第2話 サブ職業

この世界のゲームの食べ物は味がしない。

でも調理していない素材は元から味がする。


「いや~、不味いな朝から」

「食べ物が味がしないもんな」


いきなり電話がかかってきた、元就(もとなり)からだ。


「翔太今何処に?」

「ユグドラシルのギルドホールの近くの8階建ての家だ」

「流石翔太お金持ちだな」


俺が買ったんじゃないけどな・・・


「誰からだった?」


ミツルギが尋ねた。


「元就だ」


ミツルギと小十郎も流石に苦笑いした。


「あいつか」

「誰ですか元就さんって?」


シズルは初見だもんな、厄介事が無いようにだな。


「よう、翔太、小十郎、ミツルギ。後・・・。っは!!!これはマイプリンセス」


名前元就、職業スナイパー、サブ職業料理人。女好きである。


「あのすみませんが、離してください」


シズルが嫌がっていた。


「離してあげろよ嫌がってるぞ」

「これは失礼」

「あ、そうだお前ギルドに入ってなかったな、翔太入れてやったら」

「そうだな」


一様元就をギルドに入れた。


「ここキッチンある?」

「ありますけど、あっちに」

「ありがとうマイプリンセス」


いつもの元就はこう言う奴だ。

女の子がいたらナンパする癖がある。


「元就キッチンで何をするんだか?」


30分後


「待たせたな」

「美味そうだな」

「存分に食べてくれ」


俺達は食べた。

美味しいな。味がある、この世界の食べ物は全部味がしないと思った。


「元就どうやって作ったんだ?。この世界食べ物は味がしないんだが?」

「自分の手で作れば味がする。元々素材は味がする、自分の手で作れば味がするがコマンド操作に頼ると味がしない。後サブ職業も関係する」


なるほど、職人が自分の手で武器やアイテムを作れば新たな物が誕生する。

でも職人レベルが低ければ失敗しやすい。


「俺もやってみようか」


小十郎が立った。

小十郎サブ職業が鍛冶屋だったな。

何の武器を作るんだろう。


「何の武器を作るんだ?」

「そ~だな」


小十郎が悩んでいた。


「こう言うのはどうだ、ニーズヘッグの角とビーデ鉱石で剣を作れば、あとは皮100と魔素200で」


木材やら鉄とか魔素とか皮とかは鍛冶屋で返品できる。

しかし、鉱石は鉄にオーブは魔素になる。

レア度が上がると返品多くなる。


「ニーズヘッグの角とかビーデ鉱石って超激レアドロップアイテムじゃねぇか!」

「でも小十郎さん、作る場所は?」

「そうだな?どうしよう」

「この家って地下あったよな」


ミツルギが思い出した。

でも地下があっても、道具がない。


「道具ならあるぞ翔太」


それから1時間。


「できたぞ、翔太」

「攻撃力凄いなそれ、でもステータス画面がバグってるぞ」


この世界に存在しないからバグが起きたのかな?。

名前を付ければバグが直るのかな。


「名前を何にする?」

「そうだな、カオススレイヤーとか」


バグが直った。

この世に存在したから直ったかもしれない。


「試し切りでも行くか翔太」

「そうだな、俺も確かめたい事があるからな」


俺達は門の外に出た。

ここのフィールドのモンスターはレベルが50以下だ。

でもモンスターが集団で現れるから厄介だ。


「おい翔太、モンスターの気配がないぞ」


そうだったなミツルギはサブがスカウトだったな。

敵の気配が分かるもんな。


「多分奥にいると思う」


マンドラゴラとゴブリンが群れで現れた。

大体は20体ぐらい。


「ステータス画面の操作むずいな。翔太どうするんだ。でも俺はスナイパーだけどな」

「ボイスチャット機能が使えますよ皆さん」


シズルがボイスチャット機能を教えてくれた。

アップデートでボイスチャットで技が出せるようになったな。

技を使うか。

「カウンターショック」


カウンターショックは敵の動かせなくする技。

体が自動的に動く。


「俺も使ってみようかな、火炎斬」

「流石忍者だけあって攻撃力と素早さが高いな」

「お前こそガーディアンだけあって防御力とHPが高いな」

「もう昼だ、一旦変える事しよう。昼ご飯の時間だ」


ユグドラシルに戻った。

俺達は昼ご飯を食べながら語り合った。


「翔太よぉ、このカバンって変だな。まるで四次元ポケットみたいだな」


ミツルギが疑問してきた。

誰でもでも貰えるバックは強化するとストレージが多くなる、1ストレージ99個ストックできる。

初期だと50ストレージ、強化するほどに5ストレージ増える。

レベルMAXで500ストレージ。

俺はレベルをMAXしている。


「昼食べた事だし、どこか行くか?」

「そうですね、どこかに・・・」

「ユグドラシルの樹木のダンジョン行く?」


元就がダンジョン行きたがっていた。

でも今はまだこの世界に慣れていない。


「今は早いまた今度にしよう」


元就ががっかりしていた。

今はこの世界に慣れてからだ。


「ここからは自由行動でいいじゃない?」

「そうだな小十郎」

「そうですね、私も錬金術の勉強したいですし」


俺達は自由行動にした。


「っあ!!!」


元就がある事にひらめいた。


「翔太、俺店作っていいか?」

「いいけど何処に?」

「下の部屋でレストラン作るんだよ」


何故か一階の部屋を店にしようとした。


「じゃぁ、お前の部屋一階な」

「よし店やるか」


元就が店の準備をしていた。

その間俺はユグドラシルをうろうろしていた。

その時ある女の子が話しかけてきた。


「翔太先輩」


名前亜香里、職業サモナー、サブ職業吸血鬼、レベル90。高校生の時後輩だ。

何故吸血鬼を選んだんだか。


「何故サブ職業吸血鬼何だ?」

「吸血鬼だとHPが少ないと攻撃力が上がるし移動速度アップや瞬間移動ができます」


でも吸血鬼は安全フィールド外だと日に当たるとHP減る。

サブ職業はいいとこもあるし悪いとこもある。


「亜香里、ギルド入ってなかったな」

「そうですけど」


亜香里をギルドに加入した。


「ありがとうございます翔太先輩」


俺と亜香里はギルドホームに戻った。

元就はレストランの準備を終わらせていた。


「お、翔太もう帰ったか。やぁそこのお嬢ちゃん」

「離してください気持ち悪いです」


元就はショックで倒れた。


「レストラン明日にでも開くか」


全員戻ってきた。


「おー、凄いレストランじゃないか」

「そうですね」

「メニューとかもう決めたのか」

「もう決めたよ」


そこには3星レストランのメニューみたいな食べ物がたくさんあった。

値段は意外と安い。

この世界の素材が安いからかな?。

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