第6話 パッフェルベル
俺はズボンの中の建設中の塔をどうにか取り壊しを始めようと力を入れる。
今日で二度目だぞ、エッチしようって言われたの!
「ばっ、バカじゃねぇの?! 何言い出すんだよ?! せ、セックス?!」
「そう、セックス。知らないってことはないでしょう? ほら、帰って色々用意とかしなきゃ。あなたの家ってお風呂沸かせる?」
カノンは逃げようと踵を返そうとした俺の胸ぐらを掴み、抵抗しようとする俺を睨みつけてくる!!
アリアも俺とエッチをしたがっていたが、まさかカノンも同じ理由で俺を追っていただなんて!
「お前、本当にどうしたんだよ?! 俺が急に好きになったのはまだしも、会って一日でエッチするなんておかしすぎるだろ!」
俺は混乱して頭を抱えるが、それでもカノンは全く動じない。
それどころか、彼女は鼻を鳴らして笑うのだ。
「は? あぁ、あの件の話してるのね。あの告白はあなたが他の人間に取られないための作戦よ、気にしないで」
「は?!」
俺は急に『あの告白は作戦よ』と言い出したこの女に引導を渡された気分に陥った。
確かに、アリアとそんな風な話をしてたのは戦闘中に聞いたが、それってアリアを欺く言い訳とかじゃないのか?!
しかも、俺への告白をあの件……って言いやがったな?
告白の事をあの件とか言いやがったな?!
「おいカノンっ!! おまえ、どこまで俺を馬鹿にすりゃ気がすむんだよ!!」
「あー、はいはい。そのリアクションするわよね、動揺したあなたって」
カノンは俺の嘆きを物ともせずに引っ張って俺を連れて行こうとする。
「っおい! いい加減にしろよ!」
あまりにも強引すぎる彼女に対して怒りを覚えた俺は、手を払うって完全に立ち止まる。
怒った俺を見れば流石にもうやめるだろう、と思ってた。
「はぁ、ねぇ。とりあえず私はあなたと話し合いをしたいのよ。何も理由を聞かずに女の子を突き飛ばす癖、直した方がいいんじゃない?」
「でもセックスはダメだ! 俺たちは学生なんだぞ?!」
「別にいいでしょ、周りは私たちをカップルだって思ってるんだから。妊娠しても『あら、ヤっちゃったな』くらいにしか思わないわよ」
「お、おまえぇ……」
この子はカノン、俺が知っている限り一番自己中心的でわがままな女だ。
何を言っても諦めるわけないよなぁ……。
「て、てか告白が嘘ってどう言うことだよ! 本当は俺の事、何とも思ってないってのかよ?!」
「はぁ。こんだけ話して、まだどう言う状況かわからない訳? ほんっと、馬鹿なんじゃないの?」
カノンは、頭を掻きながら溜息をつく。
イライラしているのか、さっきから俺を睨みつけては爪先をタンタンと叩いてみせた。
「リュート。あなたのことは全然好きじゃないの。これっぽっちもよ!! あなたとの子供が欲しくてここまで来たのよ私は。子供を作るにはセックスしかない、それくらいあなたみたいな鳥頭でも分かるでしょう? ほら、さっさと行くわよ」
カノンは頭を掻きながらもう一度俺の胸ぐらを掴もうと近づく。
「……やっぱ信じた俺が馬鹿だったよ」
俺はカノンから目を背け、二度と彼女とは話をしない事を心に誓った。
「……」
容赦なく近づいてくるカノンは俺の体を掴もうとした、がしかし伸ばしたカノンの手は俺に触れることを躊躇した。
……ように見えただけかもしれない。
俺はやはり騙されていた。
カノンと手を繋いだ時、カノンと話していた時、魔法を共有した時、少なからず俺はこの美少女に好意を寄せていた、と思う。
が、それはただの幻で、俺はただ淡くて甘い夢を見ていただけだったんだ。
ははは、馬鹿だよ、全くよ。
「……なんで泣いてんのよ、やめてよ」
「は? 泣いてないし」
「嘘、泣いてるじゃない、リュート」
カノンは俺の泣き姿を見ると呆れたようにため息を吐いた。
ぽりぽりと頭を掻く、ため息をつく。
ため息をついて、口を開く、それを黒髪の美少女は繰り返していた。
「……。ごめんなさい。私が悪かったわよ、あなたの人生に干渉しない方がいいとは思ったけど、こればっかりは難しいことなの。あなたの大学人生の最初だけでもいいわ。私に体を貸して頂戴。そしたらすぐにあなたとは別れるから」
カノンはハンカチを俺に渡すが、受け取ろうとは思わない。
自分のハンカチを取り出して自分で涙を拭くさ、なんて思ってポケットに手を突っ込むが、どうも俺のお気に入りのハンカチは無くなってしまったみたいだ。
あ、そっか、カノンのせいで無くなったんだっけ。
って言うか、人生に干渉しないだと?!
