第四章

第四章

「だからあ、違うんだよ。ただご飯に酢をぶっかけるだけじゃ、酢飯にはならないんだ。そんなことも知らないんじゃ、かっぱ巻きは作れない。」

杉三に説教されながら、蘭はかっぱ巻きを作っていた。時間がないので、杉三は、自分で合わせ酢を作り、炊飯器の中のご飯にぶっかけた。

「もう、蘭は酢飯をかき回す程度にしてくれ。後は全部僕がやるわ。」

杉三は冷蔵庫から、キュウリを出して、包丁を取り出そうとしたが、

「僕、僕がやる!」

と、蘭はそれを払いのけた。

「じゃあ、はい。持ってみろ。」

杉三は、蘭に包丁を渡すが、

「もう馬鹿だなあ。包丁は、こうやって持つもんだ。蘭ったら、其れすら知らないのか。」

と、叱る始末。それくらい蘭は料理の経験がなかった。杉三に、包丁の持ち方を矯正してもらい、蘭はキュウリを切るが、間違えて、そえた指を切ってしまった。

「バカだなあ、実にバカだ。子供のころに、熊の手とか言って教わらなかったの?左手は、指を曲げキュウリに着けるの。キュウリ切っておくから、ばんそうこうでも貼ってこいや。」

「うるさい!」

蘭は、血の付いた指を拭こうともせず、キュウリを切り始めた。

「せめて、キュウリを切ったら、ばんそうこう貼れよな。ご飯まで赤くしたら、最悪だぜ。」

亀より遅いペースで、蘭は、キュウリを切った。しかし、初めにきった傷はかなり深かったようで、蘭の左手人差し指は、真っ赤に染まってしまった。

「おい、キュウリを切った後は、どうすればいいんだ?」

「そうしたら、まず、巻きすに海苔を置け。」

「巻きすとは?」

「そんなことも知らないのかよ。ほら、これだ。見ろ。」

杉三は台所の引き出しから、巻きすを一枚取り出した。蘭は、それをひったくって、まな板の上に乗せる。そして、杉三から渡された海苔を出して、それを巻きすの上に敷いた。

「じゃあ、その上にご飯を敷いてみろ。」

蘭はその通りにした。しかし、

「バーカ。山盛り一杯乗せてどうするのよ。それじゃあ、巻けないじゃないか。もうちょっとご飯を減らして。」

と、杉三は、酢飯を大幅に減らした。

「よし、そしたらご飯の一番端っこに、さっき切ったキュウリを乗せろ。」

「おう。」

その通りにする蘭。

「よし、ここからが腕の見せ所だ。そしたら、キュウリを含めて、端っこからぐるぐると巻いていけ!」

何とか少しばかりご飯がはみ出ていたが、何とか巻くことはできた。

「よし、そしたら、巻きす外して、包丁で四等分に切れ。もう、添える指を切ってはいかんぞ。」

「わかった。」

蘭は、ちょっと手を震わせながら、四等分に切った。亀より遅いスピードだった。

「よし、かっぱ巻き、完成!」

「ありがとう。」

杉ちゃんの出した皿に蘭はかっぱ巻きを置く。もう、指から出ている血液のせいで、かっぱ巻きはし白いご飯ではなくなっているようであるが、、、。そんなことを蘭は気にもせず、猪突猛進に四畳半に戻っていった。

丁度この時、陽が昇ってきた。ああ、もうそんなに時間がたってしまったかと思う。かっぱ巻き作りは、思わぬほかに苦戦したらしい。

「おい、水穂!できたぞ、かっぱま、」

蘭は喜んでそう言いかけたのであるが、部屋の中が異様な雰囲気になっていることに気が付いた。蘭は、持っていたかっぱ巻きのお皿をポトリと落とす。

「、、、き。」

そう言いかけた隣で、杉三が大きなため息をつく。ああ、もう遅かったか!という顔をしている。

「水穂さんは、ちょっと前に逝かれましたよ。」

タブレットを出して、葬儀屋を検索していたジョチが、静かに言った。

「最期に、天皇陛下万歳を三唱した後にこと切れました。たぶん、それだけは言いたかったんでしょうね。あと、一週間で、新元号が発表される瞬間に立ち会いたいと思っていたんでしょう。それも無理だとはっきりわかったから、最期にそう口にして亡くなられました。」

