縁側に座ってぼんやりと空を見上げている姿。そうして、ようやくタケキリは合点がいった。狸が塀の上から覗いていた百合子は、きっと死んでいたのだろう。オサキの領分で喋る狸が目に入ってしまうほどに、裏側へと近寄っていたのだろう。心が死ぬ、とはよく言ったものだ。タケキリは、また感心してしまう。

 そうして、百合子のことを、順番に思い出しながら、タケキリは自身のことを省みる。

 この裏側で死人と向かい合うようになってから、百合子の心が一時的に息を吹き返してから、不可思議ばかりに触れた神無月が酷く面白くあった。去っていく人間は、取り戻せない時間に思いを馳せ、残してきた何かを想いながら、前を向いて暗闇の隧道へと歩いていく。それは先の知れない百合子の姿によく似ていたのだ。暗澹たる夜道のような虚の中を、壁や地面に手をつきながら歩いていく様は、既に戻ることが出来ないのに、酷く美しい背中をしているように思えてならなかった。未来はない。生きる意味もない。獣は生きる道を歩むために、迷いなく冬を越すが、人間はそうではない。タケキリが不可思議でならないのが、人間にとって、生きることに意味はなく、生きる様に意味があることだった。意義を求める人間の歩みは、あんなにも混沌として、誰ひとり同じ死に様にならないのだ。

 ああ、そうか。タケキリは、一匹で納得した。

 もうすぐ冬がやってくるというのに、食べることに意義を見い出せず、あれだけ面白かった化けるという行為すらも億劫になったのは、百合子の柔い拒絶によって、退屈をもたらされたからだ。

 諦念ばかり抱きながら、柔く笑って生きた百合子の死の際を見ていたい。満たされない好奇心の渦に溺れ、狸が持ち合わせるはずなのに欲求が燻っている。

「ああ、天狗様。私は、どうにも酷い狸みたいです」

「……どいつもこいつも頭のネジが飛んでるんだよ。狸のくせに生意気だな」

「ええ、ホンマに」

 百合子が残すものを見ていたかった。

 恩返しだと嘯いて、勤勉などと大義を抱いていた胸中に、ストン、と初めて自覚した欲求が落ちてくる。嘆息ばかりの天狗を見上げて、タケキリは小さく苦笑した。これはあまりにも狸らしからぬ感情であるからだ。

「人間というのは、ままならんもんですねえ」

「お前は狸だろうが」

 真似事ばかりのタケキリに、天狗が赤い林檎を一つ与えてくれた。

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