おまけ3 ニックさんニックさん

ギャグ度 強め

カット理由 本編に入れられるわけがない


 ◆ ◆ ◆


《伝承者 ニック》


※本編「普通さんがログアウトしたまま帰ってきません」を書いている間に受信した毒電波



 人さらいたちが得物を取り出し構えるより早く、ニックさんが深く屈みこみ、そのまま膝のバネを使って集団に飛び込むように、先頭に居る外套の男の顔面にドロップキックを放った。

 と、ニックさんから少し離れた位置に居た男がボウガンを取り出して、ニックさんに構えるのが見えた。



「ニックさん! 危ない!!」



 俺が咄嗟に叫ぶのとほぼ時を同じくして、ボウガンから矢が放たれたが……


 ニックさんは人差し指と中指の間でボウガンの矢を挟み取り、向きを変えてボウガンを放った男へ投げ返した。

 投げ返された矢は見事なヘッドショットを


「待ったぁぁぁああ!! ダメ!! パロディすぎる! だめだから!!」



 九十九はそんなことを想いながら書いていた……







《続・伝承者 ニック》


※本編「当作品は、味方キャラがチート無双する作品です。」を書いている間に受信した毒電波



 ゲッシュの天幕を突破して降り立った筋肉の塊美女、ニック。

 彼女の手には、一話でやられるばっかりに名前が付けられなかったけど一応お偉いであるカマセな人狼が、まるでボロ雑巾のようになって握られていた。


「ニックさん、無事だったんですね。というか……そのボロ雑巾みたいになってるのは……」

「ああ、これ?」


 ニックさんは、すっかりタオルの様に萎んだ人狼を、文字通りタオルの様に首にかける。あれ、骨入ってるんだろうか?


「秘孔を突いたのよ。フェイタルKOってやつよ」

「うん。俺、もうニックさんが何を言っても驚かない気が……いや駄目だわやっぱ驚くわ今なんて? なんてぇ!?」



 九十九はそんなことを想いながら書いてました。かしこ




 おまけ3

 ニックさんニックさん



 了


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