俺がどれだけ大学生活初日で悪い意味で目をつけられたと思ってる!?
体を貸せ……だと!?
「……なんだよ、それ。意味わかんねぇ」
俺は自分の手で涙を拭き取ると、真っ赤になった目でカノンの心を見た。
おかしいとは思ってたよ。
急に告白してくるなんてまずおかしい。
どこまでもついてくる時から疑うべきだった。
アリアと同じように俺の体目当てだったなんて思わないじゃないか普通。
「……わかって頂戴。私は都合の良い女で、リュートにとってはただの障害でしか無いのは分かってるわ。でもね、あなたとどうしてもセックスして子供を作らないと帰れないの」
「……どこに帰れないんだよ」
「え、それをあなたの家で話そうと思ってたのに。ま、仕方ないわね」
カノンは後ろを振り返って誰もいないことを確認する。
ここは路地裏だ、こんな道を通る人なんて物好きくらいしかいないだろう。
だが、なぜか真っ暗になった闇夜の空まで眺めて警戒をしている。
アリアが追ってきてると思っているのか?
「……どうせ言うつもりだったからここで言うわね」
カノンは出来るだけ俺に近づくと、スカートを軽く持ち上げて美しい太ももを覗かせた。
月の光を反射する脚は、煌びやかな光を纏った宝石のように見え、俺はその余りにも美しい脚に見惚れてしまって不覚にも鼻の下を伸ばしてしまう。
細身ながらも少しだけ肉つきのある太もも、かぶりつきたくなるような綺麗な肉だ。
こんな脚で挟まれたら、どれだけ気持ちがいいのだろうか。
やっべ、エロすぎるっ!
「……私の名前は
「ん? それギャグのつもりか?」
「な、何よそのちょっとヤバい女を見るような目は!! 本当の話よ、魔法使ってる時点で何となく察したりしなかったの?!」
「いや、だってお前みたいなちんちくりんが王女ってのは流石に無理があるだろ」
「な、リュート! 私ほど王女に相応しい器は無いっての! あなたって本当に見る目がないのね」
「いや、まず相応しい器を持ってる人は相応しい器を持ってるって言わないから」
カノンはプンスカと頬を膨らませながら俺に怒りを露わにするが、果たして本物の王女はこんなに落ち着きがないものなのだろうか。
「もういいわよ。証拠を見せればいいんでしょ?」
そう言うと、カノンは右手を上げて地面に手のひらを向ける。
ふわふわと黒い髪が上に上がっていくと、少しずつだが髪の毛が白くなっていくように見えた。
「来なさい、ティレジアル!!」
ゆっくりと光り輝くと、地面から一本のヴァイオリンが出てくる。
アリアとの戦いで使ってたヴァイオリンだ!!
