第拾弐話 到着と登録と

 城壁の内側に入ってみると綺麗に街が整備されていて人で溢れかえっているような印象を受けた。


「取り敢えず冒険者ギルド等を見つけ登録してお金を稼がなければ犯罪者とか奴隷落ちなんて事になりそうだし」


 メインの通りを真っ直ぐ進みそれらしき建造物を探しながら通りの建物を観察していった、通りの建物は食材形の建物と民間が隣合っているような印象を受けるから恐らく冒険者は自分が入って来た門とは違う所から入って来る事が多いのかもしれない。


 太陽の向きから考えると正面向かって右手にあるので自分が入って来たのが西門にだったのかもしれない。


 そのまま都市の中央に向かって進むと南と北を通すように馬車2台超位の広さの道に当たった。


 南北を両方確認すると南に50m位の所に周りより大きめの建物が建っており頻繁に全身鎧を着たものやローブを着たもの等がその建物を出入りしておりあそこが冒険者ギルドが傭兵ギルドなのかもしれない。


「あそこが目的地かなぁ?」


 その建物に近づくと入口の看板が垂れ下がっておりドラゴンの頭のシルエットと剣と杖がクロスして絵が書かれていた。


 中は時間も時間なのでそれほど混んでおらず直ぐ登録等は出来そうだった。


 しかしそれでも多少並んではおり特に綺麗な受付嬢がいるカウンターは特に集中して並んでいた逆にほとんど並んでいないのはゴッツイおっさんがいるカウンターだった。


 綺麗方に並ぶと何か絡まれるようなフラグが発生するような気がしたのであえてゴッツイおっさんのカウンターに近づいた。


「えぇーとすみませんここは冒険者ギルドですか?」


「いらっしゃい確かにここは冒険者ギルドのモードレッド辺境伯領ロータァブリッツ迷宮都市支部だ、この辺じゃ見ない顔だ移民か?それとも近隣の村から登録目的の若者か?」


  「えぇとどちらでも無いです」


「どちらでも無いか、なら迷い人だな入口で衛兵から木簡を渡されただろう、あるならカウンターにだしな」


 言われるがまま手に持っていた木簡をカウンターに置くとギルド職員は、それを取って後ろに有る石板に木簡を置く。


「ふぅーむ成る程君は西門から入ってきて真っ直ぐここを寄り道をせずに目指してきたみたいだな、犯罪歴も犯罪の可能性も無しと次はこの石板に両手を置いてくれ」


 そう言われたので言われるがまま長いまな板位の石板に両手を置いたすると石板に繋がっている機械が点滅し、スマホサイズ木の板と木製のドックタグが出てきた。


「あのそれは...」


「んっあぁこれは君のクエスト等の管理用端末とギルドの認識票だよ所謂身分証だ」


「身分証ですかという事は、登録が完了したと捉えて良いのです?」


「あぁそう言うことだ幸いな事に君は戦闘系のスキルを持っているただステータスがまだ低いから討伐系のクエストや護衛クエストダンジョンの探索は許可出来ない出来て手伝いや採集や採掘のクエストだろう」


「そうですかなるべく早く入街税を払いたいのですが」


「ならこのクエストだな小銀板貨で1枚貴族のペットの世話だ」


「ペットの世話ですか?散歩とかですか」


「恐らくはなペットの世話でわ破格の料金だ受けるか?」


 少し悩み何となく展開的に犬猫等の世話でわ無い気がしたが背に腹は変えなれないのでクエストを了承した。


「明日の9時頃北門近くのお屋敷スクワイヤー男爵邸で端末を門番に見せれば入れる筈だ遅れるなよ」


「了承しました」端末と認識票を受け取り無一文なので宿はどうすればと聞くと時間が時間なので今日の所はギルドの夜勤シフト用の仮眠室の1ヶ所をお借りすることが出来るらしいただまだ時間が早いので夕方まで資料でこの世界の勉強をするといいとも言われた。


 それで資料室に行き地理の本、薬草学に薬学、魔獣図鑑それとゴブリンでも分かる魔術初心者の教本を手に取り机まで持って行き1冊1冊目を通して行った。


 分かった事は、この世界の国は騎士の国【アヴァロン王国】海洋国家【オケアノス連邦国】魔術師の国【カナン首長国】商人の国【アアル共和国】魔導機械の国【アガルタ合衆国】中華な国【蓬莱】和の国【常世】の計7国。


 それでここはアヴァロン王国の国境の街で複数のダンジョンからの出土品で栄えているようだ。


 魔術に関しては国毎に基礎の属性に関する認識が異なるようだ【アヴァロン】【カナン】は錬金術の《火》《水》《風》《土》の4属性を基礎とし【アアル】はそこに《光》《影》を足した6属性を基礎の魔術としてあとは複合や応用としている。


【アガルタ】【蓬莱】【常世】の3国は陰陽五行思想から《火》《水》《土》《》《》の五行と陰陽の《光》《影》と系統外の《無》を合わせて八属性を基礎の魔術とされる。


 そして【オケアノス】のみ《火》と《風》等気体とエネルギーを含くみ司る《天》属性、《水》と《防御》等液体と減衰を含くみ司る《海》属性、《土》と《氷》等固体を含くみ司る《地》属性の三大属性が基礎の魔術とされている。


「ほぉー良くある小説だと世界で魔術が統一されているけどこの世界は国毎に思想が違うからアニメとマンガで見た某終わりの魔眼を持った魔王の設定みたいだまああれは詠唱ごと国に違かったけど」


 そしてその後この辺に自生している薬草や迷宮魔物ダンジョンモンスターあとは周辺にいる魔物等を学び夕食の時間まで資料室で時間を潰し外に出ようとしたがすかんピンなので外に出ても食べられる訳でわないしかし家に有る収納箱には1人で消費するには暫く食うに困らない位の森爪熊のには有る。


 物は試しにと腕輪から鍵を取り出し資料室のドアに鍵を押し当て鍵を開けるようにひねってからドアノブをひねって開けて見るとドアの向こうは見覚えのあるあの家の作業部屋の風景だった。


「こ、これがご都合主義つまり『その時不思議な事が起こった』ってやつか」


 取り敢えず気にしては話が進まなくなるので横に置いて置き出てきた場所を気にすることにした。


 左手側に蒸留器やビーカー等が置かれている机と錬成陣、右手側に鍛冶窯と熔鉱炉と今日剥いだ熊の皮が置いてあるからリビングから入ってくると右手側にあった何も置かれていなかったスペースかなぁ


 出てこれた場所を把握できたのでリビングに入り収納箱から熊の肩肉の部位を取り出しキッチンで300g位の大きさに切り取り残りの肩肉を再び閉まう。


 300gの肉は一度ミンチ小判状に整形しハンバーグのもどきを作る。


 それをフライパンに油を引かず乗せ釜戸に火を着ける本当は、低温でじっくり焼きたかったが時間がないので中火で一気に焼く事にした。


 念のために火が通り易いように薄めに潰し焦げないように常に動かし続けものの5、6分位で焼き終わった。


 取り出しフライパンに乗せたままリビングに持って行き鍋敷をテーブルにこにお箸で食べた。


 急いで作ったため中は半生ぽくいまいちだったやはり明日からからクエストをいっぱいこなし色々買い足さないとなーと思いつつ作業部屋のドアから外にでて資料室に戻る。


 その扉をもう一度開くとそこはギルドの廊下に戻ったいた。


 それからギルド職員に事情を話仮眠室に案内してもらいベッドを借りて取り敢えず簡易的に防具外し腕輪に収納してから就寝した。


「お休みなさい」


 そして3日目が終了した。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る