第9話 雀の涙もこぼせずに
週が変わった最初の登校日。エースは授業の合間に、高校棟の屋上のベンチで1人佇んでいた。
誰からの視線もなくのんびりと空を眺めているだけの時間が、最近のエースの学校での生活における、唯一の安らぎの時間だった。校舎内にいることはあるが、長時間になると嫌でも視線が突き刺さってくる。
本当に嫌っている人間ばかりではないのは、エースも分かっている。ただ、誰が周囲に合わせていて、誰が本当に軽蔑の感情を持っているのかの判断がつきづらいところはある。
そのため、エースは誰かと会話をするのも難しくなってしまっていた。もちろん自宅ではミストと、レスタの街では孤児院に関わる人たちと話すことはあるが、学校でしか話す機会のないセレシアとは会話の数自体が減ってしまっていた。
向こうが気にかけてくれていることも、分かってはいるが、それでセレシアを巻き込んで負担をかける可能性を考えると、エースはあまり話す気にはならなかった。中途半端にフォローすれば飛び火するから、とくぎを刺したのも、もうそれなりに前になる。
ミストにもセレシアと同じタイミングで同じことを言ったが、おそらくミストは飛び火することはあまり気にしていないだろう。エースもそこは気にしていないが、だからこそ、ミストに真実を明かすこともしていなかった。
――まぁ、俺が普通の状態じゃなくなったのは、気づいているだろうけど
おそらく全ては隠せない。だがそれでも、何かあるのだろう、くらいの感覚で止めておけば深くは聞いてこない。過去に拘ることをしないミストの性格が、今はありがたかった。
もう一度見上げた空から、小さくヒールとメールの鳴き声が聞こえる。
最近、2匹と面と向かってやりとりをした記憶がエースの中にはない。5月の事件以降激減したことから、おそらくはエース自身の感情に結びついている部分があるのだろう。状態が一気に変わったのも事件が境目であることを考えると、その推測の信憑性は高めだった。
今のエースの内面に渦巻く複雑な感情を知ってしまっているが故に、ヒールとメールはエースから一時的に距離を置いている。それを何となく理解した辺りから、少し孤独感は強くなった。
自分の感情にどうにかけりを付ければ、またヒールとメールはこれまでのように近くでふわふわと浮いている日々になるのだろうか。その時の感情は、自分が望んだものになっているのだろうか。
先を考えると気が滅入りそうになるのに、先のことを考えない、ということがエースには出来なかった。
気晴らしに、と、昼食のサンドイッチの包み紙を置いたままベンチを離れて、屋上の手すり越しに遠くの山々を見る。夏に見たときは緑一色だったはずの木々は、既に赤や黄色の彩りを得ており、エースは月日の経過を感じていた。
「……そっか、もうそんなに時間がないのか」
内からこみ上げてくる感情を吐き出すように、エースは言葉を吐いた。
経過による変化は、嫌でもエースに残り時間を教えてくる。この学び舎にいられる時間は、もう半年あるかないかくらいしかない。
その全てが過ぎ去ればこの学び舎に来る理由も、こうして居場所がないことに苦しむこともなくなる。それだけならば、早く過ぎ去ってほしいだけの日々であった。
しかし、エースがここで学生として過ごす日々がなくなると言うことは、フローラとの日々を再び歩むチャンスを得られる機会をほとんどなくすことを意味する。今の、ただの同級生である状態では、関係性は卒業と共に自然と霧散していくだろう。フローラの家に行く理由もなく、向こうが来ることもない。
友人としての関係性なら、あるのかもしれない。だがエースは、そこを伝ってフローラに会いに行くことをしようとは考えていなかった。
フローラのことを決して嫌いになったわけではない。むしろ今でもエースはフローラのことを愛している。だが、そうまでして追い求めた先で、何も得られなかった時、自分がどうなるのか想像もつかない。追いかけるのを止めるほどに今に疲れている、ということもあるかもしれないが、求める感情が小さくなっているのは、間違いなく未来の不確定性が原因だった。
この学び舎にいて、まだ話す機会を受動的に得られるうちに取り戻せないなら、その時はもう捨て置こう。
エースは、自分の中にそういう線引きをしていた。
とはいえ、今のままではその線引きを超えても、どうにかなるとは思えない。これまでに作ってきた、楽しかった思い出は、今もエースの胸の内にあるが、それを風化させることしか出来ない現状に、虚しさすら感じていた。
――俺は、一体どうなっていくんだろうか
先生を目指すとは言ったが、それ以外の未来の形は、もうエースには想像が出来なかった。少し前まで共に歩んでいく未来をいくらでも、何年先でも想像出来ていたはずなのに、今ではほんの少し先すらも見えない。幸せが零れ落ちていくのを感じても、エースはどうすることもできなかった。