「おおっ……!!」
改めてそのヴァイオリンを間近で見ると、美しい木目が人の目を惹く煌びやかな光沢を放ち、魅了する弦の一本一本が生きているようだった。
水族館で見たことあるぞ、発光するクラゲみたいだ!
カノンがそれを持ち上げると、光の筋が消えていき、忽ち普通のヴァイオリンとは変わらない物になった。
そして五線譜のような光が空中に描かれると、月明かりに吸い込まれるように空へと登っていった。
「はい、これが証拠。王家に伝わる最高のヴァイオリン、ティレジアルよ。この神々しい輝きを出せるのは世界でたったこれだけよ。ねぇ、これで信じてもらえるかしら?」
「あ、あぁ」
……そんなこと言われたって、お前たちのいる異世界の話なんて知らないよ。
「いいわね、私は王女! 王女・カノンなの!」
そう言って彼女はヴァイオリンを地面に押し込むと、地面に沈んでいくように消えていった。
「……。まぁ、信じるけど、なんで俺と子供を作りたがるんだよ。それはそれ、これはこれだ」
俺は自分の心臓に手を当てて彼女を見つめると、ドクンドクンと力強く脈が波打つのが分かった。
それは、この後に起こることが不安で不安で仕方がなかったからなのか。
いや、カノンとエッチするのが楽しみだったのか?
どちらにしても、何かやばいことに首を突っ込んでるような気がして成らず、さっきから治らない棒状の突起物を手で隠して興奮を抑えることしか出来なかった。
カノンは俺と目を合わせて決心付いたような顔になり、可愛い唇がぷるりと揺れると面白い事実を俺にぶつけてきた。
「それはね、リュートの子供が勇者になるからよ」
「お、俺の子供が勇者?」
「そ。だから、みんなあなたの遺伝子を狙って来てるのよ。ちょっとだけ説明する時間をちょうだいね」
▶︎◀︎▶︎◀︎▶︎◀︎ カノン目線
私たちの世界の話をするわね。
私の名前はカノン。
我が父、西の王様の娘であり、同時に次期王女の冠を任せられた王位継承者だったの。
私の世界では女を王位継承者にして、力強い冒険者や勇者の遺伝子を受け取って国を大きくるする方法が一般的。
ま、私はまだ結婚なんて言葉は早いと思って全く男の人と付き合うことはなかったんだけど……。
う、嘘よ。
もう周りの子たちは結婚してて、私だけ置いてけぼりよ。
出来ることなら、早いとこ結婚して子供をたくさん産んで両親を安心させてあげたかったわ。
そんな私のところに、急にいい知らせが届いたの。
「お父様! ついに勇者がやってくれました! 我々が恐れていたあの魔王を倒しました!!」
私はヒラヒラのドレスを手で持って城内を走り回ってたわ。
長年悩まされてきた魔王軍の完全壊滅の連絡があまりにも嬉しかったの!
「おお! そうか! ついにあの魔王を倒そうとは!」
玉座に座る父は、私の叫ぶ声を聞くと、立ち上がってガッツポーズを取ってたわ。
可愛いお父様でしょう?
「誰が奴を仕留めたのじゃ! その者たちを連れて参れ!」
お父様の号令により、城の者たちはすぐさま勇者の捜索を試みて、兵隊さんたちはとても忙しそうにしてたのをよく覚えてるわ。
町中に号外が配られると、勇者たちの居場所が瞬く間に判明したわ。
勇者達は王都で武器の調達をしていたんだって。
そして、集まった5人の勇者。
魔物たちの返り血を浴びたままの5人の姿は、最強と謳われる装備を身に纏い、凛々しい面持ちで王の前に跪いてた。
「よく来てくれた、勇者たちよ! 面を上げてくれたまえ」
お父様は玉座に踏ん反り返ったまま勇者たちの顔を眺めて満面の笑みを浮かべてた。
「「「「「はっ!」」」」」
5人の勇者は揃って立ち上がった時、ザッと踵を同時に鳴らしたのを見て、すごくカッコいいなと思った!
