第4話みんながテロリストと戦う妄想をしてる中、僕は集会で生徒達の真ん中に手榴弾を投げる妄想をしていた。

「テロリストの妄想はベタだよね、なんか僕はこう集会の時にマシンガンとか

撃ち散らしたり、手榴弾を生徒達の中に投げ入れる妄想してたよ」


「へぇ~、なるほどねー、私は例えば透明人間になったとしても、交通とかどうなるのかとか、服まで透明になるとした、何故?、超高精度な光学迷彩のコート?とか考えてたわ、妄想にもリアリティ無いと盛り上がらないわね」


茶髪では無いが、少し明るい黒髪のショートカットの美少女、黒髪ロングのパッツン美少女が妄想の話で盛り上がっている。


シュールな光景だなとチロルは思った。


結局コスチュームのアルティメットフォームはミオリしか着れなかった、リナはノーマルフォームまで、ミオリはあんな姿になるなら舌を噛んで死ぬと言っている。


「なぁお前ら、いくら経費とは言え、紅茶とコーヒー飲み過ぎだよ、職員が使うとめっちゃ高いんだよここ、僕反感買うよ」


「チロルの言う通りよ、コスチュームの調整終わったし、いつまで喋ってないで帰りましょう」


横の白猫が言う。


「明日、祝日だし、私もこっちの仕事あるから大分タレントの仕事調整されたし今日は施設にミオリと泊まるわ部屋用意してアテナ」


アテナと呼ばれた白猫は仕方ないなぁ......という様にして、その旨を伝えに行く。

もう1人女の子が出てくる。

「......終わったよミオリ、リナ」


「あ、ソラも僕達と泊まる?」


「なにかシアターとかいいのあるかしら?、ヘルメス......あ、後wifiも

ソラと呼ばれた髪をツインテールにした少女は、茶色の猫に聞く。


「最先端のものが全て揃ってるよ、一般人が泊まるなら3人なら12万はする」


と茶色の猫は言った。


「ヌプラトゥーンとスマシスどっちやる?」


とミオリとリナに聞く、どっちもー!!と元気良く二人は答える。


「あんたチロルって名前やめて、二人になぞらえてアポロンとかにするわ」


ミオリはチロルにそう言う。


「......はぁ別にいいけど、面倒な手続きしなくちゃだよ、お母さんにやってもらえな

いんだよ?」


ちっとミオリは舌打ちをする、クソッ......僕もリナやソラみたいな、パートナーにつきたかった......。

僕がアポロンなんかにしたら、これから先アテナやヘルメス達に押されて空気になる、僕だけ何故1人だけチロル?って事で気を引かないと、それにミオリの事だから僕の名前登録の時ハーデスとか、タマナシとかにされかねん。


僕がコピーしたロシアンブルー去勢されてたしな、......ようやくこれで一応の適正者揃ったな、そういええば泊まるなら親御さんに連絡しないと。


「あ、ミオリ泊まるならちゃんとお母さんに連絡しな.....」


......あの女共いなくなってる


「わぁ!!ここが泊まる部屋!!、すっごーい!!」


「......ゲーム機も最新の全部ある」


「......ドリームキャストは!?」


置いてある訳無いじゃん、きゃっ!とミオリとソラがはしゃぐ


「ミオリとソラのショートコント」


「ど~も~ミオリです~」


「ソラです~」


「二人合わせて~スコット&スミス!!」


きゃああああああっと二人は手を握る

女子高生は訪れる超高級な非日常に大興奮している。

「へぇ~カラオケもあるんだーラブホみたい」


............!?


ミオリとソラがリナを見る......こいつ見た目陽キャでもそこは

私達と同じだと思ってたのにこの○ッチがあぁ......こいつとは距離置こう。


「あ、撮影の時ちょっと着替える場所無かったから、無理言って近くのラブホに入ったの」


二人は安堵の顔をするも、前から聞きたかった事を聞く。


「リナってさ......そうなの?」


「.....芸能人にそういう事聞く?」


リナの顔が暗くなる、ひえええええええええええええ.......とミオリとソラの顔まで暗くなる。


「嘘だばああああああああかあああああああああっ!!」


「嘘かあああああああああああああああああああっ!!」


「ばああああああああああかあああああああああっ!!」


きゃああああぁぁっと大興奮している三人娘、それも仕方ない、ようやく趣味を共有でき、何でも話せる友達、いやもう3人は大親友というレベルまでこの短期間でなっていた、の初めての「お泊まり会」なのである。


「いやお前らはマジで馬鹿だぞ」


とチロルが入ってきた。


「なんだよーチロルここはペット禁止、さっさと家に帰って100均のカリカリでも食てろ」


とミオリが不愉快そうに言う。


「じゃあアテナとかヘルメスもここから出てかせろよ!!、何で僕だけ仲間外れなんだよ.......」


「アテナLINEおしえてよ」


「え~政府に怒られちゃう、でも業務用なら仕方ないなぁ......いいよ?......ヘルメス」


アテナとヘルメスは二人だけの空間を作っている。


「去勢された猫は帰れ」


ミオリはしっしと手で帰れと合図をする。


「い、いやアテナもヘルメスも元々性別の概念無いだろっ!!

