第漆話 異世界で初めての食事と初日の終わり

錬成が終わり錬成陣の中に合ったのは、編み模様の捩れた2m位の正六角形の棒だった


「う~ん、あれ長さと六角棒までは、イメージ通りだけど編み模様と全体的な捩れたは、予想外だ錬成中の螺旋とか分解中の光景にイメージが引っ張られたのかな?」


「これは、後大きな括りでアイテム名が枝になってたけど一本一本種類が違かったのかも知れないな次から気をつけないといけないな」


取り敢えず槍の柄ができたのが全体的に錬成で所々ぼこぼこだったら樹皮だったものが出てるので全体的に均すのに鑢掛けをしようと思ったが異世界に紙鑢は無いし取り敢えず剣等を研ぐようにある車輪のような回転砥石で代用することにした


回転砥石はどうやら動力を外の水車に繋がっているが常時回って消耗しないように砥石のそばにギヤボックスのようなものがくっついているようだ


念のため他の熔鉱炉やかまど等の工具類を観察してみるとほとんどが外の水車と連動してしるようだ


「あぁあの漫画に書いてあったはこういことか…」


ややうるさかったが作業する分には気にはならなかったので槍の柄の研磨を始めた


大元の歯車を回転砥石の物に繋げ砥石横のギヤをローに入れ、柄を砥石に当て削れてるか確認しながら15分、素手で全体確認し削り残しやあまい所をがあれば削り直しで5分ようやく柄が研ぎ終わったがニスが無いためやや未完成である


「くそ~疲れた、肩凝った~」


「あっそろそろ飯の準備しないと石の加工と蔓の三つ編みロープ化に時間掛かりそうだし飲料水ように濾過と蒸留しないいけないからこれも時間が掛かるからちゃっちょと川から水汲んでこないとやばいな」


居間に戻り釜戸近く汲める物探し水汲み桶が3つほど合ったのでそれを腕輪に収納して家を出て川に向かった


3つとも川から水を汲み再び収納して家に戻り濾過用の瓶に水を入れまた川に戻るを計4往復した


これでしばらくは水に困らないだろうと思い、濾過も時間が掛かるだろうから作業部屋に戻り武器製作の続き、槍の穂先と鉤爪の製作に取りかかった


「えぇと確か石で槍の穂先を作る時は、インパクトの瞬間に削り取るようにして叩くんだっけかな」


と言うと長さ20㎝位の石を選び関東の鰻包丁の刀身をイメージしながら石の端っこ叩くように持ってきた石で叩き始めた


最初はなかなか上手く叩き削れて無かったが段々要領をえ始めて打製で作るには最後の方には上手く出来たと思う


次は仕上げに研磨する前に水の濾過が終わってるだろうから今度は、水を蒸留器入れるのに台所に移動した


蒸留器の蓋を開け中に2リットルほど水を入れしっかり密閉すらように蓋を閉め蒸留器の下にある釜戸に火を着けるために薪木を六芒星になるように組、初期の着火が上手く行くように藁を少し詰めた


さあいざ火を着けようと思ったが異世界なのでマッチやライター、チャッカマンあるわけでは無いし、まだ魔法も使えないので点火するものを探した


すると調理用の釜戸近くに火打ち石と打ち金があったので試行錯誤しながら藁に向けてカチカチと打つと飛び散った火花が藁に飛び引火したので最初は、優しく段々と強く息を吹き掛け火の勢いを強めていき薪に燃え移るようにしていった


息を吹き掛けながらもうちょい細い薪を入れとけば良かったと少し後悔しながら藁を少しづつ追加していき漸く薪に火が燃え移り釜戸全体が燃えるように灰かき棒で調整し追加で薪を入れた


蒸留器の用事が終わり後は、蒸留が終わるのを待つだけなのだが外は暗くなり始め急いで腕輪からケミカルライト取り出し折り曲げ振り発光させた


それをテーブルに立てるとそう言えばこっちに来てから何も食べて事に気づき急にお腹が減り始めたので夕食にすることにした


しかし現状食べられる物は、ポテトとスイートポテト位であるなのでそれぞれ1つづつ収納箱から取り出しザルに乗っけてケミカルライトを持って川まで行き泥しっかり落として家に戻る