気づけば、目の前の景色はぼやけていた。吐き出しても生まれ出て、こみ上げてくる感情の行き場もないままに、エースは目をこすって、屋上の手すりから離れる。
そうしてベンチに座ろうか、というところで、時計が目に入る。
時間の猶予はあまりなかった。程なくして昼休みが訪れ、ここが誰かの憩いの場所になるのは間違いない。今のうちに退散するが吉か、と考えて、ベンチに対する動作は上に置いたままの包み紙を拾うだけだった。
そして、校内へと通じる扉を開けて、中へと入った。
外へと繋がる扉を閉めた辺りから、エースの気分は憂鬱だった。昼休みの後には授業が始まるため、何があっても校内に戻らなくてはならない。
こうして昼ご飯を早く済ませてしまうのも、昼休みには食事を落ち着いて取れる時間と場所がほぼないからだった。家に戻るにも迂回路は時間が足りず、見られている感覚が抜けないため最短経路は安全を加味すると使いづらい。
故に学校の敷地内で取る必要があるが、昼休みになると生徒の場所がばらけてしまい1人になれない。故にエースは、ここ最近の昼食を、昼休みに取ったことはない。
「フォンバレンくん」
ふとエースのことを呼ぶ声がして、そちらを振り向く。
そこには授業帰りであろうフローラが、少し神妙な面持ちで立っていた。
「ん、何か用?」
「あの、えっと……」
声をかけてきたフローラが、何故か言いよどむ。何かあったのだろうか、と推測しようにも、今の彼女から話しかけられる要素がなく、エースにも会話を続けようがない。
「少し、お話をしたくて」
「んん?」
「ダメかな?」
「いやまぁ、ダメじゃないけど……」
フローラの問い返しに、今度はエースが言いよどむ番だった。ダメというわけではなく、むしろ話す機会が得られるなら願ってもないチャンスなのだが、そもそもフローラからの話題に思い当たる節がなく、その行動そのものがかなりのリスクを負っている。
そう考えると、素直に了承することは出来なかった。しかしながら拒むつもりもあまりなく、中途半端な反応しか返せない。
そうしてまともな反応を出せずにいると、遠くから走ってくる音が聞こえる。
「見つけましたよ、エース・フォンバレン」
その声を聞いた途端、エースの中からポジティブな感情が全て霧散した。
声の方向にエースが視線を向けると、そこには2人の生徒がいた。後方に控える男子生徒は知らないが、今声をかけてきた男子生徒は、過去に何度か授業で顔を合わせたため知っている。
彼の名は、ウォンサー・レイバック。エースはここ最近、彼に追い回されていた。
否、彼だけではない。エースは数人の生徒に、時折追い回される。彼を含む一部の面々が追い回している理由は、聞かずとも彼らがいの一番に口にする。
「今日こそ、あなたから大襲撃事件の真実を聞き出します」
「またか……」
面と向かって言われた言葉に、エースは呆れた物言いを返した。
『大襲撃事件の背景を明るみに出す』という名目の元、数人の生徒が動いているのはエースも知っている。
大襲撃事件の発生原因は、色々と謎なところが多い。全てではないにせよ、根本になる理由をエースは部分的に知っているが、『時間を超える』などという信憑性の欠片もない出来事が中に入っているため、簡単には説明できない。
加えて、事件の発端が別世界線の自分自身であること、解決のためにフェアテムから力を借りたことなど、出せない情報をエースはあまりにも持ちすぎている。
故に語らないのではなく語れないのが本当のところなのだが、それによって怪しさは限界まで引き上げられている。
自分自身でも怪しいことは分かっているため、今のウォンサーのような、行動が不明瞭な時間が確かにあるエースを疑う、という視点も理解は出来る。
しかしながら、その追及があまりにもしつこすぎて、辟易していた。今日もまた、この後は全力で逃走し、軽く熱が冷めるまでは避難しなくてはならない――
そう思っていたのだが、今回は、いつもの並行線になってしまうやりとりへ移ることはなかった。
「どうしてフォンバレンくんばかりが疑われるの? 彼も学校の中で戦ってたんじゃなかったの……?」
傍で静観するかと思われていたフローラが、口を開く。そのことに、エースは完全に虚を突かれていた。
「ええ、戦っていましたとも。中学生を中心に、当時の校内で姿を見ていることを聞いています」
「だったら……!」
「でも、それだけで信じる証拠としては十分とは言えません。彼には、空白の時間が確かに存在している」
「でも……」
それ以上の追及を止めるんだ、とエースは言おうとした。言葉は既に喉元まで来ていた。
しかし、ウォンサーの言葉が出る方が、少し早かった。
「だいぶフォンバレンさんの肩を持たれてますが、何かおありで?」