……てぐらいで、あまりそれ以外の印象はないけどね。
「名を聞かせよ。右の其方から述べよ」
お父様は一番強そうな人を指差すと、その男は胸に手を当てて声を張り上げた。
重く大きな鎧を拳で叩くと、城の至る所に金属音が反響したの、すごかったわよ!
「はっ! 私の名前は『パッフェルベル・ウォン・ステジアータ』!! このパーティのリーダーであります!」
続いて、小柄な杖を持つ女の子。
白い髪を巻いた彼女の姿はまさに聖女。
「はいっ! わたちの名前は『シューベルト・トゥルオ・スタグカチオン』ですっ! 賢者ですっ!」
続いて、鎧では隠しきれないほどに胸の大きな女の子。
プルプルと震えながら王様の前でキョロキョロする。
「わっ! はっ! 私の名前は『ロッシーニ・スーリヤ・グロトセドゥマ』ですっ! パラディンですっう〜...」
続いて、常にフットワークを欠かさない彼は、軽装ながらも服の下には鋼のような筋肉が見て窺えた。
「うっス! 『バッハ・フォルティカ・アグレスチル』!! 格闘家っス!!」
続いて、首を常に動かしながらふらふらと立っている少女。
厚着の割に露出度の高い服が男の目を惹き、魔性の美しさを醸し出す。
「はい……。私は『モーツァルト・フィフルス・アボサージャ』。死霊魔術が使えます……」
王宮の中に5人の勇者が集まることは異例の事態で、中に入ってそれを拝みたがる群衆が城に押し寄せてどうしようもない状況が続いてたな。
私もお父様の横にいたけど、そこにいても外の騒がしさが分かったもの。
「よくやってくれた! 其方達が魔王を倒してくれたおかげでこの城も安泰じゃ!」
お父様は立ち上がって勇者に対してお辞儀をする。
それに合わせて、5人の勇者も頭を下げる。
そして、お父様はじっくりと顔を眺めていると何故だか違和感を感じたみたい。
髭をくるくると回すと、首を傾げてた。
「其方ら、どこか顔が似ておる気がするな」
なんとなく発した一言。
その一言に応えるために、リーダーのスタジアータは口を開く。
「はい! 私たちは、全員腹違いの兄弟であるからです!」
「なんと! それは一体どういうことじゃ!」
「私たちは、父親は同じで腹だけが違う兄弟姉妹で、魔王討伐の運命を課せられて集結した運命共同体なのです!!」
その話を横で聞いていた私も目を細めて見て、5人の勇者の顔が確かにどこか重なる部分があるような気がしたわ。
「ほう! その父親の名をなんと申す! そして、その男は生きておるのか!」
お父様は興奮したかのようにあたりに唾を撒き散らす。
何故興奮しているのか、その時はまだ私は理解できなかった。
◆◆◆◆◆◆
その日の夜は、魔王討伐の祝杯として色々なところでパーティーが行われてた。
勇者のところには何人もの御付きの人が付き、男性勇者は女を両手に抱えて楽しみ、女性勇者は選りすぐりの男性の方を横に談笑を楽しんでいた。
勇者の体に触りたがる女性は多く、みんなその勇者の遺伝子を欲しがっていた。
女性勇者の美しさに魅了された男性は、周りに集まって彼女達を癒していった。
私はその姿を遠くから見ていたけど、さすがは勇者、人間の扱い方が乱暴でエッチだった。
リーダーさんは既に女の人を何人も王宮の寝室に持ち帰ってるみたいだし……。
そんな風に、私もめちゃくちゃにされたいな……なんてね。
「勇者達よ、そろそろ部屋に戻ると良い。1人ずつ大広間を用意した。存分に使うと良い。明日は英雄冠の授与式を行うことを考え、夜遊びは控えめにしてくれたまえよ?」
その言葉に反応したバッハさんはヨロヨロのフットワークをしながらお父様に合図を送ってた。
「わっかりましたよ王様ぁ! じゃ、おやすみなさぁーい」
そう言われながらも、酔った勇者達はそれぞれ異性を引き連れて部屋に戻っていった。
日頃ストレスを溜め込む傭兵達は、今日という日はとてもいい癒しになるのだろう。
勇者の部屋からは、気持ち良さそうな喘ぎ声が聞こえるけど、私は絶対にそこには遊びに行かないって決めてたわ。
だって、私は男性経験ないし、経験豊富な女官に紛れたって何も出来ないまま終わっちゃう。
いや、問題はそこじゃないけどね。
◆◆◆◆◆◆
お父様は5人の勇者が部屋に戻ったのを確認した後、玉座の前まで来いと言われていたの。
何か大事な話をするんだって。
「はい。お話とはなんでしょうか」
その日の私の寝巻きは薄く黄色い花のような服だった。
その美しさを見た王であるお父様は私に急にこんな事を聞いて来たのよ、とんでもないことを。
「カノン。お主は処女であるな?」
「……ふぇ?!」
急な問いに私の顔が爆発してしまい、手を大きく振りながら取り乱し待ったの!
