第拾肆話 初クエスト中編
。「ヘンリエッタ様冒険者ギルドがクエストを受けた者が参りました」
「そうか、また命知らずの若者が来てしまったか」
ヘンリエッタ夫人の声はどこか物悲しげだった。
「クエストを依頼して何だが家のポチに若者が傷つけられるのを見続けるのはとても辛いものがあるな」
「そうで御座いますねヘンリエッタ様、ですがその為に治療系魔術を習得している者をを使用人として雇っているでわありませんか?」
『何やら夫人と執事の会話が不審だ、それとジョンって名前からして犬系のペットかな?、いや個々は異世界もしかしたらモン◯ンクラスのサイズの狼系の魔物モンスターって可能性もあるな』
と夫人達の会話からこれから起きるだろう脅威を考察しつつ二人にクエストの内容を確認する事にした。
「あのすみませんクエスト詳しい内容をご確認させてください、ギルドのほうではペットの世話だと伺っているのですがそのペットはどのような者何でしょか?」
「あぁすまない君をほったらかしにしてしたって所で少年、君の名前は何と言うんだい?教えてくれないか」
『んっ少年?』
「すみませんそちらが先ですよね、名前は 三雲 村雨ムラクモ・ミクモです迷い人で昨日この都市に入って来てギルドの登録も昨日からですクエストもここが初めてで」
「あぁ成る程なぜギルドが君にうちのクエストを紹介したか、それと迷い人にしては珍しい、頭髪は灰色、虹彩は浅葱色の迷い人を聞いた事が無いね」
「えぇ灰色!?、浅葱色!?それと少年って年でも無かったはずです色も人種的に黒髪に茶色の瞳だと思うんですけど?」
「ポール悪いが鏡をここに持って来てくれないか」
「了承しましたヘンリエッタ様」
「さてポールが鏡を持って来る間にクエストの話をしようではないか」
「あっはい分かりました?」
「依頼内容はペット世話で合ってる主にペットと半日位遊ぶかペット本人が満足したじてんで依頼は終わりだよ」
「最長で半日間ペットと遊べばよろしいのです分かりました散歩とかはしなくてよろしいのですね」
「散歩の方は大丈夫だ、それ以前に今の君ではペットの散歩は困難であろう」
「その話からすると結構大型何ですか?」
「そうだね、君よりは大きいかな?で名前はポチ迷い人の世界ではありふれた名前らしいね、それと領民が混乱しないように屋敷の裏側にポチを飼っているだよだから君の仕事場所は屋敷の裏ということになるかな、出来ればポチに気に入られる事を願っているよ」
「分かりました元の世界では動物は、極端では無い限り全般的に好きでしたのでポチと仲良く馴れるよう努力します」
とクエストの内容を確認しているうちに執事が戻って来て大体25㎝位の手鏡を自分に渡してくれた
渡された手鏡で自信を写すと鏡に写っているのは、高等学校時代の若さの自分が写っていた
しかし毛関係の色と虹彩の色は、染めていた記憶もカラコンを入れていた記憶も無いので恐らくは、此方の世界に跳ばされた時に何かしらの要因で変異してしまったのかもしれない。
「鏡ありがとうございます」とお礼を言って執事に手鏡を返す。
「確認してびっくりしましたが恐らくはこちらに跳ばされた時に体毛の色は黒髪だだったのが色が抜けて灰色に瞳は茶色だったのが色が反転して緑系統色になってしまったかもしれません、年も20代後半からハタチ前後位まで若返ってますし」
「そうすると君からしたら大分印象が変わってしまっているんだね」
「そういうことになりますね」
「おっと少し長々と話てしまったねそろそろクエストに取りかかってくれないかな?」
「えぇとすみませんすぐにとりかかります、すみませんポールさんポチさんの所に案内してもらってもいいですか?」
「ポール頼めるか?ミクモ君を案内してやってくれ」
「了承しましたヘンリエッタ様、ミクモさんポチ様の所へ案内いたします」
「ありがとうございます」とお辞儀をしポールさんの後を付いて邸宅の反対側へ歩いて行く
「ミクモさんここがポチ様がおわす所で御座います」
とポールさんが指す所を見ると5m高さ×5m幅×6m奥行きの建造物があった恐らくポチはこの中だろう。
「ミクモさん呉々もお気をつけて下さい」と言いつつ建物に掛けられていた鍵を開けて錠前を外し扉を開け扉の影に隠れた。
中から出てくるのを待っていると扉からゴリラのような歩き方をした何かが出て来た《
その正体は犬系統獣人種魔物モンスターだった、但し犬種がアイリッシュ・ウルフハウンドというただでさえ人より全長が大きいのに此方の世界の魔物モンスターだから余計大きく感じた《
取り敢えず犬はお尻の匂いを嗅いで挨拶変わりする事を思いだしポチに対して尻をつきだしポチの目から視線を外さないようにして待機した。
するとポチは自分の尻の匂い嗅ぎ始める少しすると自分の正面に移動して此方の顔を覗き始める。
魔物モンスターなので地球の犬より多少の知能が向上していると思い「自分の名前は三雲 村雨ムラクモ・ミクモ今日1日君の遊び相手だよろしいな」と声を掛けてからポチと視線を合わせて下から手を出して撫でていいかポチの反応を待った。
するとポチは少しゆっくりと手に顔を近付けてくれた、それはつまりポチは此方に多少の興味があり少し心を開いてくれた証拠だと思いたい。
折角顔を近付けてくれたので先ずは、スキンシップに顎の下をしっかりと撫でで様子を見るここで嫌がればそこでアウトかもしれない、しかし幸いな事に顎の下は嫌がらないので首、背中、しっぽの付け根の少しずつ撫でる場所を広くして行く。
ただ全長も大きいが体高もそれなりに高くて背中を撫でるのに一苦労しているとポチが気を利かせしゃがんでくれたのでポチの背中を頭の天辺からしっぽの付け根までをこれでかっと毛並みに合わせて撫でるすらとポチは、気を許すしたかのようにお腹を見せて撫でろと催促し始める。
なのでご要望道理にお腹側を撫でる、すると撫でているうちに全身の力が抜けてゆきポチは眠そうにし始めるので邪魔になると思い撫でるのをやめる。
するとポチはハッとまるで自分の仕事を思いだすようにむくっと起き「がるる」と唸るが余り長くは続かなく少し迷い気味にポチは戦闘態勢に移行する。
念のため武器は取り出さずに礼儀の都合で朝から着けていなかった兜を腕輪から出して被り依頼はポチのお世話なので傷を付けると査定に響きそうなので武器を出さずに徒手空拳で行く事にした。
構えは首を怪我しないようにムエタイのように両拳が目線の高さまで上げ脇をしっかりと締める左足を前にして構える。
『某運命な戦争のアニメで見たパンクラチオうまくできるかなそれともヘラクレスを見習ってレスリングを試してみるか』
するとポチは、ジャブとばかりに噛みついて来たそれを横に1度回避してからポチの首にタックルして神話のようにポチの首を締める。
すると今まで気配を消していたポールさんが「そこまでミクモさん依頼は終了ですよ」と声を掛けてくれた。
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