ウォンサーの言葉と視線が、フローラの方を向く。少し怯えた様子の彼女を前にして、ウォンサーの語りは容赦なく向けられた。
「そう言えば、スプリンコートさん、事件当時の記憶がないそうじゃないですか。僕らからしてみれば、あれだけ大きな事件をすっかり忘れる、というのは、にわかには信じがたいんですよね」
その言葉は、確かにその通りと思わせるものだった。あれだけ大きな事件の最中にいながら、綺麗さっぱり忘れてしまうのは、普通に考えればおかしな話ではある。エースはその辺りの事情も知っているが、それを差し引いて考えた時に、ウォンサーの指摘は正しい。
それはつまり、反論しても立場は逆転させづらいことを意味する。事態は、エースが想定しうる限りでは最悪の方向へと向かっていた。
「実のところどうなんでしょう? あなたにも空白の時間が少しありますが、その間何をなされていたのかな、と」
「そ、それは……」
少し言い詰められて、フローラは困ったような顔をしていた。
記憶を本当に失くしてしまった彼女が、大襲撃事件のことを答えることは出来ない。かと言って、本当に覚えていないことを言ったところで、それを信じると、エースは思えなかった。
「なぁ、そこまでして聞いてどうするんだ?」
今度は、やり取りから外れかけていたエースが口をはさむ。理由はもちろん、フローラに向いた矛先を、もう一度エースに向けるためにだった。
「どうするもこうするも、今後のために役立てるのです」
「はぁ?」
「この学校に入学した以上、我々は歴史と権威ある魔導士育成学校の生徒です。未熟者であるとはいえ生徒たちが揃って負けたとなれば、この学校の存在価値も揺るがしかねない」
「歴史と権威ねぇ……」
確かに、魔導士育成学校はどの学校もかなりの歴史を誇る。実際魔法を扱うことを生業にしている人の大半はこの学校を出ていることから、ウォンサーの言葉にはそれなりの筋がある。
魔法を使うことを生業とする名家の出身である生徒も少なくないため、権威の失墜は避けるべきことであるなのは、別に名家の出身ではないエースも、一応は理解している。
「ですが負けてしまったのは事実。ならば、今後に活かすべく私たちは多くを知る必要がある」
対抗している身ではあるが、ここまで並べられたウォンサーの言い分を、間違っているとはエースも思っていない。
しかし、だからと言って相手を困らせるほどに執拗に追い求めることを、正にしてはならない。そこを正にしてしまえば、横暴な理論すらも正当化されてしまう。
そこまで行くと流石に違うだろうと、エースは考えていた。
「誰かに詰め寄って、困らせてまで、真実を知る必要があるのか?」
「それは、聞き取りを逃れるための言い分ですか?」
「そう思うんなら勝手にしろ。言ったところで、信じるつもりもない人間に、言葉を消費するつもりもない」
「それはあなたの言葉次第です」
その言葉を受けても、エースはそれを真とは取らなかった。一切の希望を持たずして、上っ面の問いかけだけを投げる。
「じゃあ、仮に『俺が救った』とか言っても、その中身次第では信じるんだな?」
「ええ、信じますとも。中身次第ですが」
――どっちが嘘つきなんだか
彼らがエースのことを全く信じようともしないのだから、エースも、彼らの言葉を信じるつもりはなかった。それ以前に、その中身――時間軸の転移などの秘密にしておかなくてはならない情報を話すには、エースがずっと会いに行くのを避けていたフェアテムに会って許可をとる必要がある。
故に、今すぐに口にするのは無理だった。とはいえ、何かしらは言わなければならない。
「まぁ、数日待ってもらえれば、話は出来るんだが」
「何故自らの情報を話すために数日も必要なのですか? 今このタイミングでそれを言うのは、逃げるための嘘をついたとみなしますが、よろしいですか?」
ウォンサーの言葉に、エースはため息をつく。
待って得られるのなら、その方がいいはずなのに、それすらも逃さない立ち回り。執拗な追い立ても含めて、ただひたすらに面倒だった。
「ほらな。お前らがやりたいのは『真実を知る』んじゃなくて『思い通りの言葉を吐かせる』ことだろ。俺をちょうどいいはけ口にしたいだけじゃないのか?」
「ご冗談を。それだけなら、スプリンコートさんに追求する必要はないじゃないですか」
「じゃあなんで、彼女まで巻き込まれてるんだ?」
「彼女にも短くとも空白の時間がある。それに嘘が苦手とも言えど、追い込まれれば通せる嘘もある。可能性があるならば、逃げはさせません」
売り言葉に買い言葉の、エースとウォンサーのやりとり。そこに続くこの言葉で、確実にフローラがロックオンされてしまったことを、エースは悟った。
記憶のないフローラのことをフォローする行為自体が、危険行為であり、自らの思いに反するのは分かっている。しかし、今出来る限りのフォローをせずにいることは、エースには出来なかった。
