第拾伍話 初クエスト後編
すると今まで気配を消していたポールさんが「そこまでミクモさん依頼は終了ですよ」と声を掛けてくれた。
スキンシップをし初めて体感で1時間と立っていないように感じたし確認の為に空を見上げても恒星の位置もさほど移動していないような気がするのでクエスト達成条件のポチが満足したらに該当するのかもしれない。
一様念のためにポールさんに正否の確認取ることにした。
「すみませんポールさん依頼は失敗ですか?」と聞くすると。
「依頼は成功ですよ」と言われたそれと続けて「冒険者試験も合格です」と言われて頭が少し混乱した。
「えぇーとそれはつまりどういうことですか?」と訪ねる。
「それは・・」とポールさんが説明してくれようとした時にまだポチにフロント・チョークを掛けっぱなしで腕をタップする感覚がしてそちらを見るとそこにはポチではなく上半身が裸の犬獣人系の熟年男性がそこにいた。
流石に驚いて直ぐに放しバックステップして少し距離を離す。
するとポールさんは1度咳払いをして説明の続きをしてくれた。
「それはこの依頼その物がこの街にあるギルド全ての共通試験クエストなっているのです、だたしギルド毎に依頼内容は異なりますがここスクワイヤー男爵邸に来ることは共通なのです」と言われ。
「そしてギルド毎に依頼されて旦那と奥様それと私達使用人が必要な技能の有無や迷い人や領外からきた物の素行等の見極め調査してこの街で働き暮らさせて大丈夫かを調べていたのです」と続いた。
その言葉に成功報酬の有無が少し気になったするとポールはそんな自分の空気を察したのか言葉を続ける。
「どうやら報酬の事が気になっているようなので答えましょう大丈夫ですちゃんと報酬代小銀板貨1枚は出しますよ」
その言葉に安堵し息を吐いた、するとポールは続けて口を開く。
「ミクモさん君のクエスト管理端末を出してこのクエストのページを出して私に見せて下さい」
言われるがまま腕輪から端末を出して操作してクエストの画面を出してポールに見せる、するとポールは懐からタッチペンぽい物を取り出し画面に何やら書いている。
「でわ次はヘンリエッタ奥様の所に参りましょう、ミクモさん端末はそのまま出したまま付いて来て下さい」と言われて言われるがまま付いて行きさっきの温室のような建物に戻る。
そのまま室内に入っ行きクエストを話を聞きに来た時のようにまたヘンリエッタ夫人の近くまで付いて行きポールをやや後方で待機する。
「ヘンリエッタ様無事に依頼は、達成されましたそれとギルドの方からの今回の依頼の方も終わりました、後程書類にまとめヘンリエッタ様の御確認後冒険者ギルドに提出して参ります」
「そぉか書類作成中は他の者に私の世話を引き継いて置くようにそれと私がクエスト完了のサインを書いている間にポチをここに呼んでおいてくれないか?」
「了承いたしましたヘンリエッタ様」そう返答してポールはその場をあとにする。
「ミクモ君端末を出してくれないかな?」とヘンリエッタ夫人に言われ持っていた端末を持ち上げクエストを表示してから夫人に渡した。
夫人は、端末の画面のクエストの内容が自身が出した物か確認をしてからタッチペンを取り出して下スライドさせてポールのサインを確認後その下に夫人はサインを書いた。
そして端末を返してくれた自分も受注クエスト管理ページでサインを確認して腕輪にしまう。
「サインの確認したしたクエスト終了したようなのでギルドに戻ります」と夫ヘンリエッタ夫人に少し待ってくれないかと止められる。
そこから2、3分位夫人とあたりさわりのない話をしているとポールともう一人犬耳の男性が一緒に入ってきた。
「すみませんこの人は?どなたでしょうか」とヘンリエッタ夫人に聞いてみた。
するとヘンリエッタ夫人は「んっ!あぁ彼はポチだよ本名をポチャムキン普段はこの家の庭師をしている犬系の獣人だよ、冒険者ギルドの試験の時にいつも戦闘技能の調査をしてもらっているんだよ」
「つまりあの姿は彼が変身又は獣化した姿だったんですね?」
「すみません奥様、今回はいつもより獣化スキルの深度を少し深くし過ぎた見たいで普段よりも獣けものに近くなってしまい彼の手技に抗えませんでした」
「大丈夫だよポチャムキンここ数ヶ月生産と商人の依頼ばかりで冒険者からの依頼がなかったし私もここ最近はこの街から出ないからお前さんも鈍ってしまったのさ気にする事はないよ、でポチャムキンから見て彼はどうだった?」
「そうですね彼はまず私の姿を見て逃げようとせずにスキンシップをはかってきましたそれは戦う者として直ぐに逃げなかったのは評価に値します、それから私が漸くコントロールが効くようになり慌てて戦闘態勢入ってからの制圧への判断はとても早かったと思います」
「と言うことはポチャムキンから見てミクモ君は冒険者としてやって行けると見ているんだね?」
「はい但し冒険者としての最低ラインでですけど、彼の戦闘技能を私は見ることが叶わなかったのでその点が分からないので」
「成る程では彼は後日戦闘技能の試験を受けさせなければいけないのか、ミクモ君今日はもう帰っても大丈夫だよギルドで報酬を受け取ってくれ」
夫人達に失礼しましたとしてお辞儀をして退室して門出て衛兵にもお辞儀をしてギルドへ戻る。
戻ったギルドの室内は昨日より人口が多く受付も綺麗な女性やイケメン男性がいるカウンターに集中してか昨日同じようにおっさんがいるカウンターはガラガラだった。
もちろん待ち時間がめんどいのでおっさんがいるカウンターへ向かい端末を取り出しておっさんに声を掛ける。
「すみません、依頼が終わったのですが報告はここで大丈夫ですか?」
「本来はここは登録と受注のカウンターでクエスト完了受付は一様別なんだが殆ど形骸化しているしここで大丈夫だ、端末を出してくれ」
言われ通りにおっさんの前に端末を置く、おっさんは端末を何かの台座におき接続してカウンターの機械を操作し始める1分位待っいるとおっさんはカウンターに行き何か取り出してから戻ってくる。
そしてカウンターの上に端末と小さく丸い銀貨4枚と大きく丸い銅貨1枚がが置かれ。
「その銀貨と銅貨は今回の報酬だ端末は返却する」とややぶっきらぼうに言われる。
取り敢えずお金と端末を腕輪に仕舞い財布を後買おうと心に決めてギルドを出ようと思ったが手頃な宿の事と昨日から受付をしてもらっているおっさんの名前知らないなと思い質問した。
「すみませんどこか手頃な宿はありませんか?あと失礼ですが名前を教えて下さい今後もお世話になりそうなので」
「んっ?あぁ宿なら南門の方に狐の尻尾亭という宿があるそこに行くと良い、それと名乗り忘れていていたな俺の名前はテイガーだこのギルドの副ギルド長をしている」
「副ギルド長!!テイガーさんカウンターに立って大丈夫何ですか?」
「大丈夫だ問題無いうちのギルド長の方針で階級関係無くカウンター仕事等をシフトで回しているんだ、あぁそろそろ急がないと宿が埋まってしますぞあそこ隠れ人気宿だから」
「本当ですか?!有難う御座いました」と言われれるがままギルドを出ていいで南門の方に足を進めた。
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