#3 デアイ

試験で無類の強さを誇った彩雲は見事に試験に合格し、それからというものギルドは彩雲にモンスター討伐を次々に依頼、彩雲はそれらを順調に討伐していった。


月日は流れ、秋間 彩雲という名はイデアルト全域に響き渡るほど有名になっていた時、1個の討伐依頼が彩雲の元に届く。


「緊急、ドラゴン討伐依頼か。相当な強さの為、経験の浅い勇者は受注不可、つまりこれを倒せば俺は強いってことが証明される!」


依頼を受注し、指定された洞窟に出向く。 大きいからすぐ見つかるかな。

そう思って洞窟を奥に進むと、一際大きい物が横たわっているのを見つけた。


「いたぁあ!!」


叫びながら、その物体に剣を突き刺す。


「はっはっは!先手は取った!あとはじわじわとなぶるだ...け...」


何かがおかしい。生き物にしては手応えが無さすぎる。


「誰だ」


物体の上の方から声が聞こえる。こんなところに来るのは勇者しかいない。そう思って声のした方を見ると


「ここで何をしている」


その声の主は両手に血で濡れた双剣を持った少女だった。

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