「無理無理無理！私そんなに上手じゃないし！」

「頼む！ヒーラーに聞いた方が早く覚えられると思うんだ！」

「...何か事情があるの？」

「...あぁ、まぁな」

「...詳しく聞かせて」

2人は近くにあった酒場に寄り、今までの経緯を話した。悪魔のことは伏せているが。

「...そう。とにかくそのアリスって人よりも強くなりたいのね」

「あぁ、頼むよ！」

「事情は分かったわ。でもさっき言ったように私はまだ新人。教えられるほど上手いわけじゃないの」

「...そっか、すまんな。迷惑かけた」

俺は立ち上がり、酒場から出ようと荷物をからうと、

「...待って」

エクシアは真剣な眼差しでこちらを見つめていた。

「私の知っていることは全部教えてあげる。その代わり、私をあなたたちのパーティに入れて」

「...はい？」

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