「そうか。じゃあ、葬儀屋さんとか、何とかしないといけないね。あの歴史的な事情のせいで、受け入れてくれる葬儀屋さんも何もないと思う。」

と、すぐに頭を切り替えて、そんなことを言う杉ちゃんがうらやましかった。杉ちゃん、よくそういうことが言えるな。

「ええ、僕もちょっと今調べてみたのですが、彼の出身地、つまり同和地区として知られている、伝法の坂本ですが、現在すべて地区は取り壊されて、ゴルフ場となっています。同和地区の住民が亡くなった場合、穢多寺と言われる寺院に葬られて、ほかの人は手出しをしないのが、当たり前だったようです。水穂さんもその一人ですから、そうなるのが当たり前と言えば当たり前です。ところが、二十年前に区画整理があり、同和地区はゴルフ場に変貌し、穢多寺もその一部として立ち退きを命じられ、取り壊されています。そこに住んでいた住民が、どうなっているのかは、まったくデータがありません。おそらく、日雇いか何かに行くために、同和地区を出て行ったのだと思います。」

ジョチもそう解説する。住民がどうなったか、が全く言及されていない、というのも、人種差別の一つに当たるのかもしれない。

「そうなると、同和問題に理解のある寺院や葬儀屋をさがさなければならんね。寺がないってことは、葬ってやるための場所もないってわけか。」

「ええ、そういう事です。すでに穢多寺は取り壊しになっているわけですから、寺自体もなくなっているわけですし、檀家の人たちも消息不明ですから、このままだと遺体の引き取り手もないということになります。」

「そうか、其れもまたかわいそうだな。そうなると、血縁的には、この世に完全に独りぼっちだったという事になるのか。」

と、杉三は言った。葬儀は血縁者で、というのは日本では当たり前のように行われているが、こういう人物の場合、粗末な葬儀しか与えられないことになる。

「そうか、そうなると、合同葬とかそういうやり方に出すしかなさそうだな。」

「ええ、そうですね。少なくとも、日本のしきたりでは、そうするしかないでしょう。逆を言えば、血縁者でないと喪主にはなれないという事ですからね。外国のように誰でもいいという事例は、日本ではありえない話ですから。」

「絶対に嫌だ!そんなところで、ごみをやくみたいな葬儀何て、させてやるもんか!喪主とか施主とかそういうことはしなくていいから、僕たちで送ってやることはできないだろうか!」

杉三とジョチがそう話していると、蘭がそう叫ぶように口を挟んだ。

「あのねえ。そういう気持ちはわかるけど、出来そうもないものを、そうやって口走るのはやめた方がいいよ。たぶん葬儀屋さん呼んでも、普通の人ではないってわかったら、やっぱり嫌だって言うと思うよ。それが部落問題ってもんでしょ。」

「それだったら、僕が何とかする。それでいいだろう。とにかくな、合同葬なんてそんなごみ捨て場みたいな葬儀に、僕はこいつを出したくないんだ、わかるだろ!」

蘭はでかい声でそう言った。

「本当にできるんですかね。」

ジョチにからかわれるように言われて、蘭はさらに怒る。

「おい、杉ちゃん、スマートフォンを貸してくれ。」

蘭は、血だらけになった右手を差し出した。

「蘭さん、そうする前に、」

「何だよ!」

ムキになって、蘭はそういいかえすと、

「一寸手を洗って来てから、電話した方がいいのではないですか。そうしないとスマートフォンも壊れますよ。」

ジョチに言われて、またいきり立ってしまった蘭だが、杉ちゃんに、タオルを渡されて、急いで手を拭いた。杉ちゃんが、また絆創膏を指に貼ってくれて、余計に情けなく思う。

「杉ちゃん悪い、もう一回スマートフォン貸してくれないか。もう、僕のは切れてしまったんだ。」

蘭は自分のスマートフォンをみせて、電池が切れているという事を示した。杉三はすぐに貸してやる。

改めて、電話アプリを立ち上げて、蘭は涙ながらに電話をかけた。

「あ、もしもし、僕、蘭だが、、、。」

電話口に出たのは、女性ではなく、中高年のおじさんであった。

「あ、坊ちゃん。由紀子さんの車は、無事に彼女の自宅まで戻しておきました。それにしても彼女もすごく動転していましてね。ごめんなさい、ごめんなさいと何回も叫ぶので、」

「なんだ、なんで沼袋がここに!」

蘭は、自宅の電話に掛けたつもりだったのだが、応対したのは沼袋さんだ。電話番号を見ると、沼袋さんのスマートフォンにかけてしまったのである。

「坊ちゃんが間違った番号を回したんですよ。しばらく彼女をなだめて落ち着かせたんですが、いくら声をかけてもだめでしたので、お医者さんに来てもらいましたからね。ああそうだ。水穂さん、」

「言うな!」

と、沼袋さんがしゃべっているのに、蘭は、でかい声で制した。

「そうですか。」

と、静かに言う沼袋さん。

「じゃあ、社長に代わりましょうか?坊ちゃんは、葬儀のことで何とかしようと思って電話したんでしょう?ですけどねえ。社長も偏見が強い人ですし、立ち入り禁止の区域から出てきた人物の葬儀代をどうの、というのは、無理なんじゃないでしょか?」

と、いう事は、沼袋さん、初めから知っていたのか!