「じゃあ、あの日のスプリンコートさんの行動を見た生徒の言い分も、嘘にならないか? もし敵側であるのならば、明確に学校を救う行動は、一切のメリットがないと思うんだが」
確かに、エース自身の事情に関しては、あまりにも話せない事情は多い。
しかしフローラの行動は、エースよりも多くの人間が、より印象の強い場面で見ている。
「いえ、そんなことはありません」
「なに?」
確実にそうだな、と思わせられるとふんだ発言への、否定の言葉。
エースの声は、少し鋭さを帯びた。
「君も知っているでしょう。フローラ・スプリンコートという人間への過剰な賞賛を」
ウォンサーの指摘したそれは、流石にエースも知っている。
恋人関係だったことによりかけられていた色眼鏡を通しても、明らかに過剰だと思ったそれは、今でこそ少しは収まったものの、事件直後は有名人扱いに等しかった。
「それを彼女が欲していたとしたら、メリットは十分ではありませんか?」
その指摘は、冷静になれば当然のものかもしれなかった。
だが、エースはその言葉を聞いて、冷静とは反対方向に思考が向かっていくのをはっきりと感じ取った。何かを否定された気分と共に、それは、エースの思考を支配し始める。
今ここで事を荒立てないためにも、ここで止まらなくてはいけない。
あの日、思い悩んだ全てを否定させないために、ここで止まってはいけない。
相反する2つの思いが、同時にエースの中に生まれる。その根本はどちらも同じ――ただ、フローラだけは、守りたいから。
そのために、今の自分がどうなろうと、エースには関係なかった。
「そう言った万が一の可能性をゼロにしたいのであれば、お二方から潔白証明を、嘘偽りない形でいただければ――ぐぅっ!?」
ウォンサーの言葉が、途切れる。
それは、エースが胸ぐらを掴んで乱暴に引き寄せたからだった。周囲からは、小さな悲鳴が上がる。
「そのバカみたいな理論と、自己満足を振りかざし続けるなら、こっちも黙ってない」
過剰な熱を帯びた物言いで、エースは、ウォンサーに向けて言葉を吐き捨てていた。
言葉自体に、間違いはない。行為は過剰だが、筋は通る。
だが、理屈だけで語れないものも、世の中にはある。エースにとっては、あの事件はそういうものであることには違いない。
「そこまでして、彼女をかばう必要がおありで?」
「なに?」
「帰って来てからの彼女は、確かに反撃のために声をかけてはいた。それはきっかけかもしれないが、そこを際立てて『最たる功績』だなんて言われたところで、この場においてはただの論点ずらしです」
その言葉を間近で浴びせられながら、エースは必至でこらえていた。
既に一歩進んでしまったが、まだ戻ることが出来る範囲ではある。今ここでもう1つ分進めば、おそらく騒ぎが大きくなり、エース自身が確実に戻って来れなくなる。
そんなエースの我慢を、反撃が出来ないと見たのか、ウォンサーは言葉を続けていた。
「そんなことをしなくても、潔白を証明してくだされば問題ないのですよ。たった1人逃げて最後に戻ってきたあなたと、敵側にいいように扱ってもらった彼女が、実はそうではなかった、ということをね」
その言葉を至近距離で浴びた瞬間、エースの中で、何かがはじけた。思考の制御も、周りの視線も忘れて、目の前にいて自身が掴んでいる『敵』にのみ、その視線が向けられる。
次の瞬間、エースはウォンサーを殴り飛ばしていた。それを見た瞬間に、フローラが小さく悲鳴を漏らし、ウォンサーに付き添っていた男子生徒も驚く。
地面に叩きつけられるようになったウォンサーの胸ぐらを、エースはもう一度引っ張り上げる。
「……」
エースからの言葉は、一切ない。
だが、その眼光と視線が放つ異常なほどの敵意は、珍しくエースが本気で怒っていることを意味していた。
「ぐおぶぅ!?」
ウォンサーに、2発目の拳が入る。血反吐を吐き出して吹き飛ぶその姿を見たためか、もう1人の男子生徒が割って入ろうとする。
「退け」
「ひっ……!?」
エースの口から漏れる、凄みを帯びた言葉に、男子生徒は怯えながら言葉通りに引き下がる。そうして誰もが制御できなくなったエースは、三度ウォンサーの元へ向かう。
「止まれ!!」
その時、悲鳴を聞きつけたのか数人の教師が急ぎ足でやってきた。
教師は、共に静かに狂うエースを全力で抑えようとする。言葉を発せず、純粋な暴力の塊と化そうとしていたエースは、人数の暴力と、魔法の力によって抑えられていく。
場の状況を見ていた多くの生徒は、事が鎮まるのを待つことしか出来なかった。
フローラも同じく、エースが教師陣によって抑えられ、そのまま連れていかれるのを、ただ見ていることしか出来なかった。
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