第肆話 廃集落外のインスタントハウス

「見事に廃集落、しかも山を出れたと思ったけど周りに山脈があってここ盆地っぽいから抜けたか微妙かなー?」


 まだ日が高かったので取り敢えず集落周辺や集落内を探索した、そして分かった事はどの家の中はほとんど何もなく運び出すには、大変な箪笥やテーブル、水の濾過装置しかなかった


 埃がやや積もっていたのでそれなりに棄てられて時間が経っているのだろう、水は浅い井戸があり川も近くにあったこれで鍵の方も使えるだろう


 それとまぁ恐らく逃げるように集落を捨ててって行ったのだろう収穫可能なさつまいもっぽい物やじゃがいもっぽい物等保存が効きやすい食べ物があったので全部腕輪に収納しておいた


 他に採掘用の鉄杭とハンマー、鶴嘴つるはしのセット、解体用ナイフ4本と鋸のセット、伐採用の斧と楔と鋸のセットがあったのでこれも全部収納した


「泥棒だけど住人の気配がないからええよね」

 少し罪悪感はあるが捨てていった思いたくあった


「しかし荒らされた形跡がないからなんらかの原因で捨てるしか無かったかな?」


「取り敢えず食料と水の確保出来たからいいとして火の確保が出来て無いのが残念、鍵で行けるマイルーム・ホームに期待するしかないか」


 水と食料を確保したので鍵を使用するために川の近くまで移動した


「確か何かしらの動力元が近くに無いと使えないんだっけ」

 と言いつつ鍵を取り出し空中でひねった


 すると上から光の柱が川岸に立ち一瞬にして水車の付いた煉瓦の家が建築されたそれと共に鍵に付いてたキーケースの中も光新しく鍵が精製されていた


「ウォッ!!眩し」

「えーと○ォート○イトみたいだ、ちょっと怖いけど中に入らないと火の有無が分からないから威を決して入ってみないとでも怖い」


 扉開けて中を見てみるの中の空間は見た目よりなかなか広く感じられた左側には土間で釜戸が3つ、水をろ過するためにだろと思われるかめが1つ、スキルに錬金術があるからかそこそこ大きそうな蒸留器といっぱい積まれた薪があった


 右側は40cm位の段差がありフローリングになっておりベッドやテーブル、○ンハンの収納箱のような物がおいてあり作業部屋だと思われる場所に続きそうな扉ががあった


「取り敢えず火の方も確保出来たし一段落かな?そういえば、ぽんぽん腕輪に色々入れてたけど大丈夫かな?ちょっと確認してみよう」

 と言い確認の為画面の宝箱ぽいアイコンをタッチした


 すると表記されたのは

 45.7/250kg

 ???? 3.0

 ???? 5.0

 ???? 11.0

 とハテナマークだらけだった

「え~とこれは未鑑定だからこんな表記なのかな?これまとめて鑑定出来ないかな?後アイコン表記にした」


 スマホの要領でいじっていると画面左上に三似たアイコンがあったのでタッチするとボックス内整理と書いてある表記やボックス内表示設定と書いてある表記があったのでボックス内整理をして表示設定をリストからグリッドに変更して4列から12列に変更した


「これで少しは見やすくなったかな?後は一括鑑定とか無いかな?」


 ものは試しにとアイコンを長めにタッチして1列分ドラッグしてるとアイコンの右上にチェックマークが付き排出と鑑定の表示が出たので鑑定をタッチしたすると


 採掘セット 11.0 解体セット 1.0 伐採セット 2.7

 ポテト×25 5.0 スイートポテト×10 5.0 枝×50 5.0 石×30 8.0 酸化鉄鉱石×5 3.0 トレントの指×4 2.0 蔓×40 3.0


「おぉ結構拾ってるな~、アイコン表記にモン○ンぽくて見やすいし、最大重量は250kgかー素のステータスの重量の5倍かーあと某恐竜サバイバルぽい感じやなー」


「酸化鉄鉱石って事は、寝てた場所は採掘所だった…か…な?ってトレントの指!!つまりよくあるスタンピードである集落は棄てられたのかな?ここ安全だと良いんだけど気にしても仕方がないからまだ色々探索しよう」


 と言い家の探索を始める、取り敢えずさっきから気になってた収納箱っぽい長方形の木製の箱から調べる事にした


 蓋を上げて見ると蝶番が付いているのかまるで口を開けるみたいになった、そして中を覗くと真っ暗な伽藍堂がらんどうだったので腕輪をかざして鑑定する事にした


『虚空収納箱』

[空間拡張と時間停止の魔術の掛かった収納箱に宇宙技術の改良を加えた便利な箱

 消費系アイテム、装備系アイテム、素材系アイテムに分けられ種類別にスロットに収納される

 1ページ当たり横15×縦10マスになっている]


 せっかくなのでセット系のアイテム以外を収納して腕輪の中身を軽くした

 アイテムの移動は腕輪と箱をケーブルで繋いで送受送すれば良いみたいだ


「おおっ!よくあるゲームや小説みたいに全部持ち歩くことがなくてある意味便利かも逐一収納とかしないといけないけど腕輪に制限が有ることを考えるとこっちのほうが出先に困ることが少ないかも知れない」


「よし腕輪の重量も軽くなったし次は作業部屋だと思う部屋に入って見よう」


 そう言って部屋の扉に手を掛けた

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