「ええ、知ってますよ。一度だけ、水穂さんを車で送ったことがありました。その時に、ここから先は、立ち入り禁止区域だからって、近くのコンビニの前でおりたいと彼が言ったんです。その立ち入り禁止というのが引っ掛かり、私はこっそり、車で後をつけていきました。そうすると、ここより先関係者以外立ち入り禁止と書いてある看板が見えてきて、その周りには、嫌がらせなのか、大量の生ごみが置かれていました。それではっきりわかりましたよ。彼の持っている歴史的な事情というのをね。」

「そうなのか!でも、其れのせいで、水穂をしっかりとした葬儀をして、送ってやれないという問題があるんだよ。問題が!」

「坊ちゃん、落ち着いてください。それで当たり前だったんですから、ほかに事例がないんですよ。すでにお寺も、つぶれている訳ですから、もう合同葬に出してやるしかないでしょう。幸い今の時代は、孤独死というのは結構流行っていますから、結構お偉い方が合同葬に出されるというケースもあるようですよ。坊ちゃん、其れと同じだとおもって、」

「嫌だ!絶対に嫌だ!最後までごみみたいに捨ててしまうような葬儀の仕方なんてあるもんか!そんなやり方は、絶対に嫌だからな!」

その間に、杉三は、ふいに箪笥を開けた。

「もう、お前さんがこいつに袖を通すことは結局見ることはできなかったが、最期に着てやってくれよ。」

杉ちゃんは、そういって、一枚の着物を取り出した。

「それでは、お前さんに着せてやるか。」

あの時、カールおじさんのところで買った白大島だ。杉ちゃんは、丁寧に浴衣を脱がせ、白大島の着物を着せてやった。その作業をジョチも手伝った。

「まあ、人間羽二重に始まり、羽二重に終わるというが、お前さんの場合、銘仙に始まり銘仙に終わる、が、一番ふさわしいといえる。しかし、それでは、可哀そうだ。ほんの僕たちからの気持ちだ。受け取ってくれ。」

「かえって、羽二重に終わるよりも、白大島のほうが、いいのかもしれませんね。」

杉三にそういわれて、ジョチもそういった。たしかにこっちのほうが、似合うかもしれなかった。

「ほら、坊ちゃん。気を落とさないで。とりあえずですね。市役所かどっかに、」

「そんな組織に絶対に引き渡したくないよ!そここそ、水穂の事、一番馬鹿にしている組織じゃないかよ!」

「蘭。」

不意に、声がかわった。やや高齢の女性の声であった。

「お母さん!」

社長の伊能晴である。

「あんたの罪悪感はよくわかるわよ。あたしが、彼に一番ひどいことしちゃったんだもの。何とかして、あんたは、償いをしたかったけど、結局のところ、それは実現しなかったんだもんね。」

母は、やっぱり母だった。

「あのな、今さっき沼袋が口に出していったとおりにしか、彼を、送ってやる方法はないのだろうか!」

「方法はないわけじゃないわ。」

と、電話口で母はしっかりという。

「蘭、落ち着いて聞ける?それならちゃんと、教えてあげるから、取り乱さないでしっかり聞きなさい。」

「わかった。落ち着いて聞くから、教えてくれ。落ち着いて聞くから。」

蘭は一度大きく息を吸って、心を落ち着かせた。

「じゃあ、言う。昔は、無縁さんと言うと、すぐに役所が引き取って合同葬というのが当たり前だったんだけど、今は違うの。大石寺に電話してごらんなさい。そこが、無縁で孤独な人たちを慰めるために、身内ではなくても、人を集めて葬儀してくれるから。」

なるほど。さすが総本山と名乗るだけあって、ずいぶん画期的な試みをやっている。基本的に、刑務所出身者などが多いらしいが、中にはいわゆる無縁死した人物も同様にしっかり葬儀してくれるようになっているらしい。そこの大僧正の発言で、そのような試みを始めたらしいと、晴は語った。そうなると、ずいぶん気持ちの新しい大僧正と言える。

