第捌話 準備とログと謎
異世界誤転送されて2日目の朝。
夜があけてうっすらと日が家の中に入ってきてその微かな光に目が覚め上半身をベッドから上げる。
「おはよう」
もちろんここには、自分以外誰もいないのでその声は、部屋中に広まりそして消えていくしかし例え誰も居なくても習慣であり言った方が気持ちが落ち着く。
しかしタイムリミット的に3日から5日以内に文明に接触出来ないと栄養的にタヒぬかも知れない
取り敢えず昨日の続きで武器である槍の製作と朝食を平行して行うとした。
先に朝食の準備から手を付けた砂の中からまだ使えそうなやや炭化した薪を取り出し砂を払ってから釜戸に入れ追加で燃えやすいように細い物や鉈で切れ込みを入れた物をまぜ藁を入れて火打ち石で着火した。
ある程度燃えてから水を入れた鍋を置き沸騰されるしたら収納箱からポテトを2つ取り出しで川で洗い沸騰を待つ合間に鉤爪3つの加工に取りかかった。
時間を短縮と石の形を変える事を目的に錬金術を試すことした。
最初から使えよって話になりそうだが出来るだけ手作業で作りたかっただけと言うと個人的な理由ってだけだった。
「本当は極力手作業で作りたかったけど速めに移動した方が良さげな気がするからちゃっちゃと槍を仕上げてしまおう」
石3つを錬成陣の真ん中に置き厚さ2㎝、一辺が7㎝底辺が3cmの2等辺三角形と縦2.5㎝横2㎝の長方形がくっついて矢印状の物を3つ頭の中でイメージしてから錬成陣に手を置いた今度は失敗しないように目を瞑ったまま。
瞼の裏が一瞬明るくなりバチバチという音が部屋に響くそれらの現象が収まるのを待ってから目を開けるとイメージ道理の形をした板状の石が3つあった。
それを拾い全体を確認して失敗してないかを見たが問題は無さそうなので1度回転砥石の側に3つともおいて台所の確認をしに行った。
鍋は底に気泡が出来るくらいに沸騰していたのでポテト2つを蒸し器に入れ鍋の上に乗っけて蓋を閉めた。
釜戸の火は弱火で10分以上燃やし続けるには心許なさそうだったので2本薪を追加した。
台所の用事が終わり作業に戻った。
怪我防止にロッカーからガントレットを取り出して装着して研磨作業を開始した。
錬成した石は、昨日研磨した物が刺突と斬撃を目的に研磨した物なら今日研磨するものは、打撃を目的に角を取るように丸く削っていく。
作業を始めて5分がたち1つ目が削り終わった続けて2個目を研磨しようと思ったが研磨時の音が昨日も思ったが五月蝿くて耳がバカに成りそうなので1度水桶を持って外に行き水を汲んで作業部屋に運び回転砥石に満遍なく水をかけて研磨する石も濡らして作業を再開した。
水を砥石にかけながら作業した6分が経過し2つ目の石の鉤爪が完成した2個目の物は水のお陰か穂先に加工した物や1つ目に比べるとこころなしか少しつるつるとしている気がしている。
「かぁーこれで2個目終了、水のお陰で2個目は少し静かになってよかった危うく耳がバカになる所だった」
「そういえばポテト蒸し始めて12分位たったか昨日より若干短いがお腹が減ったし朝食にしよう」
「朝食食べたらちゃっちゃと槍を完成させても食料調達や血抜きや罪悪感とかもろもろで今日中無理だな」
ガントレットを外し机の上に置きリビングに移動した。
鍋を火から遠ざけ蒸し器をテーブルの上に置き蓋を開けてポテトの様子を見た見た目は、しっかり蒸せてる気がする。
素手でポテトを掴み2つに割ると中は、ホクホクしててとても美味しそうだ。
「はっふ、はっふ、あっつあっつ」
「かー昨日から思ったけどやはりバターが欲しい」
もくもくと食べ外の川で鍋と蒸し器をしっかり洗った。
洗い終わった物を台所で干して作業部屋に行って作業に戻った。
「さーラストスパートだ」
ガントレットを装着して3つ目の石を研磨し始める
3つ目だからか作業に慣れ始めたが最後まで気を抜かずに削ってゆき最後の鉤爪が完成した。
最後の作業は、テーブルソーに動力を廻し柄に穂先と鉤爪を嵌め込む為に柄を台に載せる30㎝ほど切れ込みを入れていく。
下から順に鉤爪3つ、穂先と嵌めてゆき、紐で鉤爪と穂先が外れないように柄を絞めてゆく。
これでもかって位ギチギチに切れ込みを入れた所を絞めてほどけ無いように最後に縛って完成した
すると腕輪の画面が点滅してこう書かれていた『石の槍の設定図を入手して錬金術と組立装置で製作が可能に成りました』『石の戟の設定図を入手して錬金術と組立装置で製作が可能に成りました』と
「あぁーなんかゲームの中とかゲームの世界とかと勘違いしそうだけどこんな世界知らないしなーうぅーん」
「しかしこれは設計図があれば製作が難しそうな金属加工やコアやリアクター、革の加工は機械に任せてもいいのかな?」
「一般人に専門技術な作業をやれと言われても年単位で技術の習得しないといけないから助かるけれど」
「武器鍛冶とかは動画とかで見てて憧れるから最低限武器製作は手作業で頑張ろうかな?」
「しかし組立装置なんて何処にあるだろう」
「うぅーんゲーム的な要素で考えると」
「1つ目は何らかのアイテムで施設のアップグレードが出来る」
「2つ目は、世界的な戦車のゲーム見たいにこの家がtear1の家で経験値のような要素で順々に解放やツリーがある」
「3つ目は、異世界だからかどこなの国々や街それか迷宮ダンジョンに手掛かりがある」
「うぅーんどれだろ、腕輪にログとかヒントがあるといいんだけ」
試しに腕輪を操作するが『初めての調理』『good night』『ウェポンクラフト』『フルアーマー』とただ行動による勲章のようなログが残ってるだけだった
取り敢えずヒントは無さそうなので気を取り直してここから移動することにした。
フレームを装着し、防具を装備し、出来たばかりの槍を手に持って外に出た。
この辺には誰もいないが地球での癖で扉に鍵を差し込み鍵を掛けるつもりで左に廻すと目の前が眩しく光、気が付くと家が在った場所には木製のドア枠だけが残されていた。
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