「お、お父様! 何を言い出すの突然!!」
その時、私の顔はめちゃくちゃ熱くなって、頰に手を置いて首を振ったわよ!
だって、普通聞く?! 父親が娘に『セックスしたことあるかどうか』なんて!
「まぁ、良いではないか。カノンは処女であろう?」
ふおっふぉと笑うお父様。
デリカシーなさすぎでしょ、ほんと!
でも、多分言わなきゃいけない。
だって、普段はこんな変な事を言うことは無いのだから。
きっととても大切な事なんだってその時は思って重たい口を開いたの。
でも、恥ずかしさを紛らわすために後ろを向きながらだけどね。
「そ、そうよ。何か問題あるの?」
「……それは良かった。城内の男達がお主の可憐さに胸を打たれたと言ってな。いつかカノンに手を出すのではないかと心配しておるのだ」
「そんな事はいいわ、お父様! で、なんでそんなことを聞くの?!」
今にも右手がお父様の頰に飛びそうになる。
辱められた女の怒りは怖いって教えてあげたい……!
そして私は気付かぬうちに平手が天井を向いていて、お父様の頰が射程圏内に入っていたの!
「まてカノン! そろそろ結婚をしたくないのかと聞こうとしたのじゃ! お主ももう立派な女じゃ。男の肌を感じたいじゃろう?」
「……まぁ、私も女ですし。いらないと言ったら嘘になりますが……」
「そうじゃろ? そうじゃなければ、お主の部屋から夜な夜な声が漏れたりせんじゃろう? あ、いかん。」
口を滑らせたお父様は口を両手で覆う。
私の顔は、途端に再び沸騰する。
え、それって、夜な夜なってアレのこと……よね?
アレのことよね!
「な、なんで! お父様?!」
私は出来るだけ声は出さないようにタオルを噛みながらしてるのに!
シーツのシミで悟られた?
エッチな匂いで悟られた?
そんなことは関係ない! お父様は、私の一人エッチをどこかで聞いていたんだわ!
「お、お、お父様!!!! なんでその事を知っているの?!?! じゃなくて! 嫌! もう本当に最低!」
「わ! 悪かった悪かった! とりあえず話を聞いてくれ! 結婚の話じゃ!」
私はすぐにでもその場から逃げ出したかったが、父親の頼みだ。
どうにか平常心ギリギリで話を聞いてみる事を選んだ。
「……で、何? お父様」
言葉に詰まるお父様は、入れ歯を奥に奥に押し込んで口を開けた。
「……カノンよ、勇者を産んではくれぬか?」
お父様はようやく言ってやったぞと満足そうに髭をくるくると回した。
まぁ、何を言いだすかと思えばそんな事?
……何をいってるの? お父様?
つづく。
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