「わかったわね。蘭、すぐに電話するのよ。なんでも、孤独死する可能性のある人が増えていて、申し込みが殺到しているみたいだから!」

「わかった。分かったよ。おかあさん!」

本当は、礼をいうつもりだったが、其れも忘れて電話を切った。全くこういうところがいかにも蘭らしいところだ思う。

「おい。僕たちを救ってくれる場所があるかもしれない。すぐに電話をしよう!」

丁度、白大島の着物を着せ終えていた、杉三とジョチは作業をやめて、すぐに蘭のほうを見た。蘭は、スマートフォンで大石寺の番号を回して、早口で巻くし立てるように、電話をかける。大丈夫かなあと杉三が心配したが、それはさすが大石寺の僧侶さんたちは、ちゃんとわかってくれたようだ。

決定した。翌日に通夜を行い、翌々日に大石寺にて本葬儀を行う。遺骨は、大石寺は企画している納骨堂に暫くおいてやる。そして、数年後に、彼の墓石を立ててやる。蘭は、このシステムがあってよかったと思った。

一方その数時間後。フランスでは。

朝食を食べに食堂へやって来たマークは、自身のパソコンにメールを受信したという通知が出ているのを確認した。トラーは、まだ起きてこなかったが、メールの内容を読むと、すぐに彼女の部屋へ行く。

朝食を食べ終えると、チボーが飛び込んできた。なんとも、今日シャルルドゴール空港から出発するエールフランス航空のジャンボ機に、二人分の空席があるというのだ。トラーは、チボーに一緒にいかなくていいのかと言ったが、チボーは、僕は大丈夫だと言った。トラーと、お兄さんで行ってきてください。と、にこやかに言うチボーは、非常に男らしかった。

急いで二人は荷造りをし、タクシーに飛び乗って、シャルルドゴール空港にむかった。その後を見送ったチボーは、こっそりバイオリンを出して、パッヘルベルのカノンを、空を見上げて弾いてあげた。

翌日の朝早く、水穂が亡くなったという知らせがほかの人たちにもしれわたった。もう遺体は大石寺に運んでもらったので、弔問客は、大石寺にやってきた。沖田先生も、看護師のくまさんも、そして、ラーメン屋のぱくちゃんこと鈴木イシュメイルさんまで。ぱくちゃんは、結局、ラーメンを食べてはくれなかったと声を立てて泣いた。弔問に来たチャガタイは、ぜひ、払いの膳はうちの店でやろう、と言い張ったため、それで決定してしまった。

同じころ、影浦医院にもメールが来た。メールを受けとった影浦千代吉は、由紀子に知らせるべきか知らせないべきか、ずいぶん迷った。昨日も、水穂さんのところに行きたいと言い張って大暴れし、看護師に注射で眠らされたと聞いている。

「人間は、どうしようもない悲しみにおそわれると、人間でなくなってしまうんですね。昔であったら、そうはならなかった事でも、今は一人で耐えなきゃいけないから、そうなってしまうのでしょう。」

影浦は、誰か、悲しみを共有してくれる人の存在があれば、由紀子もおかしくならずに済んだのではないかと思った。改めて、人間は人間と書くのだと、しみじみおもった。

その日の夜。

カールさんは、今日は早く店を閉めて、弔問に行きたいなと考えていたところだった。そこで、いつもの閉店時間の30分前に、もう客は来ないので、店を閉めようと、椅子から立ち上がろうとすると、

急に店の入り口のドアが開く。

「はい。あ、ど、どうしたんです?」

店の入り口が開いて、二人の人物が店の中に入ってくる。

「ああ間に合った。よかったわ、まだ七時で。」

女性のほうが、そう声を立てる。男性もそうだねと言った。

「一体どうしたんです?」

カールさんは思わず聞くと、

「いえ、妹がね、大切な人を、着物で送ってやりたいというもんですから。ここなら比較的安く買えると、日本の知り合いがそういってました。」

と、男性のほうがそういった。

「ああ、そうですか。つまり、黒紋付というわけですか。一寸待っててくださいね。」

と、カールさんは、とりあえず言ったが、二人とも外国人というわけで、困ってしまう。

「家紋は、どうしたらいいんですかね。日本では紋というものがありましてね。その家にあったものをつけるのですが、外国ではそれはありませんね。だったら、正式な黒紋付きでなくとも、良いのではないでしょうか。紺とか、灰色とか、紫とかの色無地はいかがですか?」

「いえ、あたしは、正式なものが一番欲しいの!」

カールさんにトラーは早口でまくし立てた。

「いや、今の時代ですから、さほど形式にこだわらなくてもいいのではないですか?」

と、カールさんは言ったが、

「血縁上とか、そんなことは関係なく、あたしには大事な人です。その人を送ってやりたいと思うのですが、そんな気持ちなのに、なぜ、略装でよろしいんでしょうか!」

と、彼女の強い口調とその美貌に負けて、黒紋付を出してしまった。

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