戻ると丁度蒸留器の中の水が沸騰し始める頃合いだったので追加で薪を入れ釜戸の扉を少し閉めて火力を少し上げた


次に洗った芋2つをどう調理するかだが調味料も油も獣脂も無いので焼く事と揚げる言うと選択肢が無くなり生で食べたく無いので後は煮るか蒸すしかないで蒸す事にした


不思議な事に調理道具には事欠かない家である調味料無いけど


鍋に水500ミリリットルほどはり蓋閉め台所の釜戸に乗っけて薪を釜戸に入れ蒸留器の釜戸から火の点いた中までよく燃えてる薪を持って来て入れ台所の方も着火させたとの時に釜戸の目に着きづらい所に鞴ふいごを見つけもっとしかり探せばと後悔した


台所の釜戸は元々火が着いてる薪と鞴のお陰で蒸留器より短時間で同じ位燃え方まで行ったこれなら10分もすれば水も少なめなので沸騰するだろう


両方の釜戸の火に注意しながら鍋の沸騰を待つ片手間に槍の製作素材の蔓を千切無いように注意しながら三つ編みにしていった


10分位が経過し鍋の中を確認すると充分に沸騰していたので蓋を開け蒸籠せいろを鍋に乗っけて蓋を閉めて釜戸の薪の数を減らし弱火になるように調整し抜いた薪はまだ使えるので砂をかけて消火して砂の中に冷めるまで放置した


三つ編みの作業を再開する前に蒸留器を確認すると1L位の蒸留水が出来ていたので薪の追加をやめて後残り3本を燃やし尽くす事にした残りが燃えきる頃には入れていた濾過水は無くなるだろう


確かあの漫画にはここでしないと泥臭くて飲めた物では無いって書いてあった気がする


それから三つ編みの蔓の紐作りの作業しながら妹が蒸し上がる待つことだいたい15分位が経過しそろそろ食べ頃だろう作業を止め紐は、編み目がほどけ無いように軽く縛り蒸籠の蓋を開けた


蒸気がぼわっと立ち上ぼり天井に当たった


恐らくはよく蒸せてと思うが残念なことに串が無いのでガントレットを着けたままスイートポテトを2つに割り中を確認すると蒸せてる証のように白い部分がなく黄色い断面だった


「スイートポテトでこれならポテトの方も大丈夫だろうただポテトの芽があったか確認するの忘れたけど」


熱いので鍋掴み代わりにガントレットで芋2つが入ってる蒸し器を掴みテーブルに運ぶ


これでこの世界に来て最初の食事が出来た


食べる前に1度作業部屋に行き装備もフレームも全て外しリビング に戻り最初の食事を始めた


「いただきます」


両方共に元の世界より味が濃く下手に手をくわえ無くても美味しかった


「ご馳走さまでした、少し足りないけど他に食べ物を見つけないと暫くは芋生活だ」


「今日は、後紐を作って槍の穂先を研いでから寝よう」


「そして明日、朝起きたら川から水を汲みでここから武器を完成させたら移動しよう」


作業部屋に戻り紐作りを再開した


再開して75分が経過し3mの蔓が150cm位の紐になった


次は削ってある程度槍の穂先の形にした石を砥石で研ぎ始める前に1度怪我防止にガントレットだけはめてから作業開始した


回転砥石のギアをローに入れ回転速度が乗ってからハイに入れた砥石は高速回転し部屋中に響き渡る


頃合いだと思い穂先を砥石に当てる


鋭角過ぎると切れるが脆くなってしまうし逆に鈍角過ぎると丈夫だが切れないので取り敢えず45度位に成るように研いでいった


10分位がたち表面が若干ザラザラだか問題ないだろう


「いや疲れた~今日はここまでにしてスパイク3つは明日に回そう」


穂先と紐を作業部屋の机の上に置きガントレットを外しで防具をロッカーにしまいリビングに戻りライトを腕輪にしまい部屋を暗くしてベッド入った


「御休みなさい」


自分以外誰も居ないがそう言って眠りに入った


「Zzzz」


そして異世界での1日目が終了した。

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