はぁ~とため息を着く、まぁしかし適正者同士仲深めて貰えるなら、別にいいけど、......というかなんかお腹痛い、どうしてだ?。


最近の心労がキリキリとチロルの体を蝕んでた。


「お前ら今回の事みんな親御さんに連絡して許可貰ったの僕だからな、少しは僕の話を聞いて貰うぞ」


「......チロル、その前にコンビニ行っていい?、後下着とか買ってくる」

ソラが言う。


「......あぁ、いいよ、僕はアテナ達と話してる」


30分後


「ねぇねぇ!!、すっごい綺麗で大きい大浴場あるから行ってくるね!!」


1時間後


「いやーいいお風呂だったねー!!」


「......本当、お風呂は広い方がいいね」


「みんな普通の高校生なのに、すっごいスレンダーだったね」


湯上がりの血色のいい美少女達、さっきから心労で腹痛い猫。


「な、なぁそろそろいいか?」


「待って!!、これからお楽しみの......ガ・ア・ル・ズ・トーク」


ミオリがそういうのに合わせてきゃあああああっと二人が叫ぶ


「......ZZZZZZ」


「......ZZZZZZ」


アテナとヘルメスは寝てしまっていた。


「......じゃあ寝る前に話すぞ」


2時間後


「それじゃあおやすみ」


なさーいと3人は眠りに着く。


「起きろオオオオオオオオオッ!!、馬鹿やろオオオオオオオッ!!」


「うるさいチロルっ!!」


「あのさ、僕の言う事聞いてたか?、本当に10分でいいから話聞いてくれ」


「じゃあ10分ね」


「まず、3人揃ったな、まだまだ適正者は足りないが一応量産型のテストバージョンとしての3人だ、これから忙しくなる、政府が討伐できない様な例えば街なかだったり、超大型の悪魔、それを3人で討伐しても貰う、そして悪魔には7つの大罪という最高幹部達がいる、これらを全部討伐しきったらまず人類の勝利だと言っていい、アルティメットフォームを着れるのは今の段階だけではミオリだけだけども徐々に調整していく、それとお前ら魔法少女ダサいとか嫌がってるけどメカニカルタイプよりも遥かに魔法少女タイプの方ができがいいんだ、いざとなったらまぁ命かかってるからな、それにフォームチェンジしな」


「後5分」


「分かってる!!、フォームチェンジしないと、死んでしまうからな後、武器もお前ら肉弾戦でやってるけど、しっかりとレーザビームやレーザライフルとか使った方がいい、ハァハァもう無理........」


チロルはバタっと倒れた......寝るか......と思ったけどチロル大丈夫か!?


「おい、チロル!!」」


返事が無い、やばいっ!!......ミオリはパジャマ姿のまま部屋から抜け出した。


「ミオリっ!?」


......チロルごめん、ふざけてばっかりで......こんなに楽しい場、僕の話を聞いてくれ

たチロルが死んじゃったら......僕は......。


ミオリはダッシュで施設の医務室に行った。


「あ、君は適正者の?」


「......チロルが死にそうなんです」


ドクターはチロルを見るそしてうーんと言う


「.......まぁチロルは猫をコピーしているからね、内蔵とかもそのまま

なんだろう......心配無いよ、胃潰瘍だ、チロルの回復速度ならすぐ治る」


「......良かったぁ、チロルぅ......」


ミオリはチロルを抱きしめる、チロルが少し口を動かす


「......綺麗に締めようと......してんじゃねえよ......馬鹿......」


「じゃあこの馬鹿猫置いていきますね」


「いや部屋で休ませても」


「置いてきます」


さぁうるさい猫いなくなったし、眠気も覚めたからみんな起こしてオールしよ。


「ソラはどんな妄想してた?僕はみんながテロリストと戦う妄想をしてる中、僕は集会で生徒達の真ん中に手榴弾を投げる妄想をしていたよ」















  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る