書くことについての尽きない悩み
そうでなければ、長続きなどしない。
のっけから不穏当な事を書いているが、別に断筆宣言とかではない。
単純に思い至った事柄を書いただけである。
今、私はそれなりに読まれる題名をつけて、流行に乗っかりながら書きたい物を書き始めている。
核の部分は流行に流されるつもりはないが、それ以外は読まれるための換装の様な物だ。
重装甲の相手に豆鉄砲で戦っても意味はないし、航空機相手に艦砲を用いるのも可笑しな話だ。
私は最近まで場所が違えば書き方も変えるべきかと、一行ごとに改行を入れたりとしていた。
スマホで読む時字が詰まっていると読みにくいと言うのは、確かに感じた事だからだ。
だが、WEBの書式と言うのもあまりあてにならないと言う事が分かった。
一昔前のラノベ位の字の密度でも読者は十分に読んでくれる。
後は面白いか、否か……だけじゃなくて、手に取ってもらう工夫が必要だが、妙に空白の多い文体が必要だった訳じゃない。
最近書きだしたVRMMOの世界が異世界に転移したとか言う、何処かで見た設定の物も字の密度はそれなりだが、それなりにPVも伸び、フォローもされている。
内容は一見すればよくある異世界ファンタジーだが、根底にはいつもの私のアレが潜んでいる。
要は時代劇的な斬り合いの話を、ファンタジーの皮を被せて語っている訳だ。
時代に合った皮袋にキロール酒造の何時もの酒が入っている訳だ。
この作品はシリアス一辺倒では無くユーモラスな部分も多めに入れて緩急を意識しているが、なかなか難しい。
そして、この難しいと感じるのは生みの喜びとでも言うべき悩みで、私は充実している。
他者がどう見ようとも。
一方で一人称で軽い感じで書き上げていた戦記物には少し困ってきた。
軽く書きすぎた。
戦争はずっしりと重くなくてはと言う考えとは裏腹に、何とも軽い感じになっている。
主人公が大した苦労も無く成功をおさめすぎたか。
やはり、戦記物は三人称で書くべきだった。
私には一人称で描くには技量が足らなかったと思わざる得ない。
とは言え、これが全くの失敗かと言えばそんな事はなく、ライバルにして親友を恐れる心や、彼を越えねば未来が無いと奮起する所はまずまずの出来じゃないかと思う。
でも、その他に対する感情の発露が薄くなってしまう。
簡単に読めると言う事は、それだけ感情の発露が薄く、事象の説明に追われているためではないかと悩むのだ。
ひとまずの終わりまでは構想は出来ているから、そこまで書き上げてから改定しようかとも思うが……さて、今の読者の何人が付いてきてくれるのか。
或いは一人もついてこない可能性もあるが、それでも改訂したい欲求は抑えられないだろう。
スチームパンク物も改訂作業を行い、途中で挫折している。
いっその事アレも三人称で書き直すかなぁ。
まあ、悩む、苦しみながらも書くことは止められないのだから、色々と試してみるより他にあるまい。
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